本連載では、academist Journal編集部が注目するacademistの月額支援型クラウドファンディングのチャレンジャーに、プロジェクトや研究の魅力について聞いていきます!

高エネルギーレーザーに関する理論研究に取り組む東京大学の谷水城さんは、博士前期課程から月額支援型のクラウドファンディングプロジェクトに挑戦してきました。博士後期課程へ進学後は、より高い視座から研究を展開し、高エネルギーレーザーが物質中に作り出すダイナミックスの理解を深めています。

クラウドファンディング一問一答

——クラウドファンディングで募った支援金はどのような活動に利用していますか?

特に決めてはいないのですが、結果的には専門書の購入代に充てる形になっています。

——プロジェクトページの活動報告欄では、いつもどのような内容について書いていますか?

学会で発表したとき、論文を出したときにはその内容について書いています。誰かのところを訪問した際には、その道中のこととか、場所の雰囲気も含めてリポートするような感じです。それ以外のときは、たまたまそのとき考えていることとか、気になっていること、文献調査の途中経過など、そのときにしか書けないことを書くように心がけています。いずれの場合でも、日本語が読めればできるだけどんな人にでも理解できるようにと思って書いています。

——academistの月額型クラウドファンディングで継続的なサポートを受けることに対して、どのように感じていますか? また、ご自身の研究活動にどのような影響がありましたか?

自分の活動を見守ってくれている人がいるということに対して、率直にありがたいことだと感じています。手元に置いて参照したいと思った本を、あまり費用の心配をせずに、買うようになりました。結果的に、所望の情報にたどり着くまでの時間が短くなって、捗るようになったと思います。また、毎月の活動報告を書くためには、共同研究者や指導教員といったアカデミアの人たちにする説明とは異なる角度から眺め直さないといけないので、自分を見つめ直す機会として機能しています。1か月前に何をしていたかとか、半年前にどんなことを考えていたかとかは、案外忘れてしまうものなので、その記録としても役立っています。

——普段の研究活動のなかであなたがいちばん「楽しい」「テンションが上がる」瞬間はいつですか?

私の研究では数値計算をメインに行なっています。数値計算は言ってみればコンピュータの中で実験しているようなものなので、仮説を確かめるのに使うことができます。立てた仮説を裏付ける計算結果が出てきたことを確かめた瞬間が楽しい瞬間です。いい意味で裏切ってきたときなんかもなかなか良いですね。

——最後に、クラウドファンディングに対する意気込みやサポートを検討している方々へのメッセージをお願いします!

前のプロジェクトも含めると、開始してからちょうど2年ほど経ち、大学院修了までもちょうど折り返し地点を過ぎました。サポーターの皆さんの支えもあって、今夏には主著論文を出すことができました。徐々に手応えを感じ初めています。これからもっと波に乗っていける気がしているので、どうぞ応援よろしくお願いします!

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高エネルギーレーザーの新しい理論を確立したい!