Archives for 研究成果 - Page 38
硫黄が拓く液晶化学 – 室温付近で液晶性を有するπ共役系棒状分子
結晶と液体のあいだ? 液晶ディスプレイの普及により、「液晶」という言葉がよく使われるようになりました。しかしながら、液晶が何を意味しているのか、ご存知の方は意外と多くはないかと思います。まず、液晶につ… この記事を読む
花を作る遺伝子はもともと何をしていた? – ヒメツリガネゴケのMADSボックス遺伝子を探る
花を作らない植物を調べる 普段、私たちが目にする「花」はどのようにして作られるのでしょうか。ここ30年ほどの研究によって、複数のMADS(マッズ)ボックス遺伝子と呼ばれる遺伝子が協力して働くことで、花… この記事を読む
宇宙でも素粒子でもない物理学 -「統計力学」の魅力を慶應大・白石直人研究員に聞く
「私たちの身近なスケールに近い現象にも、未解決問題はたくさんあるんです」と話すのは、慶應義塾大学・白石直人研究員。統計力学を専門とする若手物理学者だ。高校時代は、ミクロな世界を追求することであらゆる自… この記事を読む
宇宙空間にただよう氷の微粒子から分子がガスの状態で放出されるしくみ
10ケルビン(マイナス263℃)の極低温環境に存在する星間分子 宇宙における星誕生の場である星間分子雲は、おもに水素(H2)を主成分とするガスと、星間塵と呼ばれる直径1マイクロメートルにも満たない固体… この記事を読む
「無知の知」はどのように生み出される? – 前頭極が未知の出来事への自信の判断を司る
「無知の知」とメタ認知 私たちは日々生活しているなかで、自身にとって未知の人や物に出会います。そして私たちは、未知の物事を経験したことがないという事実を認識し、その認識に基づいて、自身の行動を変えるこ… この記事を読む
「量子スピン液体」の神秘性 – 宇宙と物質のあいだにある不思議な対応関係とは
固体なのにドロドロ? 「量子スピン液体」とはなんでしょう? この疑問に答えるためにはまず、「量子」「スピン」「液体」という3つの概念について物理学的に理解する必要があります。「液体」は皆さんご存知のと… この記事を読む
歳をとると面の皮が厚くなる? – 17型コラーゲンと表皮のお話
皮膚はレンガ造りの家 「あの人は面の皮が厚い」というのは、その人をずうずうしいとか厚かましいと評する言葉ですが、皮膚の厚さがどうやって決まるのかなんて考える人はそうそういないでしょう。でも、「お前は面… この記事を読む
ぶつぶつってなんでこんなにも気持ち悪いの!? – トライポフォビア研究のいま
トライポフォビアとは カエルの卵や蜂の巣、蓮の花托など、丸い物体が集まっていてぶつぶつしているものって気持ち悪いですよね。この気持ち悪さは、集合体恐怖(トライポフォビア)と呼ばれています。下にトライポ… この記事を読む
神経細胞の軸索輸送は、たくさんの分子モーターで運ぶお神輿輸送だった!
軸索内の小胞輸送 私たちの体を構成している細胞の中では、人間社会のようにさまざまなタンパク質が役割分担して働いています。たとえば細胞内は道路である微小管が張り巡らされ交通網が発達しており、物質は小胞と… この記事を読む
砂糖水に潜む、水分子の不思議な振動 – ブルーシフトの分子メカニズム解明
我々の体と炭水化物 皆さんが毎日必ず口にしているもの、それは炭水化物です。もちろんお菓子を食べたり、ジュースを飲んだりすれば糖を摂取しますし、ご飯を食べるとデンプン、野菜を食べればセルロースとして、炭… この記事を読む