Tag archives for 物質

研究成果

生物の多様な形状の起源とは? – 集合体の形は分子認識相互作用の強さで決まる

分子認識によって形成される集合体の形はどのように決まるか? 生物のさまざまな形は、細胞同士がその表面に存在する分子の分子認識を介して、特定の位置や配列で集合(自己組織化)することにより形成されます。生… この記事を読む
研究成果

陽子の中の構造を反クォークの存在量から探る – 実験で明らかになったフレーバー対称性の大きな破れ

陽子の中身はクォーク・反クォーク・グルーオンの複合体 陽子はこの世界の物質の元となっている基本的な粒子です。ふだん陽子そのものを意識する機会は少ないですが、たとえば水の分子(H2O)は水素の原子と酸素… この記事を読む
研究成果

ゼリーとヨーグルトに共通の法則とは? – ゲルの浸透圧を数学的に表現する

暮らしに身近な「浸透圧」 私たちが初めて浸透圧を学ぶのは、中学校の理科です。ナメクジに塩をかけると、体の水分を失って縮みます。また、ことわざの「青菜に塩」のように、植物に塩をかけても同様に縮みます。こ… この記事を読む
研究成果

量子化学と機械学習の融合 – 密度汎関数法に基づく深層学習で理論計算の限界に挑む

材料や薬の開発に必要不可欠な物性計算 物理学、化学、生物学の分野において、より良い材料(電池、磁石、半導体、超伝導体、高分子、触媒、太陽光発電など)や病気(がん、エイズ、インフルエンザなど)を治療する… この記事を読む
研究成果

「原子層合金」は存在するか? – ハイスループット計算で新物質を探索する

新たな結晶構造である2次元面の「原子層」 結晶構造は、たとえば面心立方格子構造、体心立方格子構造、塩化ナトリウム構造などの3次元構造として広く知られています。近年では、2004年にグラフェンが合成され… この記事を読む
研究成果

ペコペコ反転できる「おわん分子」で強誘電体メモリをつくる

強誘電体メモリとは? 世界初の強誘電体は、フランス西海岸のLa Rochelle在住のセニエット薬剤師がワイン樽のなかから1600年代に発見したロッシェル塩 NaKC4H4O6•4(H2O)で見出され… この記事を読む
研究成果

「超放射相転移」で物理学の新たな領域を切り拓く! 光の研究はどこに向かうのか – 京大白眉センター・馬場基彰 特定准教授

光の性質や振る舞い、光と物質の相互作用について研究する光科学。その歴史は古く、紀元前4世紀頃にはすでにユークリッドが光の直進性や反射に関して論じていたとされている。19世紀には、マクスウェルが古典電磁… この記事を読む
研究成果

有機ヨウ素化学で分子合成を切り拓く! – 誰もが簡単に使える合成ツールを目指して

ヨウ素は日本の誇る天然資源 日本は天然資源に乏しい国といわれています。たとえば、電子機器に不可欠なレアメタルやエネルギー資源である石油がないという問題は、一般ニュースでも頻繁に扱われる題材となっていま… この記事を読む
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無数の電子の協力現象「量子液体」 – 人工原子×数理的アプローチで、その隠された性質に迫る

私たちは、量子液体と呼ばれる無数の電子の協力現象について数理的な手法を用いて調べることで、その新しい性質を明らかにしました。本稿では、この研究の成果とその背景にある多数の電子による協力現象について、物… この記事を読む
研究成果

鉄表面の磁性をー原子層ごとに観測する技術 – 40年前に予言された「磁気フリーデル振動」をとらえた!

鉄の表面の磁性はどうなっているか? 磁石といえば多くの人が鉄を思い浮かべると思います。鉄は強磁性を示す代表的な金属であり、有史以来人類が磁石として利用してきたものです。ところが、鉄の表面付近で磁性がど… この記事を読む