Archives for 研究成果 - Page 3
秒速で電子をほとんど光速まで加速する連星系 – 超強磁場中性子星がその黒幕?
高エネルギーの光で見る宇宙 私たちがふと見上げ眺める夜空は、宇宙のほんの一部の姿に過ぎないことをご存知でしょうか。それは、私たちの目に映る宇宙は、可視光という狭いエネルギー範囲の電磁波を通して見るもの… この記事を読む
過去は未来を探る鍵 – 南極氷床の過去の急激な融解から探る氷床融解メカニズム
過去の氷床変動研究の重要性とアプローチ 南極氷床の融解は海水準の上昇に直結するばかりでなく、淡水供給による海洋循環の変動にも影響を与える恐れがあり、全球的な気候変動と密接に関連しています。そのため、南… この記事を読む
生物の多様な形状の起源とは? – 集合体の形は分子認識相互作用の強さで決まる
分子認識によって形成される集合体の形はどのように決まるか? 生物のさまざまな形は、細胞同士がその表面に存在する分子の分子認識を介して、特定の位置や配列で集合(自己組織化)することにより形成されます。生… この記事を読む
陽子の中の構造を反クォークの存在量から探る – 実験で明らかになったフレーバー対称性の大きな破れ
陽子の中身はクォーク・反クォーク・グルーオンの複合体 陽子はこの世界の物質の元となっている基本的な粒子です。ふだん陽子そのものを意識する機会は少ないですが、たとえば水の分子(H2O)は水素の原子と酸素… この記事を読む
座っているのに歩いている? – VR空間内のアバターが擬似歩行感覚を高める
「歩いている」という感覚の創出 「自宅にいながら世界中を旅してみたい!」と思ったことはありませんか? 近年、新型コロナウイルス拡大の影響で、世界各地を旅することがなかなか難しい状況です。そうしたなか、… この記事を読む
トウキョウサンショウウオは大型化している? – 地球温暖化の影響を長期観測データから探る
地球温暖化が生物に与えるさまざまな影響 進行する地球温暖化により世界の平均気温は年々上昇しており、この傾向は今後も続くと予想されています。私たちが暮らす日本の年平均気温もこの100年間で℃上昇しました… この記事を読む
フグはどうやって眼をつむる? 水族館で出会った身近な魚のミステリー
魚類の多くは眼を閉じない 陸にすむ脊椎動物にとって、眼を乾燥や異物から守る閉眼行動は重要です。私たちヒトも、眼を乾燥から守るための瞬きをはじめ、睡眠時、眼にゴミが入ったときなど、さまざまなシーンで眼を… この記事を読む
ゼリーとヨーグルトに共通の法則とは? – ゲルの浸透圧を数学的に表現する
暮らしに身近な「浸透圧」 私たちが初めて浸透圧を学ぶのは、中学校の理科です。ナメクジに塩をかけると、体の水分を失って縮みます。また、ことわざの「青菜に塩」のように、植物に塩をかけても同様に縮みます。こ… この記事を読む
「予測」に隠された人間の秘密 – 脳は顔と声を素早く予測している
私たちの「予測する」という能力 プロ野球選手は時速100km以上で飛んでくる小さなボールをバットで捉え、ホームランを打つことができます。私たちは混み合った雑踏のなかでも他人とぶつかることなく進んでいく… この記事を読む
北極グリーンランドの集落で、氷河による洪水災害はなぜ起きたか? – 現地観測と数値モデルから河川流量を再現する
急速に融ける北極域の氷河 「氷河」とは、極域や高山域の陸地を覆う巨大な氷の塊です。地球温暖化の影響を受け、世界中の氷河が急速に縮小している現状が近年の研究によって明らかとなっています。そのなかでも北極… この記事を読む