Archives for 研究成果 - Page 5
「超放射相転移」で物理学の新たな領域を切り拓く! 光の研究はどこに向かうのか – 京大白眉センター・馬場基彰 特定准教授
光の性質や振る舞い、光と物質の相互作用について研究する光科学。その歴史は古く、紀元前4世紀頃にはすでにユークリッドが光の直進性や反射に関して論じていたとされている。19世紀には、マクスウェルが古典電磁… この記事を読む
暗黒物質は「密」になりやすい? – 宇宙で一番小さな銀河から明らかになったその正体
宇宙は暗黒に支配されている 宇宙は何でできているのか? みなさんは、晴れた夜空を見上げてふと物思いに耽ったことはないでしょうか(筆者はあります)。近年の天文観測技術の進展により、宇宙が何でできているの… この記事を読む
有機ヨウ素化学で分子合成を切り拓く! – 誰もが簡単に使える合成ツールを目指して
ヨウ素は日本の誇る天然資源 日本は天然資源に乏しい国といわれています。たとえば、電子機器に不可欠なレアメタルやエネルギー資源である石油がないという問題は、一般ニュースでも頻繁に扱われる題材となっていま… この記事を読む
南極の氷が大地を削った痕跡をたどる – 海底堆積物コアが明かす古気候変動と「大西洋子午面循環」の関係
気候変動で大きく変化する海洋循環 地球システムのひとつである「大西洋子午面循環」は、全球規模で起こる海洋深層循環と気候変動において肝となることが知られています。大西洋の暖かく高塩分の海水は表層流によっ… この記事を読む
恋のアプローチはためらいながら? – メスコオロギはウロウロしたあとオスの歌に引き寄せられる
メスコオロギはオスの奏でる歌に誘われて近づいていく 交配相手を見つけ出しそれに近づいて行くことは、あらゆる動物にとって最も重要な行動のひとつです。異性を呼び寄せ、接近の手掛かりを与えるために、動物たち… この記事を読む
徳川家康に重用されたイギリス人「三浦按針」の墓の人骨 – そのヒストリーを科学分析で同定する
1600年にイギリスから日本へ渡った三浦按針 ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)は、1564年にイギリスのジリンガムで生まれました。34歳のとき、航海士としてオランダ船に乗って極東を目指しました… この記事を読む
無数の電子の協力現象「量子液体」 – 人工原子×数理的アプローチで、その隠された性質に迫る
私たちは、量子液体と呼ばれる無数の電子の協力現象について数理的な手法を用いて調べることで、その新しい性質を明らかにしました。本稿では、この研究の成果とその背景にある多数の電子による協力現象について、物… この記事を読む
細胞コロニーにみられる「動的スケーリング則」の不思議 – 実験と数理モデルから明らかになったこと
細胞コロニーが一定の構造を形成する仕組み 生命科学者は目的に応じてさまざまな種類の培養細胞を使って実験を行います。その種類はJCRB 細胞バンクに登録されているものだけで1300種余りにも及びます。そ… この記事を読む
美しき数学モデルが魅せる準結晶の不思議な性質
準結晶と幾何学モデル 古代ギリシアのミロのヴィーナスや、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナ・リザといった芸術作品に対し、我々が美しさを感じるのはなぜでしょうか? これらの作品のなかには、「黄金比」と呼ばれ… この記事を読む
神経が幹細胞の分裂を活性化する仕組み – 交尾によって生殖幹細胞が増加するメカニズムに迫る
マクロからミクロ − 環境情報から幹細胞制御までのつながり 皆さんは、ニュースなどで「幹細胞」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。幹細胞とは自己増殖能力や、異なる性質を持つ細胞へと分化する能力を持… この記事を読む