Archives for 研究成果 - Page 2

研究成果

ニホンザルiPS細胞の神経発生から見えてきた、チンパンジーやヒトとの時間的な違い

発生の異時性(ヘテロクロニー):臓器サイズの違いを生み出す時間の変化 現在、地球上に500種以上の霊長類が生息していますが、体や臓器のサイズは種によってまちまちです。進化の視点から臓器のサイズに注目し… この記事を読む
研究成果

未発掘マウンドの埋蔵遺物量の予測モデルの構築 – 古代国家ティカルにおける階層性と経済格差 –

研究の背景 マヤ文明研究の黎明は新しく、現在の研究者のコンセンサスとしての「マヤ文明観」が形成されたのは1990年代に入ってからのことです。その礎となった調査のひとつは1950~1960年代にティカル… この記事を読む
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個性的な名前は40年間にわたって増加している – 日本の名前研究を進めることの難しさとその解決方法

本稿では、地方自治体の広報誌に掲載された、1979年から2018年に生まれた新生児の名前を分析し、40年間にわたって、個性的な名前の割合が増加していることを明らかにした論文を、領域外の方にも理解してい… この記事を読む
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赤ちゃんを産むサカナ – 胎生魚研究の現在地と未来の展望

胎生がどうして面白いのか? 我々ヒトを含む哺乳類の大部分(真獣類、有袋類)は赤ちゃんを産む“胎生”で子孫を増やします。一方でカモノハシやハリモグラなどの単孔類では、例外的に卵を産むことで子孫を増やしま… この記事を読む
研究成果

秒速で電子をほとんど光速まで加速する連星系 – 超強磁場中性子星がその黒幕?

高エネルギーの光で見る宇宙 私たちがふと見上げ眺める夜空は、宇宙のほんの一部の姿に過ぎないことをご存知でしょうか。それは、私たちの目に映る宇宙は、可視光という狭いエネルギー範囲の電磁波を通して見るもの… この記事を読む
研究成果

過去は未来を探る鍵 – 南極氷床の過去の急激な融解から探る氷床融解メカニズム

過去の氷床変動研究の重要性とアプローチ 南極氷床の融解は海水準の上昇に直結するばかりでなく、淡水供給による海洋循環の変動にも影響を与える恐れがあり、全球的な気候変動と密接に関連しています。そのため、南… この記事を読む
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生物の多様な形状の起源とは? – 集合体の形は分子認識相互作用の強さで決まる

分子認識によって形成される集合体の形はどのように決まるか? 生物のさまざまな形は、細胞同士がその表面に存在する分子の分子認識を介して、特定の位置や配列で集合(自己組織化)することにより形成されます。生… この記事を読む
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陽子の中の構造を反クォークの存在量から探る – 実験で明らかになったフレーバー対称性の大きな破れ

陽子の中身はクォーク・反クォーク・グルーオンの複合体 陽子はこの世界の物質の元となっている基本的な粒子です。ふだん陽子そのものを意識する機会は少ないですが、たとえば水の分子(H2O)は水素の原子と酸素… この記事を読む
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座っているのに歩いている? – VR空間内のアバターが擬似歩行感覚を高める

「歩いている」という感覚の創出 「自宅にいながら世界中を旅してみたい!」と思ったことはありませんか? 近年、新型コロナウイルス拡大の影響で、世界各地を旅することがなかなか難しい状況です。そうしたなか、… この記事を読む
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トウキョウサンショウウオは大型化している? – 地球温暖化の影響を長期観測データから探る

地球温暖化が生物に与えるさまざまな影響 進行する地球温暖化により世界の平均気温は年々上昇しており、この傾向は今後も続くと予想されています。私たちが暮らす日本の年平均気温もこの100年間で℃上昇しました… この記事を読む