宇宙には、未解明の謎がたくさん残っています。
茨城県つくば市の研究施設・高エネ機構(KEK)のグループはBelle Ⅱ実験を行うことで「宇宙から反物質がなぜ消えてしまったのか?」「暗黒物質の正体は何なのか?」といった宇宙の謎に迫っています。
Belle Ⅱ実験では加速器を用いて粒子どうしを衝突させ、そこで生じる反応の膨大なデータを蓄積し解析することで未知の素粒子、そして新しい物理法則を探求します。

しかし素粒子実験には膨大な時間がかかってしまうため、その探究の道筋を途絶えさせないための次世代の育成が不可欠になります。宇宙の謎の解明には、若い力が必要なのです。

そこでBelle IIグループは、科学を志す高校生に最先端の素粒子研究を体験してもらうサイエンスキャンプ「Belle Plus」を2006年からほぼ毎年開催してきました。Belle Plusでは大学院生レベルの高度な実験を行い、高校生自身で実験結果をまとめて発表するという大変野心的なプログラムが組まれています。過去には研究者でも見つけることが珍しい粒子を高校生が発見したという例もあり好評です。

しかしこのプログラムに割ける予算が去年から削減されてしまい、このままでは遠方に住んでいる参加希望者の経費をサポートすることができないという状況です。
「住んでいる場所や、家庭の経済状況によらず、科学を志す高校生にはチャンスを与えてあげたい」というメンバーの思いから、Belle Plusは今後も高校生の旅費や滞在費を全額サポートしたいと考えています。

そこで、宇宙研究や基礎研究の未来を担う高校生たちの旅費や滞在費をサポートするための支援を募ります。リターンにはBelle Plusの報告書や非売品のオリジナルTシャツなどをご用意しております。
プロジェクトページをご覧の上、応援をよろしくお願いいたします!

 

2016年に開催されたBelle Plusに参加した高校生たち