Tag archives for 遺伝学

研究成果

メダカの性指向はたった1塩基の変異で逆転する – ホルモンバランスに応じて転換する脳の性

多くの種で共通する配偶行動パターンの雌雄の違い どの動物種でも、多くのオスはメスを配偶相手に選び、逆に、多くのメスはオスを配偶相手に選びます。そして通常、求愛はオスが行い、メスから求愛することはあまり… この記事を読む
研究成果

徳川家康に重用されたイギリス人「三浦按針」の墓の人骨 – そのヒストリーを科学分析で同定する

1600年にイギリスから日本へ渡った三浦按針 ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)は、1564年にイギリスのジリンガムで生まれました。34歳のとき、航海士としてオランダ船に乗って極東を目指しました… この記事を読む
研究成果

ホタルの最初の祖先は、何色に光っていたのか? – 祖先配列復元で過去をカラフルに蘇らせる

失われた光を求めて 遠い古代の生きものはどんな姿でどんな生活をしていたのか? これはおそらく誰しも興味をそそられるトピックスでしょう。科学雑誌や映画やアニメのなかでも、不思議な姿の生物にあふれるカンブ… この記事を読む
研究成果

シロイヌナズナの花粉数を制御する遺伝子 – 少ない花粉と生育メリットを両立するカギ

植物の「花粉数」はどうやって決まる? みなさんが「花粉数」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか? 花粉症の方は真っ先に気象予報で報道される花粉飛散予想を思い出すかもしれません。花粉症の患者さんにとっては… この記事を読む
研究成果

ホヤのドラマチックな変態 – 体の形成と消失を同時に開始させるGABAの仕組み

ホヤは私たちに近い動物? ホヤは、私たちに比較的なじみの深い生きもので、聞いたことがある方も多いでしょう。ホヤは、いわゆる「ホヤ貝」等とよばれている食べものです。「貝」とよばれるように、ホヤの成体は外… この記事を読む
研究成果

種分化は大きな島で起きやすい – 琉球列島で5回独立に平行進化した「キバラヨシノボリ」から多様化の地理的条件を探る

種分化の起きやすさと生態系サイズの関係とは? 地球上にはさまざまな生物種が存在していますが、その多様性の度合は場所ごとに大きく異なります。たとえば赤道直下の熱帯雨林では多種多様な生物がひしめき合ういっ… この記事を読む
研究成果

ヒト脳進化研究としてのチンパンジーiPS細胞 – 「ヒトの知性」の解明を目指して、脳の形成プロセスを追う

ヒト脳進化研究とチンパンジー ホモ・サピエンス(=賢いヒト)という名称が表すように、私たちヒトを人たらしめている最大の特徴は高度な知性にあるといえます。事実、私たちヒトの知性は、古今東西、地球上に生息… この記事を読む
研究成果

不良ミトコンドリアを分解する”マイトファジー” の制御因子を発見! – CRISPRによる順遺伝学スクリーニグで迫る

不良ミトコンドリアを分解する「マイトファジー」 細胞内のエネルギー産生をつかさどる細胞内小器官「ミトコンドリア」は、呼吸鎖と呼ばれるタンパク複合体によりアデノシン2リン酸(ADP)をリン酸化することで… この記事を読む
研究成果

パーキンソン病はサプリメントで予防できるか? – 神経シナプスのαシヌクレインがその鍵を握っている

パーキンソン病とは? 超高齢社会となった先進諸国では、認知症に続いてパーキンソン病が高齢者のあいだで増加しています。パーキンソン病は、手足の震え、姿勢維持の障害、緩慢な動作、筋肉の硬直などの運動障害が… この記事を読む
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核を持たない精子とは? – カイコの無核精子の形成に関わる遺伝子を特定

カイコの2種類の精子 自然界には、卵に受精する精子とは大きさや形が異なり、自身は受精することができない異型精子と呼ばれる特徴的な精子を形成する生きものが知られています。異型精子を形成する種は、チョウや… この記事を読む