Tag archives for 社会科学

研究成果

キラキラネームとは何か : キラキラネームの定義とその構成要素

本稿では、キラキラネームの定義とその構成要素を概観した論文(荻原, 2022, 人間環境学研究)を、当該領域外の方にも理解していただけるように紹介しています。紹介している論文はオープンアクセスですので… この記事を読む
研究成果

山形県における昆布の食以外の利用にみる地域性

はじめに 本研究の対象である昆布は北海道をはじめとする限られた地域でしか採れないにもかかわらず、全国各地で古くから利用され、昆布巻きや佃煮などの食利用はもちろん、「よろこぶ」の語呂合わせから、神饌や供… この記事を読む

代理指標は必ず測定誤差を抑制したほうが良いか:統計的因果推論の視点から

構成概念の測定:未完のプロジェクト 社会学や心理学、経済学、政治学、教育学など社会科学の分野では、測定が困難な構成概念(construct)を扱うことが多いです。たとえば、巷で「能力」と呼ばれているも… この記事を読む
研究成果

東京都の新条例は性的マイノリティに対する支援や理解が将来的に高まることを期待させるが、現在の世論に対する認識は変化させない – 現実の条例成立を用いた実験的検討

市民を代表する機関の意思決定と世論との関係 政府や議会、最高裁判所などの機関による意思決定は、そのコミュニティで暮らす市民の意見や考え、すなわち世論を反映しながら行われるものです。過去の研究からは、反… この記事を読む
研究成果

個性的な名前は40年間にわたって増加している – 日本の名前研究を進めることの難しさとその解決方法

本稿では、地方自治体の広報誌に掲載された、1979年から2018年に生まれた新生児の名前を分析し、40年間にわたって、個性的な名前の割合が増加していることを明らかにした論文を、領域外の方にも理解してい… この記事を読む
研究成果

「予測」に隠された人間の秘密 – 脳は顔と声を素早く予測している

私たちの「予測する」という能力 プロ野球選手は時速100km以上で飛んでくる小さなボールをバットで捉え、ホームランを打つことができます。私たちは混み合った雑踏のなかでも他人とぶつかることなく進んでいく… この記事を読む
研究成果

スポーツイベントは開催都市住民を幸福にするか? – ラグビーW杯2019から探る

スポーツイベントがもつ3つのインパクト ラグビーワールドカップ日本大会が閉幕して、早くも1年以上が過ぎました。ワールドラグビーのビル・ボーモント会長が「おそらく過去最高のラグビーワールドカップ」と称賛… この記事を読む
研究成果

身体の中の感覚に気づきやすい人は、表情模倣が起こりやすく他人の視線にも敏感か? – 内受容感覚と社会性の関係

身体の中の感覚に気づくことの役割 私たちは、「お腹が空いた」、「心臓がドキドキする」、「胃がムカムカする」など、身体の中の感覚を感じて日常を過ごしています。このような身体の中の感覚を「内受容感覚」と呼… この記事を読む
研究成果

対人関係の「価値」は経済的価値と同じなのか? – 脳のはたらきから考える

対人関係の価値とは? 私たちは日常的に多くの人とつきあっています。ですが、本当に親しい(=困ったときにはいつでも相談できる)相手というのは、そんなに多くはないのではないでしょうか? 私たち人間が社会関… この記事を読む
研究成果

人文学・社会科学系研究者にとって、「非常勤講師職」はどういう意味をもつか? – アンケート調査から見えたこと

※ 本記事は、academistのクラウドファンディングプロジェクト「人文・社会科学分野の若手研究者が抱えるキャリアの問題とは?」をもとに行われた調査結果を報告したものです。 はじめに アカデミアにお… この記事を読む