Tag archives for 細胞

研究成果

がん細胞のDNA修復を抑える抗がん剤をつくりたい! 〜Rad52阻害剤の研究進捗〜

はじめに 我々は,Rad52と呼ばれるDNA修復分子(図1左)を標的分子とした創薬探索研究を実施してきました。Rad52は,特定の乳がん・卵巣がんにおいて、優位に機能しているとされており、抗がん剤や免… この記事を読む
研究成果

5℃の細胞の中に入ったら寒い? 寒くない? – 細胞内の熱の逃げやすさをナノ粒子の温度計で測る

紅茶もあなたも冷める 寒いのは、どういうときでしょうか? 冬の北海道、夏場のデパート、スベったジョーク——いろいろなシチュエーションが思い浮かぶなかから、ここでは気温や水温の低い場所で過ごす場合につい… この記事を読む
研究成果

ゲノムが膜で包まれた常識外れのバクテリア – 最先端の顕微鏡で鮮やかにとらえた膜構造

微生物のマジョリティは「培養できない菌」という未知の領域 「原核生物」はバクテリアやアーキアと呼ばれる微生物の仲間です。肉眼で見ることができないため馴染みの薄い存在ですが、その種類と存在量はもう一方の… この記事を読む
研究成果

細胞コロニーにみられる「動的スケーリング則」の不思議 – 実験と数理モデルから明らかになったこと

細胞コロニーが一定の構造を形成する仕組み 生命科学者は目的に応じてさまざまな種類の培養細胞を使って実験を行います。その種類はJCRB 細胞バンクに登録されているものだけで1300種余りにも及びます。そ… この記事を読む
研究成果

神経が幹細胞の分裂を活性化する仕組み – 交尾によって生殖幹細胞が増加するメカニズムに迫る

マクロからミクロ − 環境情報から幹細胞制御までのつながり 皆さんは、ニュースなどで「幹細胞」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。幹細胞とは自己増殖能力や、異なる性質を持つ細胞へと分化する能力を持… この記事を読む
研究成果

巨大ウイルスの祖先が、私たち真核生物に細胞核をもたらしたのかもしれない

真核生物はどう生まれたのか? 私たちのように、細胞の中に細胞核がある生物を「真核生物」といいますが、もともとは細胞核のない「原核生物」(今でいうバクテリアのような生物)から進化したものです。ところが、… この記事を読む
研究成果

脳内の死細胞を掃除する新たなメカニズムとは? – 脳内環境維持のためのバックアップシステム

脳内の死細胞はどのように掃除されるか? 私たちの脳内では健康な状態でも毎日少しずつ細胞が死んでいます。また、脳梗塞や脊髄損傷などの神経損傷時には非常に多くの細胞が死にます。死細胞の蓄積は炎症などさまざ… この記事を読む
研究成果

細胞性粘菌がつくり出す密度波状の集団運動 – 原動力は細胞の”追っかけっこ”だった!

細胞の集団運動はなぜ起こるか 生命の最小単位である細胞は、しばしば集団化しながら運動することがあります。特に真核細胞の集団運動は、形態形成や創傷治癒などのプロセスで重要な役割を果たしており、生命科学の… この記事を読む
研究成果

細胞内タンパク質分解を担う「オートファゴソーム」のサイズ制御 – カギとなるのは小胞体膜タンパク質ERdj8

オートファゴソームのサイズはどう調節されているのか? オートファジーとは、細胞の内部で、タンパク質をはじめとする自身の構成成分を分解する仕組みです。細胞質成分を、二重の膜構造であるオートファゴソームと… この記事を読む
研究成果

ワクチンで老化細胞を除去する! – 抗老化治療法の開発に向けて

老化細胞は周囲の細胞に悪影響! 老化細胞の除去治療に注目 老化は細胞レベル、臓器レベル、個体レベルで共通してみられる現象ですが、それぞれの特徴的な現象がどのように関連しているかが少しずつわかり始めてい… この記事を読む