Tag archives for 化学 - Page 2
水と油の「部分混和系」に現れる模様のトポロジカルな変化とは? – 流体力学と化学熱力学の挑戦
二流体がつくる模様「Viscous fingering」とは? みなさんは、原油が地中からどのように回収されるかご存知ですか? 地下の原油がとれる場所では、たくさんの岩や砂が多孔質媒質(スポンジのよう… この記事を読む
電子の「隠れた秩序」を観測! – 1兆分の1mを測ってわかった四極子の秩序
電子の秩序とは? 私たちの身の回りの物質は電子を持っています。これらの電子は一斉に整列し、秩序だった状態をとることがあります。たとえば、磁石は電子の自転運動(スピン)が整列した状態を利用しています。 … この記事を読む
水と混ざらない”新しい水”とは? – 高圧氷/水界面のダイナミックな水の振る舞いを、直接観察する
奇妙な現象の舞台となる氷界面 普段から私たちが何気なく接している水ですが、このありふれた液体が、液体の常識からすると極めて奇妙な液体だということを、意識されている方は少ないかもしれません。 よく知られ… この記事を読む
羽ばたく蛍光プローブ「Perylene FLAP」- 高い感度で微視的な粘度変化を検出
不均一系の「ムラ」をどう定量的に評価するか? 不均一な系において、さまざまな要因で発生する「ムラ」を定量的に評価することは、基礎科学のみならず工業的にも重要です。近年では、不均一系の局所粘度を定量する… この記事を読む
ナノシートと色素による「色素増感型光触媒」で、太陽光と水から水素を高効率に生み出す
光触媒で太陽光エネルギーを効率的に変換するには? 現在の我々の生活は、石油や天然ガスなどの化石資源を主なエネルギー源として利用することで支えられています。しかし、化石燃料の枯渇や大気中の二酸化炭素濃度… この記事を読む
固体物質における「正三角形の分子」をとらえた! – パイロクロア構造に現れた新しいタイプの電子の自己組織化
固体物質における電子の自己組織化 私たちの身の回りにある固体の物質のほとんどは、原子が整然と並んだ結晶性の固体です。この結晶固体では、多数の電子がさまざまな形式で自己組織化することが知られています。 … この記事を読む
水から水素をとりだす「半導体光触媒」の新たな設計指針 – 光励起電荷移動の制御で量子収率がほぼ100%に!
太陽光エネルギーで水から水素をとりだす 化石資源に依存しないエネルギー基盤の確保は、人類にとっての前世紀からの重要な課題です。クリーンなエネルギー利用手段として水素が注目されていますが、この水素は現在… この記事を読む
誰も知らなかったグラファイトの姿【後編】 – ファン・デル・ワールス力の新たな理論
誰も知らなかったグラファイトの姿【前編】はこちら ファン・デル・ワールス力の難しさ グラファイトは、「グラフェン面が弱いファン・デル・ワールス力で結合してできている物質」であるとして紹介しました。多く… この記事を読む
誰も知らなかったグラファイトの姿【前編】 – 音を使って完全結晶の強さを見る
黒鉛は黒色? 黒鉛というと、多くの方にとって日頃から馴染み深い物質のひとつではないでしょうか。黒鉛は炭の主要な成分です。食物を調理するとき温度が上がり過ぎて「炭化」してしまったときに、目にする黒い焦げ… この記事を読む
二原子炭素(C2)の化学合成に成功! – 明らかになった4つの結合とナノカーボンの起源
C2という謎の分子 二原子炭素(C2)は炭素2つから構成される、地球上において最も単純な炭素分子です。古くから、ろうそくの青い炎や宇宙空間に存在することが知られてきましたが、発見から1世紀が過ぎた現在… この記事を読む