Tag archives for 生きもの

研究成果

ウナギの住みよい河川環境を解明し、保全につなげる!ー 成果報告

ウナギ保全の重要性と課題 ウナギ属魚類(以下、ウナギ)は人類に多くの恩恵をもたらす重要な魚類です。しかし、その資源量は近年、いくつかの種で急激に減少しており(図1上)、蒲焼として消費されるニホンウナギ… この記事を読む
研究成果

ヒトより多様なチンパンジー集団 :iPS細胞のバリエーションを増やす必要性

チンパンジーの4つの亜種:「ヒトらしさ」の研究対象は実は多様 アフリカに生息する大型類人猿のチンパンジーは、ヒトとの共通祖先からおよそ700万年前に分岐した、現在地球上に存在している生物のなかで最もヒ… この記事を読む
研究成果

海鳥の分布を調べ、保全に活かす! – 小笠原諸島でのオガヒメ調査報告

はじめに 生涯のほとんどを洋上ですごす海鳥の多くは、繁殖地や海域で人間活動の影響を受けて絶滅の危機に瀕しています。彼らを保全するためには、繁殖地と洋上の分布地の両方を保全する必要がありますが、日本の希… この記事を読む
研究成果

小豆島の巨大猿団子から探る動物の防寒

動物の防寒 読者の皆さんは冬になると、どのようにして暖をとるでしょうか? 外出の際には暖かいコートが欠かせなくなるでしょうし、自宅ではコタツから離れられなくなる人もいるかもしれません。寒さ対策を行うの… この記事を読む
研究成果

花粉症を改善し、林業も振興する!- 無花粉スギ開発の今

はじめに 国民の約4割が罹患しているといわれ、大きな社会問題となっている花粉症に対して、画期的な対策として無花粉(雄性不稔)スギが注目されています。2022年に無花粉スギの研究に対するクラウドファンデ… この記事を読む
研究成果

赤ちゃんを産むサカナ – 胎生魚研究の現在地と未来の展望

胎生がどうして面白いのか? 我々ヒトを含む哺乳類の大部分(真獣類、有袋類)は赤ちゃんを産む“胎生”で子孫を増やします。一方でカモノハシやハリモグラなどの単孔類では、例外的に卵を産むことで子孫を増やしま… この記事を読む
研究成果

トウキョウサンショウウオは大型化している? – 地球温暖化の影響を長期観測データから探る

地球温暖化が生物に与えるさまざまな影響 進行する地球温暖化により世界の平均気温は年々上昇しており、この傾向は今後も続くと予想されています。私たちが暮らす日本の年平均気温もこの100年間で℃上昇しました… この記事を読む
研究成果

フグはどうやって眼をつむる? 水族館で出会った身近な魚のミステリー

魚類の多くは眼を閉じない 陸にすむ脊椎動物にとって、眼を乾燥や異物から守る閉眼行動は重要です。私たちヒトも、眼を乾燥から守るための瞬きをはじめ、睡眠時、眼にゴミが入ったときなど、さまざまなシーンで眼を… この記事を読む
研究成果

異なる種同士をかけ合わせた「雑種」が持つ特徴に共通点はあるか? – 動物分類群を横断したメタ解析で明らかになったこと

雑種個体が持つ特徴 生物は別の種の個体と交配する「交雑」をしばしば起こします。両親の遺伝子が足し算的に子の特徴を決める、という私たちが無意識に持っている先入観からすれば、異なる種同士の両親から生まれる… この記事を読む
研究成果

メダカの性指向はたった1塩基の変異で逆転する – ホルモンバランスに応じて転換する脳の性

多くの種で共通する配偶行動パターンの雌雄の違い どの動物種でも、多くのオスはメスを配偶相手に選び、逆に、多くのメスはオスを配偶相手に選びます。そして通常、求愛はオスが行い、メスから求愛することはあまり… この記事を読む