Tag archives for 物理学 - Page 6
有機太陽電池の弱点を克服するには? – 電子も正孔も”波動”の性質をもつ有機分子結晶の界面をつくる
有機太陽電池とは? 有機太陽電池というのは、炭素を含む化合物である「有機分子」によって発電する太陽電池のことです。一方、電卓についている太陽電池からメガソーラーのソーラーパネルまで、我々の身近にある太… この記事を読む
新型準粒子をもつトポロジカル物質を発見! – 固体中の「スピン1粒子」と「2重ワイル粒子」を光電子分光で見る
電子と原子核でできた原子が規則的に並んだ「物質」。今回私たちは、その物質のなかで電子がまったく新しい粒子のように振る舞う様子を、最先端の分光実験で捉えました。 トポロジーとは? 最近、物質物理学におい… この記事を読む
原子核の「かたち」はまんまるではない? – あらゆる原子核の”理論計算核データ”を公開
物質の分解と組立 子供のとき、ドライバーを手に、時計をバラバラにして壊してしまい親に叱られた、そんな経験をお持ちの方も多いと思います。しかし、大人である我々も同じことをやっています。物質を細かく分解し… この記事を読む
身のまわりでもブラックホールの量子現象が起こる? – バタフライ効果における「量子論的な発熱現象」を予言
ブラックホールとは? 2019年4月10日、M87星雲の中心に存在するブラックホールの撮影に成功したというニュースが大きく報道されました。また、2016年には2つのブラックホールが衝突した際に生じた重… この記事を読む
音を360度見える化する! – 3Dマイクロホンを用いて音源を「音配図」として可視化
音の見える化 これまでの音の評価は、主として1本の無指向性マイクロホンを備えたサウンドレベルメーターを用いて行われてきました。サウンドレベルメーターは、その環境の音の強さを計測できますが、その音がどの… この記事を読む
太陽系の果てに小天体の影を発見したのは、宮古島の小さな望遠鏡だった – 半径約1.3kmのカイパーベルト天体を初観測
星の光を瞬かせるものとは? 地上から見上げる夜空の星々は、きらきらと瞬いて見えます。これは小刻みに変化する地球の大気の揺らぎが、星の光を屈折させることで起こす明るさの変化に起因します。一方、星の光が地… この記事を読む
動物はどのように秩序だった群れをつくるのか? – アクティブマターの物理で迫る、線虫の群れ形成メカニズム
「アクティブマターの物理」とは? 水族館のイワシの群れが秩序だって美しく泳ぐ様子を、みなさんはご覧になったことがあるでしょうか? 夕暮れどきに飛ぶ鳥の群れは、バードウォッチャーにとって絶好のシャッター… この記事を読む
機械学習の関数「ボルツマンマシン」を用いて、量子多体系という難問に挑む
「量子多体系」とは? 量子力学の性質に従う多数の小さな粒子が相互作用しあう系を「量子多体系」と呼びます。たとえば、金属を冷やしていったときに電気抵抗が0になる超伝導現象や、磁石の性質を生み出す磁性の現… この記事を読む
“黒色炭素粒子”から「雨雲の過飽和度」を推定する! – 気候変化の要因となるエアロゾル濃度の予測に向けた挑戦
エアロゾルとは? 大気中に漂う塵(エアロゾル)は、太陽光を反射・吸収することで地表に降りそそぐ日射量を変え、また水蒸気から雲ができるときの凝結核として働きます。これらを通じてエアロゾルは気候に影響を及… この記事を読む
甘いコーヒーのシミはリングを作らない? – 砂糖が「コーヒーリング現象」を克服する理由
身近な現象「コーヒーリング」 私は、コーヒーが大好きで毎日飲んでいます。この記事を見ている人にはコーヒーが好きな人も嫌いな人もいると思いますが、そのコーヒーを机などにこぼしたときに、そのシミがリング状… この記事を読む