Tag archives for 心理学

研究成果

俳句の曖昧さを楽しむのは「熟達者」だけ?- 熟達者と初心者の鑑賞の違いを探る

俳句の魅力と曖昧さの関係 俳句は世界で最も短い詩の形式として知られていますが、その短さゆえに曖昧さを含むことがしばしばあります。しかし、これまでの研究では、俳句の曖昧さが高まると美的評価が下がることが… この記事を読む
研究成果

自由記述でもこころを分析できる?- 心理学調査の先端で「曖昧さ」に挑む

人の心のはかり方と従来の方法の限界 当然ですが、人のこころは目に見えません。私たち心理学者は、そんな目に見えないこころをあらゆる手段でデータとして可視化し、分析、解釈しようとしています。刺激への反応速… この記事を読む
研究成果

社交不安・知能・がん疼痛に寄与する臨床Gamification

臨床Gamificationの現在地 近年、デジタルゲームの臨床的な利活用が進展しています。 たとえば、米国Akili社が開発した「AKL-T01(製品名:EndeavorRx)」は、世界初となるゲー… この記事を読む

代理指標は必ず測定誤差を抑制したほうが良いか:統計的因果推論の視点から

構成概念の測定:未完のプロジェクト 社会学や心理学、経済学、政治学、教育学など社会科学の分野では、測定が困難な構成概念(construct)を扱うことが多いです。たとえば、巷で「能力」と呼ばれているも… この記事を読む
研究成果

東京都の新条例は性的マイノリティに対する支援や理解が将来的に高まることを期待させるが、現在の世論に対する認識は変化させない – 現実の条例成立を用いた実験的検討

市民を代表する機関の意思決定と世論との関係 政府や議会、最高裁判所などの機関による意思決定は、そのコミュニティで暮らす市民の意見や考え、すなわち世論を反映しながら行われるものです。過去の研究からは、反… この記事を読む
研究成果

個性的な名前は40年間にわたって増加している – 日本の名前研究を進めることの難しさとその解決方法

本稿では、地方自治体の広報誌に掲載された、1979年から2018年に生まれた新生児の名前を分析し、40年間にわたって、個性的な名前の割合が増加していることを明らかにした論文を、領域外の方にも理解してい… この記事を読む
研究成果

「予測」に隠された人間の秘密 – 脳は顔と声を素早く予測している

私たちの「予測する」という能力 プロ野球選手は時速100km以上で飛んでくる小さなボールをバットで捉え、ホームランを打つことができます。私たちは混み合った雑踏のなかでも他人とぶつかることなく進んでいく… この記事を読む
研究成果

スポーツイベントは開催都市住民を幸福にするか? – ラグビーW杯2019から探る

スポーツイベントがもつ3つのインパクト ラグビーワールドカップ日本大会が閉幕して、早くも1年以上が過ぎました。ワールドラグビーのビル・ボーモント会長が「おそらく過去最高のラグビーワールドカップ」と称賛… この記事を読む
研究成果

身体の中の感覚に気づきやすい人は、表情模倣が起こりやすく他人の視線にも敏感か? – 内受容感覚と社会性の関係

身体の中の感覚に気づくことの役割 私たちは、「お腹が空いた」、「心臓がドキドキする」、「胃がムカムカする」など、身体の中の感覚を感じて日常を過ごしています。このような身体の中の感覚を「内受容感覚」と呼… この記事を読む
研究成果

ロボットやCGキャラクターからでも「人は褒められると伸びる」ことが明らかに!

人は他者から褒められると伸びる 「私、褒められると伸びるタイプなんです!」という言葉をよく耳にしますが、この言葉には、実は科学的な根拠があります。脳神経科学の先行研究によれば、人は他者から褒められたと… この記事を読む