Tag archives for 微生物
南関東ガス田の地下水に存在する「メタン生成アーキア」、大半は生きた状態で存在していた
メタン生成アーキアとは? メタンという分子は、現代社会を支えている燃料資源である一方、二酸化炭素の約25倍という強力な温室効果ガスでもあります。メタンは主に、地熱によって有機物が分解されることで生産さ… この記事を読む
ゲノムが膜で包まれた常識外れのバクテリア – 最先端の顕微鏡で鮮やかにとらえた膜構造
微生物のマジョリティは「培養できない菌」という未知の領域 「原核生物」はバクテリアやアーキアと呼ばれる微生物の仲間です。肉眼で見ることができないため馴染みの薄い存在ですが、その種類と存在量はもう一方の… この記事を読む
“葉緑体ドロボウ”は進化途中の現象か!? – 盗葉緑体性渦鞭毛藻「ヌスットディニウム」の細胞内共生の仕組み
細胞内共生は多様な藻類を生み出す原動力 陸上の植物は、細胞内の葉緑体によって光エネルギーを利用して空気中の二酸化炭素を固定し、有機物を作る光合成を行います。葉緑体は10億年以上前、植物の祖先が自分の細… この記事を読む
マイコプラズマ・モービレの滑走運動メカニズム – 「あし」がつかんで、ひっぱり、はなす
モリクテス綱とその運動能 モリクテス(Mollicutes)綱は、マイコプラズマ(Mycoplasma)属やスピロプラズマ(Spiroplasma)属などから構成される小さな細菌の小さな集団です。培養… この記事を読む
北太平洋の豊かさはどのように生み出されるのか?- 海洋コンベアベルト終着点の栄養物質循環を解明
西部北太平洋は豊饒の海 日本が面する西部北太平洋は、サケ・マスをはじめ多くの魚が獲れる海域として知られています。この西部北太平洋は、全海洋の面積の6%を占めるに過ぎませんが、全海洋の水産資源の26%を… この記事を読む
「休む」ことで分布範囲を拡大する – 窒素固定性シアノバクテリアの生存戦略を新たに解明
海洋物質循環の起点である窒素固定生物の生存戦略とは? 微細な海洋の植物プランクトンは海洋の食物連鎖の起点であり、その一次生産は地球全体の一次生産の約半分を担います。また、植物プランクトンは大気中に蓄積… この記事を読む
空気を肥料にする「窒素固定作物」は、ハーバー・ボッシュ法を代替できるのか? – 名古屋大・藤田祐一教授インタビュー【後編】
空気中の窒素を自ら肥料に変換して生育する「窒素固定作物」。名古屋大学大学院生命農学研究科 藤田祐一教授は、そんな夢のような植物の創出を目指している。実現のカギとなるのが、一部の原核生物がもつニトロゲナ… この記事を読む
「微生物ダークマター」全貌解明への道 – これまで誰も分離培養できなかったアーキアを培養してわかったこと
未培養微生物「微生物ダークマター」 私たちの住む地球の表層環境は、微生物で満ちています。微生物のいないところを探すほうが難しいといってもいいでしょう。それでは、そんな微生物のことを私たちはどれだけよく… この記事を読む
深海や地底の微生物を追う研究者が、放射能問題に取り組むワケ – 東京大学・鈴木庸平准教授
深海や地底は、光合成生物が誕生する前の地球環境に似ているといわれている。そうした極限環境に住む微生物の活動について研究し、生命の起源や地球初期生命の謎に迫っているのが、東京大学大学院 理学系研究科 地… この記事を読む
死の湖からヒトの500倍のヒ素耐性を持つ線虫を発見 – 極限環境生物の適応を理解する糸口に
どこにでもいる生物「線虫」 地球上のさまざまな場所に生物が棲んでいますが、そのなかには人間が生活できないような過酷な環境があり、そこに棲んでいる生物を極限環境生物と呼びます。極限環境生物の多くは細菌な… この記事を読む