Archives for 研究成果 - Page 29
精子はどのように卵を見つけるか? – ホヤが受精するときの繊細な認識機構
精子の走化性 ヒトをはじめ多くの動物は性を持ち、雄由来の精子と雌由来の卵とが受精という融合をおこすことによって新しい世代を生み出します。その過程で精子は卵を探す必要がありますが、精子は雄の体外に出ると… この記事を読む
重力波天体と元素の起源 – 「キロノバ」の光に、天体観測とシミュレーションで迫る
重力波天体を探せ! 2015年、アメリカの重力波望遠鏡LIGOによって「重力波」が史上初めて直接検出されました。重力波は、重力をもつ物体が激しく動くことで時空の歪みが波のように伝わる現象で、1915年… この記事を読む
台風研究のミステリー? – 外側壁雲の発生を予測する新たな理論
台風のメカニズムと“眼の壁雲” 台風による災害を未然に防ぐためには、精度の高い台風の進路・強度の予報が必要です。予報技術やコンピュータの進展により、進路予報の精度は向上してきた一方で、強度の予報には課… この記事を読む
「何を見ても何かを思い出す」 – サルの脳活動からわかった記憶をささえる柔軟な神経回路
「ものを見て、ものを思い出す」 私たちは、目にしたものから関連した他のものを思い出すことができます。「小さかったころの写真を見て、当時のことを思い出す」といった経験は多くの人にあるでしょう。こうした「… この記事を読む
海しぶきで海水から大気へ移る有機物とは? – 海の微生物と気候の関係解明を目指して
海しぶきで大気に舞う微粒子と気候への影響 大気に浮かぶ微粒子(エアロゾル)は太陽光を散乱・吸収することで、気温の変化に影響を与えるほか、雲粒を生成する核として雲や雨の量、雨の降り方に影響を及ぼすなど、… この記事を読む
海水魚の浸透圧調整物質は水中で水素結合しない? – 分子シミュレーションと実験から探る
海水魚の浸透圧調節物質とは? 海水は程度の塩分を含んでおり、その濃度は一般的な生物の体液(たとえば人体では)よりも高いため、海水中に生物の細胞が存在すると、そのままでは塩が野菜に浸透して漬物ができるよ… この記事を読む
気相中のニオイ分子を検出する細胞パネル – 嗅覚のはたらきに迫る!
ニオイセンサーとしてはたらく嗅覚受容体 嗅覚受容体は生物のニオイセンサーとしてはたらくタンパク質です。主に、鼻の中にある嗅神経細胞の細胞膜に存在し、嗅覚受容体が環境中のニオイ分子と結合すると、細胞内に… この記事を読む
花の性別で蜜に住む微生物が変わる?! – 雌雄がほかの生きものに与える影響を探る
花の蜜に住む微生物の世界 花の蜜にはさまざまな微生物が住んでいます。蜜には糖類などさまざまな化学物質が含まれるため、多くの微生物種には本来住みづらい環境と思われ、しかも、蜜は花が咲いたときのみに現れる… この記事を読む
人文・社会科学の「よりよい研究評価」とは – 欧州の事例から課題を析出する
「質の評価」から「質のモニタリング」へ 日本の研究環境は、運営費交付金などに代表される一般大学資金から、科学研究費補助金(科研費)やプロジェクト/プログラム型資金のような競争的研究資金(直接政府資金と… この記事を読む
テントウムシの斑紋パターンはどう決まる? – ひとつの遺伝子が多様な斑紋をつくる仕組み
ナミテントウの斑紋はメンデルの法則に従う テントウムシは世界で6,000種、日本で180種が同定されており、種によって決まった斑紋をもちます。なかには斑紋多型とよばれる同じ種であっても遺伝的に決まった… この記事を読む