Tag archives for 気候

研究成果

南極の氷が大地を削った痕跡をたどる – 海底堆積物コアが明かす古気候変動と「大西洋子午面循環」の関係

気候変動で大きく変化する海洋循環 地球システムのひとつである「大西洋子午面循環」は、全球規模で起こる海洋深層循環と気候変動において肝となることが知られています。大西洋の暖かく高塩分の海水は表層流によっ… この記事を読む
研究成果

温暖化により熱帯の生物多様性は劣化している? – 海における生物多様性の変化の歴史と100年後の未来

生物多様性の歴史的な変動を復元する国際プロジェクト 気候変動は、私たちの暮らしと密接に関係しています。そのなかでも、温暖化に応答した生物多様性の劣化は、自然環境や農林水産資源など社会・産業の基盤に直接… この記事を読む
研究成果

過去の気候変動を記録する藻類を青森県鷹架沼で発見! – 湖沼堆積物から湖水温を推定する

湖沼堆積物から気候変動を知ることはできるか? 近年、気候変動や異常気象が頻発するようになり、私たちの将来の生活を脅かすのではないかと危惧されています。近年の古気候研究(過去の地球の気候を解明する研究)… この記事を読む
研究成果

化石サンゴからアッカド帝国の崩壊を探る – 約4,100年前の気候変動を復元

アッカド帝国はなぜ崩壊したのか? 西アジアのチグリス・ユーフラテス川流域で発達したメソポタミア文明では、約4,600年前に初の帝国であるアッカド帝国が建国されました。この帝国は、冬の雨季を利用した天水… この記事を読む
研究成果

失われた長江新石器文明の謎 – 約4200年前の気候変動を海洋堆積物から復元する

長江新石器文明衰退の謎 中国の長江河口域では、約7500年前から世界で最初に水稲稲作を開始した長江新石器文明が栄えました。日本の水稲栽培は、稲のDNA解析に基づくと、長江河口域から渡来したことが明らか… この記事を読む
研究成果

海しぶきで海水から大気へ移る有機物とは? – 海の微生物と気候の関係解明を目指して

海しぶきで大気に舞う微粒子と気候への影響 大気に浮かぶ微粒子(エアロゾル)は太陽光を散乱・吸収することで、気温の変化に影響を与えるほか、雲粒を生成する核として雲や雨の量、雨の降り方に影響を及ぼすなど、… この記事を読む
研究成果

北極海の二酸化炭素吸収量は、海全体の約10%

北極海が吸収する二酸化炭素量が明らかに 北極海およびその周辺海域は、海水温が低いことや植物プランクトンの活動が盛んなことから、大気中の二酸化炭素を吸収すると考えられていました。しかしながら、北極海は、… この記事を読む
研究成果

地球上で、海はこれからもずっと存在するのだろうか?

地球を特徴づける海の存在 「地球は青かった」とは、人類で最初に地球を飛び出したユーリイ・ガガーリンの言葉ですが、なぜ青いかというと地球には海があるからに他なりません。では、他の星はどうかというと、地球… この記事を読む
研究成果

富士山頂の大気中二酸化炭素濃度を7年間測定して明らかになったこと

大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の長期的な変動を理解するためには、人為的に排出されるCO2(工場や自動車から排出されるCO2)や、植生の呼吸によるCO2排出・光合成によるCO2吸収の影響をほとんど受け… この記事を読む