Tag archives for 医学

研究成果

がん細胞のDNA修復を抑える抗がん剤をつくりたい! 〜Rad52阻害剤の研究進捗〜

はじめに 我々は,Rad52と呼ばれるDNA修復分子(図1左)を標的分子とした創薬探索研究を実施してきました。Rad52は,特定の乳がん・卵巣がんにおいて、優位に機能しているとされており、抗がん剤や免… この記事を読む
研究者の今

善意が飛び交う市場に光を当てる「寄付募集の科学」は、危機に瀕する日本の研究を救えるか?

2023年2月11日現在、トルコやシリアでは大地震による多大な被害が発生しており、日本だけでなく世界中から寄付が現地に寄せられています。寄付は、人の命がどれだけ助かるかを左右する、重大な財源です。 一… この記事を読む
研究成果

FTLD、ALS、PSP、CBDを含む幅広い神経変性疾患「FTLD疾患スペクトラム」に共通する分子メカニズム

神経変性疾患の分類 年齢を重ねてから発症して、緩やかに進行していく中枢神経系の疾患を「神経変性疾患」と総称します。これらには、アルツハイマー病などの認知症や、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS… この記事を読む
研究成果

ワクチンで老化細胞を除去する! – 抗老化治療法の開発に向けて

老化細胞は周囲の細胞に悪影響! 老化細胞の除去治療に注目 老化は細胞レベル、臓器レベル、個体レベルで共通してみられる現象ですが、それぞれの特徴的な現象がどのように関連しているかが少しずつわかり始めてい… この記事を読む
研究成果

プリオン病の異種間での感染を抑制する因子とは? – タンパク質の局所的な揺らぎが「種の壁」をつくる

プリオン病の謎、「種の壁」とは? 哺乳類が患う難治性の神経変性疾患のなかにプリオン病があります。プリオン病は、ウイルスのように核酸ではなくプリオンタンパク質というタンパク質を介して感染するという大きな… この記事を読む
研究成果

花粉症の症状改善には、食事のタイミングが重要? – 体内時計とアレルギーの関係をマウスで探る

食事のタイミングはアレルギーに影響するか? 花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎、じんましんなどのアレルギー疾患の治療においては、「普段の生活スタイルを見直して症状を良くする」という考え方はほとんどありませ… この記事を読む
研究成果

不良ミトコンドリアを分解する”マイトファジー” の制御因子を発見! – CRISPRによる順遺伝学スクリーニグで迫る

不良ミトコンドリアを分解する「マイトファジー」 細胞内のエネルギー産生をつかさどる細胞内小器官「ミトコンドリア」は、呼吸鎖と呼ばれるタンパク複合体によりアデノシン2リン酸(ADP)をリン酸化することで… この記事を読む
研究成果

胎生早期ニューロンの「横流れ」が、”外套のように丈が長くて広い”大脳皮質づくりを下支えする

大脳皮質が「顎側に向けて広い」意義 成人の大脳皮質は、同じ大脳に属する「基底核」を頭頂部側および外側(耳側)からすっぽりと覆うように存在しています。その様子が、まるである人物(基底核)が丈の長い上着(… この記事を読む
研究成果

パーキンソン病はサプリメントで予防できるか? – 神経シナプスのαシヌクレインがその鍵を握っている

パーキンソン病とは? 超高齢社会となった先進諸国では、認知症に続いてパーキンソン病が高齢者のあいだで増加しています。パーキンソン病は、手足の震え、姿勢維持の障害、緩慢な動作、筋肉の硬直などの運動障害が… この記事を読む
研究成果

芥川賞受賞者は長生き? – 社会的地位が余命に及ぼす影響

賞の健康効果 「芥川賞を受賞すると、受賞しなかった候補者に比べて、余命が年延びる。一方で、直木賞を受賞すると余命が年縮まる」 私たちの研究チーム(佐々木周作・京都大学大学院特定講師、黒川博文・兵庫県立… この記事を読む