18日19時ごろに目標を達成しました。ご支援くださいました皆様有り難うございます。本日の調査を終え、明日の作戦会議にて報告し、仲間で喜び合いました。明日は朝5時に出航して調査をおこないます。ニコニコ生放送で実況中継いたしますので、よろしくご覧ください。
また、27日17時にてクラウドファンディングを終了しました。155名の方々からご支援をいただきました。有り難うございます。
引き続き私たちの活動にご注目ください。
本当に有り難うございました。
2020年11月30日、千葉県木更津沖の東京湾で、航空機の前輪とみられる重さ約1トンの物体が地元の漁船によって引きあげられました。これは、部品の形状などから、米軍の大型爆撃機「B-29」のものであると考えられています。
太平洋戦争中、本土空襲の米軍機は数多く関東周辺で墜落し、あるものは東京湾に墜落しています(参考:POW研究会)。海底に沈んだものは、船舶の航行に障害になったり、漁具が絡まったりしない限り、多くはそのまま放置されています。この前輪がB-29のものであれば、75年ものあいだ海底に眠っていたことになります。では、その機体は現在どうなっているのでしょうか。機体は東京湾の泥の中に埋まっているのでしょうが、現状では、不明のままです。
そこで、私たちラ・プロンジェ深海工学会は、最新鋭の海中技術を用いて東京湾の海底に眠るB-29の機体本体を探し出したいと考えています。その位置と現状を明らかにし、調査のプロセスをリアルタイムで公開することで、海中調査技術や海中活動の普及・振興につなげ、機体とともに戦没された方々を慰霊します。
今回の調査における最大のハードルは、機体のほとんどの部分が泥の中に埋まってしまっていることです。そこで、3次元的に海底地形を音響測深する「マルチビームソナー(MBES)」に加え、直下に向けて音波を発信し海底下の情報を得る「サブボトムプロファイラー(SBP)」を活用し、泥の中まで調べていきます。
調査の流れは、次のとおりです。まず、推定される沈没位置の周辺海底地形をMBESで計測し、不陸(海底の出っ張り)を調べます。MBESの計測機器は、無人船(USV)と、警戒船を兼ねる調査船(漁船)にそれぞれ取り付け、遠隔操縦あるいは自動で計測します。また、この調査船にSBPを取り付けることで、海底泥中の人工物を探索します。
そして、MBESが計測する不陸の中およびSBPのデータから、墜落機の候補を絞り込み、調査船から遠隔操縦式潜水機(ROV)を展開して不陸が何であるのかを確認して撮影。この撮影画像を組み合わせることで、海底に落ちているものの全体像を明らかにします。なお、ROVの位置は、調査船に取り付けられた検知装置でリアルタイム計測します。
USVを導入して短期間でのターゲット発見に挑むのも、今回の調査のポイントです。USVと調査船の2台体制で海域を分担して調査を行えば、調査効率は2倍になります。このようにUSVを利用して探索効率を上げる方法は、今後の海底調査の先駆けとなるものです。
調査はラ・プロンジェ深海工学会が主体となり、メンバーはすべてボランティアで行います。今回は、調査船経費をまかなうためにクラウドファンディングに挑戦します。
広島・長崎への原爆投下、日本本土空襲など、B-29にはさまざまな歴史が紐付いています。今回の調査対象となるB-29は、旧日本軍の戦闘機「飛燕」の体当たりを受けて墜落したものと考えられています。同機の搭乗員12名のうち9名が死亡、3名がパラシュート脱出して捕虜となりました。
こうした深いヒストリーを持つB-29を調査し、その様子を発信することで、若い人たちをはじめ、多くの方々が戦争や平和について考えるきっかけになればと考えています。そして、今回の調査から得られた経験は、延期になっている米国海軍の潜水艦「アルバコア」の探索プロジェクトにもつなげていきます。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
時期 | 計画 |
---|---|
2021年5月16日 | 牛込港入り。小型船に機材を取り付け、USVを搭載。 |
2021年5月17日 | 風が強いとの予報により、予定より1日延期。 |
2021年5月18日 | 小型船で調査海域にUSVを運び、着水。USVを自動(遠隔操縦を含む)で航行させ、MBES調査をおこなう。同時に、小型船でもMBES調査とSBP調査をおこなう。 |
2021年5月19日 | 午前中は18日と同様。午後にターゲットを設定して小型船からROVを展開。調査終了後帰港し、艤装を解除。 |
2021年5月20日 | 予備日 |
スケジュール変更: | 海況が悪いため、調査を1日延期いたします。(2021年5月17日編集) |
今回の調査の様子をまとめた「調査報告レポート(電子版)」をお送りいたします。気合を入れて作成しますので、ぜひご支援ください。(画像は「伊58」プロジェクトの表紙の一部です。)
調査結果概要(PDF) / お礼メッセージ
31人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
調査全体の詳細な報告書をお送りします。ぜひご支援ください!
調査報告詳細版(PDF) / 調査結果概要(PDF) / お礼メッセージ
81人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
調査終了後、できるだけ早い時期に結果を取りまとめ、報告を兼ねた講演会を開催します。皆さま、ふるってご参加ください。(COVID-19の感染状況が治れば、東京にて開催し、オンラインでも参加できるようにします。)
オンライン特別報告会 / 調査報告詳細版(PDF) / 調査結果概要(PDF) / お礼メッセージ
41人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
調査の裏話や、B-29にまつわる話、今後の展望、皆さまのご要望などを話しながら、大いに飲み、大いに盛り上がりましょう。1回の飲み会の参加者を10名程度にして、数回にわたって開催します。潤滑油(飲料)と添加剤(ツマミ)は各自の持参です。
海中調査技術に関する裏話も聞ける!オンライン飲み会 / オンライン特別報告会 / 調査報告詳細版(PDF) / 調査結果概要(PDF) / お礼メッセージ
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
水中映像を含め、調査の様子などをダイジェストビデオとしてお送りします。(画像は「伊58呂50」特定プロジェクトのダイジェストビデオの一部です。)
調査ビデオダイジェスト版 / 海中調査技術に関する裏話も聞ける!オンライン飲み会 / オンライン特別報告会 / 調査報告詳細版(PDF) / 調査結果概要(PDF) / お礼メッセージ
1人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
調査結果の詳しいビデオ映像をお送りします。(画像は「伊121」のROV潜航調査ビデオの一部です。)
調査ビデオ詳細版 / 調査ビデオダイジェスト版 / 海中調査技術に関する裏話も聞ける!オンライン飲み会 / オンライン特別報告会 / 調査報告詳細版(PDF) / 調査結果概要(PDF) / お礼メッセージ
2人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
調査結果概要(PDF)/お礼メッセージ
31
人
が支援しています。
(数量制限なし)
調査報告詳細版(PDF) 他
81
人
が支援しています。
(数量制限なし)
オンライン特別報告会 他
41
人
が支援しています。
(数量制限なし)
海中調査技術に関する裏話も聞ける!オンライン飲み会 他
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調査ビデオダイジェスト版 他
1
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調査ビデオ詳細版 他
2
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(数量制限なし)