昨年の春にacademistにて、「合成生物学の世界大会iGEMで金メダルをとりたい!」というプロジェクトにチャレンジしたiGEM Nagahamaのみなさんから、その後の結果報告が届きました。2015年9月24日〜28日(現地時間)にボストンで開催された合成生物学の世界大会「iGEM」において金メダルを取ることを目指していたiGEM nagahamaのみなさん。結果はどうだったのでしょうか。

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こんにちは。iGEM Nagahamaの原口大生です。私は昨年度、academistにて「合成生物学の世界大会iGEMで金メダルをとりたい!」としてクラウドファンディングを行いました。そして昨年のiGEMの大会で金メダルを獲得しました。 「金メダルを獲る!」という目標を掲げたからには、なんとしても金メダルを取らなければという思いで、がむしゃらに活動してきました。 そして宣言通り金メダルを獲得することができて、本当によかったです。 これも応援してくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

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しかし、私たちの活動はまだまだ始まったばかりです。 これからの活動にご期待ください。また私たちの活動は下の方に載せているリンク先で確認できます。そして、年々世界中でiGEMの参加チームは増えており、今年も日本から新しいチームが誕生し参加します。 このように徐々にではありますが、iGEMに対する盛り上がりが熱くなってきていると感じます。 私は、いつかきっと、日本でもiGEMの大会がひらかれるであろうと思っております。 もしiGEMに興味もっていただけたのであれば、下にリンク先を載せて置きますので、またiGEMの公式サイトの方へ訪問してみてください。最後にではありますが、皆様の応援により金メダルが獲得できたと思っております。本当にありがとうございました。 そして今後とも引き続きiGEMとiGEM Nagahamaを応援よろしくお願いします。

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原口大生

続きまして次年度のリーダーから、これからのiGEM Nagahamaの活動について紹介してもらいます。

みなさん、こんにちは。 iGEM Nagahamaの2016年度のリーダーを務める大坪拓帆です。私からは今年度のプロジェクトについて説明します。 今年度のプロジェクト名は、「Flavoratorに用いる香りの増産とさまざまな香りの合成」です。昨年度はプロジェクト立ち上げ年にも関わらず、大腸菌に香りを合成させることができました。 しかし、その香りの量は極わずかでした。 この点から、香りをより多く合成させることでFlavoratorの実現可能性をより高めようと考えました。 さらに香りの種類も追加し、生物に応じて使い分けができるようにします。 そこで具体的な今年度のプロジェクトの内容を少し説明します。今年度のプロジェクトとして全部で3つの改良を行います。 まずひとつ目は、生物を変えることです。 昨年度は大腸菌で香りを合成していましたが、今年度は酵母で香りを合成するように変更します。 そして2つ目は、香りを合成するまでに関わる遺伝子を一度に改良することです。 これはチーム初の試みでCRISPR/Cas9というゲノム編集の技術を使用して行います。 最後3つ目は、モノテルペン系合成酵素遺伝子の追加です。 この遺伝子の追加により香りの材料であるモノテルペンの種類を増やします。 以上これら3つの改良を加えることで「Flavoratorに用いる香りの増産とさまざまな香りの合成」というプロジェクトを完成させることが今年のテーマです。 私たちがこのテーマで世界に挑戦することをぜひ応援ください。

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大坪拓帆

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iGEM Nagahama