2016年もついに今日で終わり。みなさんはどんな1年でしたか? 本日はacademist Journalの1年を振り返るべく、PV数ランキングトップ10をご紹介いたします。(集計期間 2016年1月1日〜12月29日)

1位 カラスは食べられるのか!? – 私がカラス食を研究する理由

カラスは食べられるのか!? – 私がカラス食を研究する理由

年間第1位に輝いたのは、総合研究大学院大学 塚原直樹先生による寄稿記事です。昨年公開された記事なのですが、圧倒的な強さ……! カラス食に興味のある方は、意外と多いということなのでしょうか?

2位 集団を絶滅させる”裏切りアリ”の謎に挑む – 京大・土畑重人博士

集団を絶滅させる”裏切りアリ”の謎に挑む – 京大・土畑重人博士

「アミメアリ」というアリには、働かずに卵だけを産んでいる”裏切りアリ”がいるようです。アリに着目して進化生態学を研究している京都大学・土畑重人博士へインタビューを行いました。

3位 霊長類の脳が大きいのはヘビのせい? – 「ヘビ検出理論」の真偽に迫る

霊長類の脳が大きいのはヘビのせい? – 「ヘビ検出理論」の真偽に迫る

ヘビを見たことのないサルでもヘビをすばやく見つけることなどから、霊長類はヘビを検出するために脳を大きくしたとの「ヘビ検出理論」が提唱されています。にわかには信じられない学説にも思えますが……。

4位 賢いひとは脳にシワが多いの? – フェレットを用いて脳のシワ形成の謎に迫る

賢いひとは脳にシワが多いの? – フェレットを用いて脳のシワ形成の謎に迫る

「賢いひとは脳にシワが多い」という話を聞いたことはありませんか? しかし、このシワについては意外にもわかっていないことが多いのです。フェレットを用いて脳にシワができるメカニズムについて研究されている金沢大学医学系脳神経医学研究分野の河崎洋志教授からご寄稿いただきました。

5位 「分子を世界で一番”ぶっ壊せる”人になりたい」 – 早稲田大・山口潤一郎准教授

「分子を世界で一番”ぶっ壊せる”人になりたい」 – 早稲田大・山口潤一郎准教授

世界的な研究成果を次々と発表しつつ、化学系ポータルサイト「Chem-Station」の代表としても活動されている有機合成化学者 早稲田大学・山口潤一郎准教授のインタビュー記事です。分子を”ぶっ壊す”とは一体どういうことなのでしょうか。

6位 iPS細胞で脊髄損傷が治る? – 再生医療を実現するための三位一体の治療戦略とは

iPS細胞で脊髄損傷が治る? – 再生医療を実現するための三位一体の治療戦略とは

慢性期脊髄損傷患者さんへの再生医療の実現化を目指している、慶應義塾大学医学部リハ医学教室の田代祥一先生。薬物療法、リハビリテーション、細胞移植を用いた三位一体の治療法を目指されているその背景には、実用化に向けた厳しい現実があるようです。

7位 絶滅の危機にある希少種がなぜか大量発生! – 生態系に改変をもたらす動物とは

絶滅の危機にある希少種がなぜか大量発生! – 生態系に改変をもたらす動物とは

火入れや草刈り、放牧などといった人間活動によって、常に草原が維持されている「半自然草原」は現在、危機的な状況にあるといわれています。しかし、半自然草原には秋の七草として有名なキキョウ、オミナエシ、カワラナデシコなどといった美しい花々が咲きます。これらの半自然草原植物を保全していくための研究を進める中浜直之さんからご寄稿いただきました。

8位 今、うんちの化石がアツい?! − 名古屋市科学館の「恐竜・化石研究所」でティラノのうんちとご対面してきた

今、うんちの化石がアツい?! − 名古屋市科学館の「恐竜・化石研究所」でティラノのうんちとご対面してきた

今年3月から6月に名古屋市科学館で開催された特別展「恐竜・化石研究所」では、世界最大のティラノサウルスのうんち化石が展示されていました。この特別展の企画者である西本昌司学芸員にお話をきいてきました。

9位 文学のなかの〈恐竜〉を求めて(前編)

文学のなかの〈恐竜〉を求めて(前編)

20世紀初頭のアイルランドの作家、ジェイムズ・ジョイスの自伝的小説『スティーヴン・ヒアロー』の中に突如として登場する大型海棲爬虫類『プレシオサウルス』。どうしてジョイスは当時誰も見たことがないと思われる首長竜を描写することができたのでしょうか?
南谷奉良さんより、無数の一次資料や希少文献からある歴史的事実や表現の系譜を発掘する手法をご紹介いただきました。

10位 オープンサイエンスとは何か?多様な視点からその正体に迫るイベントが京都で開催

オープンサイエンスとは何か?多様な視点からその正体に迫るイベントが京都で開催

「オープンサイエンス」とは理論物理学者マイケル・ニールセン氏が書籍『オープンサイエンス革命(紀伊國屋書店)』にて提唱したもので、インターネットを活用し研究データを一般の人に公開することで、科学研究を効率的に発展させる動きのことをいいます。今年1月に、オープンサイエンスをすでに実践、これから実践しようとしている研究者、大学、民間企業が勢揃いし、それぞれの視点からその正体に迫るワークショップが京都にて開催されました。
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来年もみなさんに読んでいただける記事を掲載していきたいと思います。ひきつづき、academist Jounalをどうぞよろしくお願いいたします。