本連載では、academist Journal編集部が注目するacademistの月額支援型クラウドファンディングのチャレンジャーに、プロジェクトや研究の魅力について聞いていきます!

高校生の頃に光の不思議に魅了され、波動や物質の物理に興味を抱いた大上さんは、光学の最先端を研究する一流の理論科学者が集う国・イギリスへ渡り、新しい現象の予言を可能にする理論的なアプローチに軸足を置いて研究を行っています。

クラウドファンディング一問一答

——クラウドファンディングで募った支援金はどのような活動に利用していますか?

書籍の購入、ワーキングスペースの利用料、出張にかかる交通費、パソコン周辺でかかる費用(周辺機器・ソフトウェアライセンスなど)、学会参加費などに充てています。

——プロジェクトページの活動報告欄では、いつもどのような内容について書いていますか?

研究の進捗や日頃の活動を通して得た気づき・学び、自分の書いた論文の内容、読んでみて面白いと思った書籍などについて紹介しています。

——academistの月額型クラウドファンディングで継続的なサポートを受けることに対して、どのように感じていますか? また、ご自身の研究活動にどのような影響がありましたか?

研究をするにあたって、ワークスペースの利用、パソコン・タブレット・その他事務用品の購入、ソフトウェアのサブスクリプションの費用を研究費から捻出するのは制度上難しいため、これに充てることのできる継続的サポートは実務上とてもありがたく感じています。また、定期的に自分の活動を文章化し、さまざまなバックグラウンドを持つサポーターの方々へ配信することは、多角的に自分の研究やそれにかかる勉学で習得した知識たちを体系的に頭に定着させるのに、とてもよい機会になっています。

——普段の研究活動のなかであなたがいちばん「楽しい」「テンションが上がる」瞬間はいつですか?

論文の査読を行う(レフェリーレポートを書く)とき、論文の査読結果に返事を書くときなど、自分の取り組んできた研究領域・課題でさまざまなバックグラウンドを持つ人と議論するのは、思いもよらない発見ができたり、理解を深めたりすることができます。そのようなときを楽しく感じます。

——最後に、クラウドファンディングに対する意気込みやサポートを検討している方々へのメッセージをお願いします!

これまで、私は実験→シミュレーション→理論とさまざまな研究スタイルを経験し、装置も大掛かりなコンピュータがなくても世界初を生み出せる理論研究に魅了されてきました。皆様も、私たち理論物理学者のサポーターになって、文字どおり「紙とペンで世界を変え」てみませんか?

▼大上能悟さんのプロジェクトはこちら▼
光の不思議な振る舞いを理論的に解明したい!