Tag archives for 量子論

研究成果

「超放射相転移」で物理学の新たな領域を切り拓く! 光の研究はどこに向かうのか – 京大白眉センター・馬場基彰 特定准教授

光の性質や振る舞い、光と物質の相互作用について研究する光科学。その歴史は古く、紀元前4世紀頃にはすでにユークリッドが光の直進性や反射に関して論じていたとされている。19世紀には、マクスウェルが古典電磁… この記事を読む
研究成果

無数の電子の協力現象「量子液体」 – 人工原子×数理的アプローチで、その隠された性質に迫る

私たちは、量子液体と呼ばれる無数の電子の協力現象について数理的な手法を用いて調べることで、その新しい性質を明らかにしました。本稿では、この研究の成果とその背景にある多数の電子による協力現象について、物… この記事を読む
研究成果

美しき数学モデルが魅せる準結晶の不思議な性質

準結晶と幾何学モデル 古代ギリシアのミロのヴィーナスや、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナ・リザといった芸術作品に対し、我々が美しさを感じるのはなぜでしょうか? これらの作品のなかには、「黄金比」と呼ばれ… この記事を読む
研究成果

量子ランダムウォークは自由に操れるか? – 量子の世界の「コイン」の働き

酔っぱらいの歩行はランダムウォーク たくさんお酒を飲んだ酔っ払いは、右へ左へとふらふらと千鳥足で歩きます。この酔っ払いは歩き続けたらどのようになるのでしょうか? その結果はコイントスを行い、表が出たら… この記事を読む
研究成果

新機能を持つ物質をレーザーで人工的に作り出す「フロケ・エンジニアリング」の新たな可能性

レーザーがどんどん強くなっている 1960年に歴史上初めて動作するレーザー装置が誕生してから、60年が経ちました。レーザー光は、太陽光や電球の光とは異なり、非常に真っ直ぐ進むなどの役立つ性質を持ってお… この記事を読む
研究成果

スピンをねじると電子分布が偏る – マルチフェロイック物質中のわずかな電子変位を量子ビームで捉える

磁性体中の強誘電性とは? 通常、物質中では正の電荷と負の電荷が同じだけ存在し、電気的に中性に保たれています。一方、それらの正負の電荷が、それぞれ空間的に偏る物質が存在します。このような物質は強誘電体と… この記事を読む
研究成果

エネルギー散逸が最小の振り子を開発 – 巨視的物体の量子揺らぎの観測と制御に向けて

量子力学は人間に近いスケールでも成り立っているのか? 原子や電子、光子といった微視的なスケールで観測されるものの振舞いは、量子力学によって説明できます。たとえば、原子を絶対零度まで冷やしたとしても、そ… この記事を読む
研究成果

超流動ヘリウムのゆらぎをランダウの2流体モデルで描像する – 量子流体力学の最新理論

超流動ヘリウムとは? 絶対温度 K以下の極低温の液体ヘリウム4(4He)は、リニアモーターカーや加速器などで利用される超伝導磁石の冷却や、極低温での観測機器などへ応用されており、その流動現象の解明は非… この記事を読む
イベント

【特別連載:数理で読み解く科学の世界 #3】量子コンピュータって何? どうやって使うの?

アカデミストは4月18日、理化学研究所 数理創造プログラム(iTHEMS)と共同でオンラインイベント「数理で読み解く科学の世界」を開催いたします。 本連載では、同イベントの講演の内容について簡単にご紹… この記事を読む
研究成果

ミラーを動かすだけで化学反応を制御 – 光共振器でつくる振動強結合が反応性を変える

光共振器とは? 2枚の反射ミラーが平行に向かい合った光共振器の中では、光は両端のミラーに反射されます。光はミラー間で反射を繰り返すことで干渉し、打ち消し合いますが、ミラー間の距離と光の半波長が一致する… この記事を読む