Archives for 研究成果 - Page 14
プリオン病の異種間での感染を抑制する因子とは? – タンパク質の局所的な揺らぎが「種の壁」をつくる
プリオン病の謎、「種の壁」とは? 哺乳類が患う難治性の神経変性疾患のなかにプリオン病があります。プリオン病は、ウイルスのように核酸ではなくプリオンタンパク質というタンパク質を介して感染するという大きな… この記事を読む
天王星は巨大衝突で横倒しになり、大蒸発の果てに小さな衛星群が残る – 新たな理論モデルの発見
太陽系の形成と惑星の自転 太陽系では、内側の軌道に岩石を主成分とした小型の地球型惑星(水星、金星、地球、火星)があり、その外側に水素・ヘリウムガスを主成分にした巨大な木星型惑星(木星、土星)、さらにそ… この記事を読む
体の左右はどのようにできるのか?- オタマボヤの左右非対称性を探る
最も単純な体の脊索動物、オタマボヤ 動物の体には、前後、背腹、そして左右という直行する3つの軸があります。そのなかでも左右の違いがどのようにできるのかについては謎が多く、動物群ごとに異なるしくみが提唱… この記事を読む
細胞は力刺激を受けると細胞間の接着を強くする? – 力のシグナル伝達による発生制御
発生制御における力 受精卵が卵割を繰り返し、さまざまな性質をもった細胞が生まれ(分化)、個体へと成長する過程「発生」。とくにその初期には、細胞集団は将来の臓器形成に向けて、胚の中をダイナミックに移動し… この記事を読む
人々が”自然”だと思う食べものの色は、どのように画一化されてきたのか – 消費主義社会における五感の歴史から探る
資本主義社会と五感の歴史学 私たちが普段目にし、耳にする世界はどのように変化してきたのでしょうか。150年前の人々が路上で耳にした音は、自動車やバイクが行き交う現代の音とはまったく違うものでした。19… この記事を読む
空気を肥料にする「窒素固定作物」は、ハーバー・ボッシュ法を代替できるのか? – 名古屋大・藤田祐一教授インタビュー【後編】
空気中の窒素を自ら肥料に変換して生育する「窒素固定作物」。名古屋大学大学院生命農学研究科 藤田祐一教授は、そんな夢のような植物の創出を目指している。実現のカギとなるのが、一部の原核生物がもつニトロゲナ… この記事を読む
ゼニゴケにはあってタバコにはない遺伝子を追求したら、100年越しの謎が解明できた – 名古屋大・藤田祐一教授インタビュー【前編】
植物にとって、最も重要な栄養成分のひとつである窒素。空気中には大量に含まれるありふれた元素だが、植物の生育にはそのままでは利用できないため、現状では肥料として補給する必要がある。しかし、将来的に空気中… この記事を読む
ヒト脳進化研究としてのチンパンジーiPS細胞 – 「ヒトの知性」の解明を目指して、脳の形成プロセスを追う
ヒト脳進化研究とチンパンジー ホモ・サピエンス(=賢いヒト)という名称が表すように、私たちヒトを人たらしめている最大の特徴は高度な知性にあるといえます。事実、私たちヒトの知性は、古今東西、地球上に生息… この記事を読む
徳島大学・野地澄晴学長の地方国立大学再興戦略 – 応用物理学から分子生物学、そして大学経営へ
2004年の国立大学法人化以降、大学は運営費交付金削減の問題に悩まされるようになった。特に地方国立大学は顕著で、このままでは国立大学の統廃合が進み、それに伴い研究を進めることが困難になる可能性がある。… この記事を読む
「分岐」という言葉でつなぐ、深海生物テヅルモヅルと希少言語ムラブリ語 – アカデミスト学会ランチョン座談会レポート
損益分岐点、枝葉の分岐、高速道路の分岐——私たちは、日常的に何気なく「分岐」という言葉を使っているが、この概念を研究で専門的に扱っている研究者たちもいる。アカデミストが3月14日に開催した異分野融合型… この記事を読む