Tag archives for 生物学 - Page 11

研究成果

石垣島で線虫C. エレガンスの姉妹種を発見! – 新たなモデル生物がもたらす可能性

多様な線虫の世界 線虫という美しい生き物をご存知でしょうか? 細長く透き通ったちいさな動物で、土壌、水辺、深海など地球上のあらゆる場所で見つけることができます。線虫は地球上でもっとも成功した生物グルー… この記事を読む
研究成果

魚類の雄親による子殺し – 雄は子の存在を消すことで内分泌的に求愛可能になる

親が子を食べる「フィリアルカニバリズム」 子を保護する親の目的は、子を外敵から守って生残を高めたり、給餌して発育を促進することです。しかし、子(卵)を保護する魚類の多くで、保護中の親が自分の子を食べる… この記事を読む
研究成果

北極と南極の雪を赤く染める藻類 – 遺伝子解析でその分布を探る!

近年、雪氷が熱い 近年、各国研究者のあいだで雪氷上に繁殖する微生物への関心が高まっています。その理由は、地球温暖化に伴い北極の雪氷環境が急激に変化していることと、予想を上回る近年の雪氷の融解量にこの雪… この記事を読む
研究成果

ベーリング島の固有種だと思われていた絶滅鳥類「メガネウ」の化石を日本で発見 – 絶滅したのは生き残りの個体群だった?

人類が絶滅させた鳥、メガネウ 人類の活動は、地球上に生息する多くの生物にさまざまな影響を与えてきましたが、その最も顕著な例は、ドードーやオオウミガラス、ステラーカイギュウなどに代表されるような、人類の… この記事を読む
研究成果

生物標本の3Dデジタル化 – 死蔵標本にオープンサイエンスの光を!

生物多様性とオープンサイエンス 生態学者で一度も「生物多様性っていったい何ですか?」と聞かれなかった者はいないでしょう。この質問に対する唯一の正しい答えはないでしょうが、少しカッコつけてメタな視点から… この記事を読む
研究成果

“車輪細胞”見つけた! – 魚類皮膚の細胞が移動する原動力とは

車輪生物はなぜいない? 車輪は人間の最も優れた発明のひとつです。私たちは自転車、自動車、列車などを利用して、地表を自由に移動することができます。同じ距離を同じ時間をかけて自転車で移動するのとランニング… この記事を読む
研究成果

新潟から「日本酒学」でうねりを生み出す! – 新潟大学日本酒学センターの挑戦

新潟大学で今年から開講した講座「日本酒学(sakeology)」をご存知だろうか。日本酒の文化、日本酒と健康、日本酒と農業……、というように、日本酒の裏に隠れているさまざまな事象を体系的に学び、日本酒… この記事を読む
研究成果

海に生まれ、海に帰る?- 汽水でアオコを形成するようになったミクロな藻類の進化の旅路

アオコとは? アオコを知っていますか? 湖の近くに住んでいる人、釣りやボートなど湖沼でのレジャーに親しんでいる人、淡水を漁場としている漁業関係者でアオコを知らない人はむしろ少ないのではないでしょうか。… この記事を読む
研究成果

ナメクジの出現を予測する!- 市民科学と最新統計の融合

外来種問題は突然に 2014年7月某日、札幌市の円山原始林で私が出会ったのは、体長15cmもの巨大な豹柄のナメクジ、マダラコウラナメクジでした。私はそれを知っていました。過去に一度だけ、ドイツ・ドレス… この記事を読む
研究成果

空気を肥料とする植物は可能か? – 光合成生物で窒素固定酵素を作動させる試み

ハーバー・ボッシュ法による窒素肥料生産と環境問題 窒素は、肥料の三大要素「窒素・リン酸・カリ」の筆頭にあげられ、植物の生産性を決める主な要因のひとつです。20世紀以降世界の人口は急速に増加し、現在75… この記事を読む