多くの日本人が悩まされている花粉症をはじめとするアレルギー症状は、ポジティブな気持ちや精神的なストレスなどの心の変化に影響を受けるということが経験的に知られています。しかし、その科学的な根拠はほとんど明らかにされていません。山梨大学免疫学講座の中嶋正太郎助教らの研究グループは、この”アレルギー界の大きな謎”に挑んでいます。

謎の解明に向け、中嶋助教らは、マウスの「脳内報酬系」を人為的に活性化できるシステムを利用しようと考えています。脳内報酬系には、ドーパミンという物質が関与しています。興奮や感動、心地良いことが起きたときにドーパミンが脳の中で放出されることで、脳内報酬系が活性化します。

この仕組みを利用し、マウスの脳内報酬系を人工的に活性化させたあと、I型アレルギーの代表的疾患である花粉症を誘導して実験を行います。花粉症を誘導したマウスは、くしゃみや鼻掻き行動を頻繁に起こすようになりますが、脳内の報酬系を活性化させることで、こういったアレルギーの症状が緩和するのか検討していきます。

上記のような実験を行うには、まず実際に脳内報酬系が活性化されているのかどうかを蛍光顕微鏡を使って確認する必要があります。今回のクラウドファンディングで集まった資金は、蛍光顕微鏡の購入費の一部に当てられる予定です。

ご支援いただいた方々へのリターンとして、「研究室オリジナルTシャツ(5,000円)」や「サイエンスカフェ参加券(10,000円)」「研究室見学ツアー(30,000円)」「論文謝辞掲載(50,000円)など、さまざまな特典が用意されています。
【募集期間】2017年06月5日〜2017年08月5日
【支援サイト】academist(アカデミスト)
【お問い合わせ】info@academist-cf.com