Archives for 研究成果 - Page 5
ゲノムが膜で包まれた常識外れのバクテリア – 最先端の顕微鏡で鮮やかにとらえた膜構造
微生物のマジョリティは「培養できない菌」という未知の領域 「原核生物」はバクテリアやアーキアと呼ばれる微生物の仲間です。肉眼で見ることができないため馴染みの薄い存在ですが、その種類と存在量はもう一方の… この記事を読む
スポーツイベントは開催都市住民を幸福にするか? – ラグビーW杯2019から探る
スポーツイベントがもつ3つのインパクト ラグビーワールドカップ日本大会が閉幕して、早くも1年以上が過ぎました。ワールドラグビーのビル・ボーモント会長が「おそらく過去最高のラグビーワールドカップ」と称賛… この記事を読む
ペコペコ反転できる「おわん分子」で強誘電体メモリをつくる
強誘電体メモリとは? 世界初の強誘電体は、フランス西海岸のLa Rochelle在住のセニエット薬剤師がワイン樽のなかから1600年代に発見したロッシェル塩 NaKC4H4O6•4(H2O)で見出され… この記事を読む
「超放射相転移」で物理学の新たな領域を切り拓く! 光の研究はどこに向かうのか – 京大白眉センター・馬場基彰 特定准教授
光の性質や振る舞い、光と物質の相互作用について研究する光科学。その歴史は古く、紀元前4世紀頃にはすでにユークリッドが光の直進性や反射に関して論じていたとされている。19世紀には、マクスウェルが古典電磁… この記事を読む
暗黒物質は「密」になりやすい? – 宇宙で一番小さな銀河から明らかになったその正体
宇宙は暗黒に支配されている 宇宙は何でできているのか? みなさんは、晴れた夜空を見上げてふと物思いに耽ったことはないでしょうか(筆者はあります)。近年の天文観測技術の進展により、宇宙が何でできているの… この記事を読む
有機ヨウ素化学で分子合成を切り拓く! – 誰もが簡単に使える合成ツールを目指して
ヨウ素は日本の誇る天然資源 日本は天然資源に乏しい国といわれています。たとえば、電子機器に不可欠なレアメタルやエネルギー資源である石油がないという問題は、一般ニュースでも頻繁に扱われる題材となっていま… この記事を読む
南極の氷が大地を削った痕跡をたどる – 海底堆積物コアが明かす古気候変動と「大西洋子午面循環」の関係
気候変動で大きく変化する海洋循環 地球システムのひとつである「大西洋子午面循環」は、全球規模で起こる海洋深層循環と気候変動において肝となることが知られています。大西洋の暖かく高塩分の海水は表層流によっ… この記事を読む
恋のアプローチはためらいながら? – メスコオロギはウロウロしたあとオスの歌に引き寄せられる
メスコオロギはオスの奏でる歌に誘われて近づいていく 交配相手を見つけ出しそれに近づいて行くことは、あらゆる動物にとって最も重要な行動のひとつです。異性を呼び寄せ、接近の手掛かりを与えるために、動物たち… この記事を読む
徳川家康に重用されたイギリス人「三浦按針」の墓の人骨 – そのヒストリーを科学分析で同定する
1600年にイギリスから日本へ渡った三浦按針 ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)は、1564年にイギリスのジリンガムで生まれました。34歳のとき、航海士としてオランダ船に乗って極東を目指しました… この記事を読む
無数の電子の協力現象「量子液体」 – 人工原子×数理的アプローチで、その隠された性質に迫る
私たちは、量子液体と呼ばれる無数の電子の協力現象について数理的な手法を用いて調べることで、その新しい性質を明らかにしました。本稿では、この研究の成果とその背景にある多数の電子による協力現象について、物… この記事を読む