Archives for 研究成果 - Page 17

研究成果

文化人類学で「西洋」を腑分けする – スペインと魔術

文化と人類と学問と - 常識を問う営み 文化人類学。「文化」を研究する学問であるということは字面からおわかりでしょう。しかしここに「人類」が付くと途端にわかりにくくなります。ごくごく簡単にいえば、異文… この記事を読む
研究成果

淡路島のニホンザルから考える寛容性と協力社会の進化

協力行動と寛容性 私たちヒトは、日々誰かと助け合い、協力し合いながら暮らしています。ヒトの社会は、協力行動によって成立しているといえますが、ヒトの協力社会はどのように進化してきたのでしょうか? 近年、… この記事を読む
研究成果

X精子だけがもつタンパク質TLR7/8の発見と、雌雄の簡単な産み分け方法

ほ乳類の性別が決まる仕組み ほ乳類において、生まれてくる子どもの性は、性染色体と呼ばれるX染色体とY染色体の組み合わせで決まります。具体的には、X染色体を2つもつと雌(XX)になり、X染色体とY染色体… この記事を読む
研究成果

フラスコの回転だけで分子を右巻き、左巻きに! – 生命のホモキラリティーの起源に迫る

分子のキラリティーとは? - 生体への働きかけに重要 分子は、その構造の鏡像と重ね合わせることができない性質を示すことがあり、これを分子のキラリティーと呼び、そのような分子をキラル分子と呼びます。 た… この記事を読む
研究成果

ニューラルネットワークで「開いた量子系」を学習する – 機械学習と量子物理学の融合

窓の開いた部屋は、開いた系 エアコンを使い始めた季節に、部屋の窓をうっかり開けたまま過ごし、思ったほどの心地よさが得られなかった経験はありませんか? これは、外界とのあいだで空気をやりとりしてしまい、… この記事を読む
研究成果

多様な食物に適応する仕組みとは? – ショウジョウバエ近縁種間の差を生む”炭水化物応答機構”

広食性種が持つ適応システムとは? 栄養は、生物の成長や生命の維持にとって不可欠です。進化の過程で、動物は周囲の栄養環境と相互作用しながら、種ごとに異なる多様な食性を獲得してきました。この食性の幅の違い… この記事を読む
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脳は複雑な動作をどのように表現するか? – “階層的運動情報表現”の可視化に挑む

複雑な運動をするときの脳とは? 料理番組を観てプロの料理人の流れるような手際の良さに驚いたり、一流の音楽家の演奏を聴いて、なんでこんなに長くて難しい曲を間違えずに演奏できるんだろう? と不思議に思った… この記事を読む
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死の湖からヒトの500倍のヒ素耐性を持つ線虫を発見 – 極限環境生物の適応を理解する糸口に

どこにでもいる生物「線虫」 地球上のさまざまな場所に生物が棲んでいますが、そのなかには人間が生活できないような過酷な環境があり、そこに棲んでいる生物を極限環境生物と呼びます。極限環境生物の多くは細菌な… この記事を読む
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植物がもつ再生能力の秘密 – 分化細胞を幹細胞へと変化させる”ステミン遺伝子”の発見

植物がもつ再生能力の秘密 私たち人間をはじめ、動物も植物も、ひとつの細胞である受精卵が分裂をくり返し、増えた細胞がいろいろな性質を持ち特殊化する(分化する)ことで、体ができあがります。ところが、ひとた… この記事を読む
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卵巣皮質に眠る「原始卵胞」は、加圧下で細胞核を回転し静止期を維持している

原始卵胞の維持に重要な条件とは 生殖細胞は次世代に遺伝情報を繋ぐ唯一の細胞系譜であり、その発生過程でさまざまな性質、形態の変化を伴います。特に卵子は個体の発生を遂行する機能を担う重要な細胞です。 哺乳… この記事を読む