Archives for 研究成果 - Page 50
建築家のいない建築はどのようにできるのか? – 細胞質流動の研究から「隠れた秩序」に迫る
細胞は「建築家のいない建築」 私は生物学の研究者ですが、実は20歳くらいまで生物学にはほとんど興味をもっていませんでした。「ものを作る・設計すること」、とくに都市計画に興味をもっていました。店や工場、… この記事を読む
酢酸を使って乾燥ストレスに打ち勝つ植物の生存戦略とは
環境応答とエピジェネティック制御 あらゆる生命活動の基本となる「水」の欠乏は、生物にとってクリティカルヒットになります。地球温暖化にともなう気候変動により、世界各地で長・短期に関わらず乾燥や干ばつが起… この記事を読む
マクロな「流れ」とミクロな「量子」の関係 – 曲がった空間の幾何学を用いて「流れ」を理解する
水やコーヒーなどの私たちの身近にありふれた「流体」。これらの身近な物質の「流れ」を、現代物理学が到達した極微の視点から眺めるとどのように理解できるのでしょうか。ここでは、幾何学の言葉で「流れ」を理解す… この記事を読む
【特別寄稿】深海生物「テヅルモヅル」とは何者か?
これまでacademist journalにテヅルモヅルに関する記事をいくつか寄稿してきたが、せいぜい「深海生物である」という説明にとどまっていたように思う。本稿では、テヅルモヅルとはどういう生きもの… この記事を読む
体内時計は冷やすとブランコになる – 物理学が明らかにする体内時計のとまりかた
リズムがあるのかないのか、それが問題だ 体内時計によって私たちは時計を見なくとも寝起きをすることができ、植物は決まった時間に花を咲かせることができたりします。このように体内時計のおかげでおこる約24時… この記事を読む
前向きな気持ちを持つことで、アレルギー症状は緩和されるか – 「病は気から」を科学する山梨大学・中嶋正太郎助教
【academist挑戦中】「病は気から」は本当か? アレルギー界の大きな謎に挑む!】 「病は気から」ということわざは、誰もが知っており、また誰もが経験的に正しいと思っているのではないだ… この記事を読む
トラウマ記憶を弱めるには – マウスの記憶・睡眠研究から考えるPTSDケア
地震や性被害、虐待などにより心に深い傷を負うと、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症することがあります。PTSDの患者さんは、発症のきっかけとなったトラウマ記憶が、生活のあらゆる場面で突然蘇ったり… この記事を読む
地球内部の大規模な水循環の解明へ – 理論と実験に基づき新しい結晶構造の水酸化鉄を発見
地球表層の7割は海に覆われていますが、地球内部に貯蔵できる水の質量は海水の数倍とも見積もられています。そのため、水は地球の表層だけでなく地球の内部でも重要な成分のひとつであり、地球の進化に多大な影響を… この記事を読む
体内の生殖器官が観察できる透明な金魚の作出に成功!
透明な実験魚たち 約15年前に国立遺伝学研究所の川上先生の研究室を訪問した際、ゼブラフィッシュのロイ系統を紹介していただきました。サカナに特徴的な銀色がなく、体表の黒い模様がみられるだけでほぼ透明な体… この記事を読む
ドーナッツ状タンパク質に指揮されるDNA合成反応
我々の体では、1個の受精卵から約37兆個もの細胞が作られます。1回1回の細胞分裂では、生物の設計図ともいえるゲノム情報が書き込まれたDNAをすべてコピーし、新しくできる2つの細胞に伝える必要があります… この記事を読む