Tag archives for 環境

研究成果

海鳥の分布を調べ、保全に活かす! – 小笠原諸島でのオガヒメ調査報告

はじめに 生涯のほとんどを洋上ですごす海鳥の多くは、繁殖地や海域で人間活動の影響を受けて絶滅の危機に瀕しています。彼らを保全するためには、繁殖地と洋上の分布地の両方を保全する必要がありますが、日本の希… この記事を読む
研究成果

花粉症を改善し、林業も振興する!- 無花粉スギ開発の今

はじめに 国民の約4割が罹患しているといわれ、大きな社会問題となっている花粉症に対して、画期的な対策として無花粉(雄性不稔)スギが注目されています。2022年に無花粉スギの研究に対するクラウドファンデ… この記事を読む
研究成果

過去は未来を探る鍵 – 南極氷床の過去の急激な融解から探る氷床融解メカニズム

過去の氷床変動研究の重要性とアプローチ 南極氷床の融解は海水準の上昇に直結するばかりでなく、淡水供給による海洋循環の変動にも影響を与える恐れがあり、全球的な気候変動と密接に関連しています。そのため、南… この記事を読む
研究成果

トウキョウサンショウウオは大型化している? – 地球温暖化の影響を長期観測データから探る

地球温暖化が生物に与えるさまざまな影響 進行する地球温暖化により世界の平均気温は年々上昇しており、この傾向は今後も続くと予想されています。私たちが暮らす日本の年平均気温もこの100年間で℃上昇しました… この記事を読む
研究成果

北極グリーンランドの集落で、氷河による洪水災害はなぜ起きたか? – 現地観測と数値モデルから河川流量を再現する

急速に融ける北極域の氷河 「氷河」とは、極域や高山域の陸地を覆う巨大な氷の塊です。地球温暖化の影響を受け、世界中の氷河が急速に縮小している現状が近年の研究によって明らかとなっています。そのなかでも北極… この記事を読む
研究成果

南関東ガス田の地下水に存在する「メタン生成アーキア」、大半は生きた状態で存在していた

メタン生成アーキアとは? メタンという分子は、現代社会を支えている燃料資源である一方、二酸化炭素の約25倍という強力な温室効果ガスでもあります。メタンは主に、地熱によって有機物が分解されることで生産さ… この記事を読む
研究成果

南極の氷が大地を削った痕跡をたどる – 海底堆積物コアが明かす古気候変動と「大西洋子午面循環」の関係

気候変動で大きく変化する海洋循環 地球システムのひとつである「大西洋子午面循環」は、全球規模で起こる海洋深層循環と気候変動において肝となることが知られています。大西洋の暖かく高塩分の海水は表層流によっ… この記事を読む
研究成果

北海道日高海岸の古津波を復元する – 地層からひも解く古津波と海水準変動の関係

※ 本記事は、academistのクラウドファンディングプロジェクト「北海道西部の太平洋沿いに残された津波堆積物の波源はなにか?」をもとに行われた研究成果を報告したものです。 気候変動は津波災害に影響… この記事を読む
研究成果

温暖化により熱帯の生物多様性は劣化している? – 海における生物多様性の変化の歴史と100年後の未来

生物多様性の歴史的な変動を復元する国際プロジェクト 気候変動は、私たちの暮らしと密接に関係しています。そのなかでも、温暖化に応答した生物多様性の劣化は、自然環境や農林水産資源など社会・産業の基盤に直接… この記事を読む
研究成果

お花畑の保全は植物多様性の保全につながるのか? – 文化的な生態系サービスの指標化に挑む

生物多様性は人間にどのような恩恵をもたらしているか? 人間は生物多様性からさまざまな恩恵を受けて生活しています。みなさんは何が思い浮かぶでしょうか? 食べものとなる植物や動物、薬になる生物たち、人間が… この記事を読む