Tag archives for 生物学

研究成果

海鳥の分布を調べ、保全に活かす! – 小笠原諸島でのオガヒメ調査報告

はじめに 生涯のほとんどを洋上ですごす海鳥の多くは、繁殖地や海域で人間活動の影響を受けて絶滅の危機に瀕しています。彼らを保全するためには、繁殖地と洋上の分布地の両方を保全する必要がありますが、日本の希… この記事を読む
研究者の今

遺伝子組換えのコストを最小化する!- 学生研究チームとの関わりを契機として

DNAクローニング法とは 遺伝子組換えは、生命の設計図であるDNAをさまざまに改変する技術です。近年大きな広がりを見せている「合成生物学」という研究分野がありますが、この分野ではこれまでに発見されたさ… この記事を読む
研究成果

小豆島の巨大猿団子から探る動物の防寒

動物の防寒 読者の皆さんは冬になると、どのようにして暖をとるでしょうか? 外出の際には暖かいコートが欠かせなくなるでしょうし、自宅ではコタツから離れられなくなる人もいるかもしれません。寒さ対策を行うの… この記事を読む
研究成果

生物の多様な形状の起源とは? – 集合体の形は分子認識相互作用の強さで決まる

分子認識によって形成される集合体の形はどのように決まるか? 生物のさまざまな形は、細胞同士がその表面に存在する分子の分子認識を介して、特定の位置や配列で集合(自己組織化)することにより形成されます。生… この記事を読む
研究成果

トウキョウサンショウウオは大型化している? – 地球温暖化の影響を長期観測データから探る

地球温暖化が生物に与えるさまざまな影響 進行する地球温暖化により世界の平均気温は年々上昇しており、この傾向は今後も続くと予想されています。私たちが暮らす日本の年平均気温もこの100年間で℃上昇しました… この記事を読む
研究成果

フグはどうやって眼をつむる? 水族館で出会った身近な魚のミステリー

魚類の多くは眼を閉じない 陸にすむ脊椎動物にとって、眼を乾燥や異物から守る閉眼行動は重要です。私たちヒトも、眼を乾燥から守るための瞬きをはじめ、睡眠時、眼にゴミが入ったときなど、さまざまなシーンで眼を… この記事を読む
研究成果

異なる種同士をかけ合わせた「雑種」が持つ特徴に共通点はあるか? – 動物分類群を横断したメタ解析で明らかになったこと

雑種個体が持つ特徴 生物は別の種の個体と交配する「交雑」をしばしば起こします。両親の遺伝子が足し算的に子の特徴を決める、という私たちが無意識に持っている先入観からすれば、異なる種同士の両親から生まれる… この記事を読む
研究成果

5℃の細胞の中に入ったら寒い? 寒くない? – 細胞内の熱の逃げやすさをナノ粒子の温度計で測る

紅茶もあなたも冷める 寒いのは、どういうときでしょうか? 冬の北海道、夏場のデパート、スベったジョーク——いろいろなシチュエーションが思い浮かぶなかから、ここでは気温や水温の低い場所で過ごす場合につい… この記事を読む
研究成果

メダカの性指向はたった1塩基の変異で逆転する – ホルモンバランスに応じて転換する脳の性

多くの種で共通する配偶行動パターンの雌雄の違い どの動物種でも、多くのオスはメスを配偶相手に選び、逆に、多くのメスはオスを配偶相手に選びます。そして通常、求愛はオスが行い、メスから求愛することはあまり… この記事を読む
研究成果

ゲノムが膜で包まれた常識外れのバクテリア – 最先端の顕微鏡で鮮やかにとらえた膜構造

微生物のマジョリティは「培養できない菌」という未知の領域 「原核生物」はバクテリアやアーキアと呼ばれる微生物の仲間です。肉眼で見ることができないため馴染みの薄い存在ですが、その種類と存在量はもう一方の… この記事を読む