都会のリスは過労気味? 加速度センサーでその謎に迫る!- リスの都市適応メカニズムを探る研究
アカデミスト株式会社は、学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」にて、新規プロジェクトを開始しました。
今回の挑戦者は、北海道大学環境科学院博士課程の内田健太さんです。内田さんは、野生動物の都市環境への適応メカニズムや都市での生態について研究しておられます。
これまで野生動物に関する研究は、自然環境で暮らす動物を中心に行われてきたため、都市環境で野生動物がどのような生活を送っているのか、また、都市環境と自然環境下では動物の暮らしにどのような違いがあるのかといったことは、実は意外なほどに明らかになっていません。
そんな中、内田さんは森と都市の両方に生息しているエゾリスに着目し、都市環境がエゾリスに与える影響についての調査を始められました。内田さんは生物に直接小型のセンサーを取り付けて生態を調べる「バイオロギング」という手法と直接観察を組み合わせて、森のエゾリスと都市のエゾリスの様々な行動や生活史を比較を行っています。
今回クラウドファンディングで集められた費用は、リスのエサを食べる・毛づくろい・喧嘩といった具体的な行動や、一日に消費するエネルギーの量を調べる上で不可欠な、超小型かつ高性能な加速度計の購入資金に使われます。支援者の方々は、リスの観察マニュアル(1000円)やサイエンスカフェへの参加券(10000円)、内田さんのリス調査に参加する権利(30000円)などのリターンを受け取ることができます。
【募集期間】2016年7月19日〜2016年8月30日
【支援サイト】academist(アカデミスト)
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