Tag archives for 生きもの - Page 3

研究成果

体の左右はどのようにできるのか?- オタマボヤの左右非対称性を探る

最も単純な体の脊索動物、オタマボヤ 動物の体には、前後、背腹、そして左右という直行する3つの軸があります。そのなかでも左右の違いがどのようにできるのかについては謎が多く、動物群ごとに異なるしくみが提唱… この記事を読む
研究成果

ハリセンボンにヒントを得た超撥水材料 – 高い耐摩耗性・変形耐性を実現

超撥水性とは? 自然界では蓮の葉が超撥水性を示すことが知られています。撥水性は、静的環境下で水滴を表面に接触させたときの角度で評価されます。このときの接触角θは、固気界面に働く界面張力、気液界面に働く… この記事を読む
研究成果

多様な食物に適応する仕組みとは? – ショウジョウバエ近縁種間の差を生む”炭水化物応答機構”

広食性種が持つ適応システムとは? 栄養は、生物の成長や生命の維持にとって不可欠です。進化の過程で、動物は周囲の栄養環境と相互作用しながら、種ごとに異なる多様な食性を獲得してきました。この食性の幅の違い… この記事を読む
研究成果

死の湖からヒトの500倍のヒ素耐性を持つ線虫を発見 – 極限環境生物の適応を理解する糸口に

どこにでもいる生物「線虫」 地球上のさまざまな場所に生物が棲んでいますが、そのなかには人間が生活できないような過酷な環境があり、そこに棲んでいる生物を極限環境生物と呼びます。極限環境生物の多くは細菌な… この記事を読む
研究成果

胎生魚類が妊娠する仕組み – お母さんがお腹の子どもに与える栄養素の研究

魚類でも意外と多い「胎生」という繁殖方法 胎生とは卵を体内受精で発生させ、成長した子どもを出産する繁殖方法です。最も知られているのは哺乳類で、我々ヒトを含む真獣類は発達した胎盤を持ち、へその緒を通して… この記事を読む
研究成果

核を持たない精子とは? – カイコの無核精子の形成に関わる遺伝子を特定

カイコの2種類の精子 自然界には、卵に受精する精子とは大きさや形が異なり、自身は受精することができない異型精子と呼ばれる特徴的な精子を形成する生きものが知られています。異型精子を形成する種は、チョウや… この記事を読む
研究成果

オタマジャクシの集団生活 – 成長で変わる付き合いのルール

いろいろな「群れ」 ヤマアカガエルのオタマジャクシには、他個体のサイズと血縁関係の両方を識別する能力があります。オタマジャクシは、発達に伴って群れる相手の好みも変化させます。ではなぜ、両生類の幼生にこ… この記事を読む
研究成果

チンパンジーの心のはたらき – 他者の怪我への情動的反応を探る

ヒト社会を支える「痛みへの共感」 他の人の痛みを目の当たりにしたとき、まるで自分も痛みを経験しているかのような感情を覚えることがあります。たとえばテレビのバラエティ番組で痛そうなハプニングの映像を観て… この記事を読む
研究成果

ブリ類の性決定遺伝子を発見 – たった一塩基の差が性を決定する

「ホルモンが性を決定する」という仮説 ヒトの女性と男性は、その外見がしばしば大きく異なります。これらの違いの多くには、ステロイドホルモンが関係しています。卵巣から分泌される女性ホルモンが、女性のからだ… この記事を読む
研究成果

DNAというものさしで生物種同士を比較する – 理化学研究所・工樂樹洋チームリーダーに聞く分子進化学者の役割とは

サメの知られざる進化の歴史を広く発信することを目指し、研究者やアーティストなどから構成されるチームがacademistのクラウドファンディングプロジェクト「系統樹マンダラをつくり、サメのカッコよさを広… この記事を読む