Archives for 研究成果

研究成果

がん細胞のDNA修復を抑える抗がん剤をつくりたい! 〜Rad52阻害剤の研究進捗〜

はじめに 我々は,Rad52と呼ばれるDNA修復分子(図1左)を標的分子とした創薬探索研究を実施してきました。Rad52は,特定の乳がん・卵巣がんにおいて、優位に機能しているとされており、抗がん剤や免… この記事を読む
研究成果

海鳥の分布を調べ、保全に活かす! – 小笠原諸島でのオガヒメ調査報告

はじめに 生涯のほとんどを洋上ですごす海鳥の多くは、繁殖地や海域で人間活動の影響を受けて絶滅の危機に瀕しています。彼らを保全するためには、繁殖地と洋上の分布地の両方を保全する必要がありますが、日本の希… この記事を読む
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キラキラネームとは何か : キラキラネームの定義とその構成要素

本稿では、キラキラネームの定義とその構成要素を概観した論文(荻原, 2022, 人間環境学研究)を、当該領域外の方にも理解していただけるように紹介しています。紹介している論文はオープンアクセスですので… この記事を読む
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小豆島の巨大猿団子から探る動物の防寒

動物の防寒 読者の皆さんは冬になると、どのようにして暖をとるでしょうか? 外出の際には暖かいコートが欠かせなくなるでしょうし、自宅ではコタツから離れられなくなる人もいるかもしれません。寒さ対策を行うの… この記事を読む
研究成果

山形県における昆布の食以外の利用にみる地域性

はじめに 本研究の対象である昆布は北海道をはじめとする限られた地域でしか採れないにもかかわらず、全国各地で古くから利用され、昆布巻きや佃煮などの食利用はもちろん、「よろこぶ」の語呂合わせから、神饌や供… この記事を読む
研究成果

花粉症を改善し、林業も振興する!- 無花粉スギ開発の今

はじめに 国民の約4割が罹患しているといわれ、大きな社会問題となっている花粉症に対して、画期的な対策として無花粉(雄性不稔)スギが注目されています。2022年に無花粉スギの研究に対するクラウドファンデ… この記事を読む

代理指標は必ず測定誤差を抑制したほうが良いか:統計的因果推論の視点から

構成概念の測定:未完のプロジェクト 社会学や心理学、経済学、政治学、教育学など社会科学の分野では、測定が困難な構成概念(construct)を扱うことが多いです。たとえば、巷で「能力」と呼ばれているも… この記事を読む
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東京都の新条例は性的マイノリティに対する支援や理解が将来的に高まることを期待させるが、現在の世論に対する認識は変化させない – 現実の条例成立を用いた実験的検討

市民を代表する機関の意思決定と世論との関係 政府や議会、最高裁判所などの機関による意思決定は、そのコミュニティで暮らす市民の意見や考え、すなわち世論を反映しながら行われるものです。過去の研究からは、反… この記事を読む
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ミトコンドリアの健康管理には、他の細胞小器官との連携が重要

ミトコンドリアを狙って壊すシステム「マイトファジー」 真核生物の細胞の中には膜で囲まれたいくつかの区画があり、それぞれの区画は細胞小器官(オルガネラ)と呼ばれ、細胞機能を分担しています。そのなかでも、… この記事を読む
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キレート剤のエチレンジアミン四酢酸(EDTA)とその塩の結晶構造データを収集・整理して生まれた研究論文が、戦禍を蒙るウクライナ化学誌に掲載!

キレート剤―エチレンジアミン四酢酸の、意外な化学構造 「キレート」とは、ギリシャ語の“カニのはさみ”に由来する言葉です。あたかもカニがハサミでおにぎりを掴むかのように金属イオンに配位結合する配位子は、… この記事を読む