Archives for 研究成果

研究成果

埋蔵遺物量推定研究から物質文化システム論の構築へ ― 考古学における統一的方法論の確立

1.当初の研究の背景と成果 2021年度よりアカデミストの月額支援型ファンクラブにチャレンジし、早5年目となりました。この間、私の研究対象はグアテマラの世界複合遺産ティカル国立公園内に広がる遺跡でした… この記事を読む
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俳句の美は変化のなかに宿る?―連続測定で明らかになった感情と認知のプロセス

俳句と美的体験の不思議 俳句は世界最短の詩形として知られ、5-7-5の音数と季語を持つという明確な形式を持っています。この短さと明確なルールを持つ俳句は、視覚芸術や聴覚芸術に比べてまだ実証的研究の蓄積… この記事を読む
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樹木と動物、菌類が歩んだ共生の歴史-大規模解析から見えてきた樹木の進化パターン-

花と果実の多様性 なぜ多くの植物は美しい花を咲かせ、美味しい果実を実らせるのでしょうか? 「虫を呼んで花粉を運んでもらい、動物たちに果実を食べて種子を運んでもらうため」――植物に詳しい方であれば、そん… この記事を読む
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ウナギの住みよい河川環境を解明し、保全につなげる!ー 成果報告

ウナギ保全の重要性と課題 ウナギ属魚類(以下、ウナギ)は人類に多くの恩恵をもたらす重要な魚類です。しかし、その資源量は近年、いくつかの種で急激に減少しており(図1上)、蒲焼として消費されるニホンウナギ… この記事を読む
研究成果

俳句の曖昧さを楽しむのは「熟達者」だけ?- 熟達者と初心者の鑑賞の違いを探る

俳句の魅力と曖昧さの関係 俳句は世界で最も短い詩の形式として知られていますが、その短さゆえに曖昧さを含むことがしばしばあります。しかし、これまでの研究では、俳句の曖昧さが高まると美的評価が下がることが… この記事を読む
研究成果

自由記述でもこころを分析できる?- 心理学調査の先端で「曖昧さ」に挑む

人の心のはかり方と従来の方法の限界 当然ですが、人のこころは目に見えません。私たち心理学者は、そんな目に見えないこころをあらゆる手段でデータとして可視化し、分析、解釈しようとしています。刺激への反応速… この記事を読む
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社交不安・知能・がん疼痛に寄与する臨床Gamification

臨床Gamificationの現在地 近年、デジタルゲームの臨床的な利活用が進展しています。 たとえば、米国Akili社が開発した「AKL-T01(製品名:EndeavorRx)」は、世界初となるゲー… この記事を読む
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ヒトより多様なチンパンジー集団 :iPS細胞のバリエーションを増やす必要性

チンパンジーの4つの亜種:「ヒトらしさ」の研究対象は実は多様 アフリカに生息する大型類人猿のチンパンジーは、ヒトとの共通祖先からおよそ700万年前に分岐した、現在地球上に存在している生物のなかで最もヒ… この記事を読む
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がん細胞のDNA修復を抑える抗がん剤をつくりたい! 〜Rad52阻害剤の研究進捗〜

はじめに 我々は,Rad52と呼ばれるDNA修復分子(図1左)を標的分子とした創薬探索研究を実施してきました。Rad52は,特定の乳がん・卵巣がんにおいて、優位に機能しているとされており、抗がん剤や免… この記事を読む