潜水艦達が運命を分けた8月15日を目の前にして、私たちのクラウドファンディングへの支援は、目標金額を越えました。ご支援を賜った方々、広めてくださった方々、ご協力を賜りました皆様、ACADEMISTの皆様方、「伊58呂50特定プロジェクト」の仲間の皆様方に深く感謝いたします。ありがとうございました。
私の考えるところは、コメントをいただいた方々へのご返事に、断片的に書き連ねました。お暇なときにお読みいただければ幸いです。クラウドファンディングは、最終日まで続きますのでどうぞよろしくご寄付賜りますようお願いいたします。
戦争を辛うじて生き抜いた潜水艦達が五島列島沖合にて連合軍に処分される映像は、ぐっとくるものがあります。海底に横たわったり立ち上がったりしている潜水艦群の生の映像は、それを何倍にも拡大することでしょう。8月22日から予定している遠隔操縦機による調査は、必ずや皆様方に感動をもたらすと信じるところです。戦艦武蔵の調査が、米国の大富豪により行われ、成就したように、海の調査は、船代、観測機器代、各種調整をするための経費、周到な準備など、多額の資金が必要です。私たちは大富豪ではありません。目標を絞り込み、装置を絞り込み、出来るだけ少ない予算で、十分な成果をあげようとしています。少しでも成果を増やすためには、多くの方々からのご寄付が必要です。この調査の結果を踏まえて、次のステップへと続けてゆきます。そのときには、またご支援をよろしくお願いいたします。""
第二次世界大戦において、潜水艦は、技術者の知恵と造船所の苦労の積み重ねのうえで多数建造され、多くの乗組員とともに失われました。生き残った艦も、戦後、米国海軍により海没処分されています。
1946年に五島列島沖合水深200mに海没処分された潜水艦24隻は、日本テレビにより2015年に発見されています。そのうち「伊402」のみが、そのどれであるか明らかになっていますが、ほかの潜水艦については特定されていません。潜水艦24隻が沈む東シナ海は、流れがあり、濁っているため、その海底の調査は非常に難しいのです。
そこで私たちは、目標を「伊58」潜水艦と「呂50」潜水艦に絞り、この2艦を特定することを最初の目標として「伊58呂50特定プロジェクト」を立ち上げました。伊58は、米国の重巡洋艦「インディアナポリス」を撃沈した潜水艦、「呂50」は、中型潜水艦18艦のうち生き残ったただひとつの潜水艦です。これらの日本の潜水艦の実態を明らかにすることは、海中技術者としての私の使命だと考えています。これまで蓄積してきた知識と技術と人脈を総動員して、プロジェクトを進めています。
「伊58」「呂50」の特定に向けたプロジェクトの第一段階として、2017年5月19日〜21日に、曳航式のサイドスキャンソナーを用いた調査を行いました。この結果、驚くべきことが明らかになりました。日本テレビのデータには無かった潜水艦が存在しており、そしてその潜水艦は、海底に垂直に突き刺さる形で沈んでいたのです。(上記の日本テレビの画像のNo.16とNo.17のあいだに突き刺さった潜水艦が存在していた。No.23はノイズであることがわかった)。
以前に行われた調査では、船の底に取り付けた音波探知機で付近を見下ろすような形で探査が行われたため、垂直に海底に刺さっていたこの潜水艦のデータは、ノイズであると判断されてしまい、その存在に気づかなかったのです。沈没船というと、海底に横たわっている姿をイメージしますが、この光景は、これまで誰も見たことのない、まるでSFの世界をみているような印象を受けました。
海底に突き刺さった潜水艦は、その大きさから「伊58」またはその同型艦であると推測されますが、今後のさらなる調査が必要です。そこで、私たちは2017年8月に遠隔操縦式の無人潜水機(ROV:Remotely Operated Vehicle)を使ったより詳細な調査を行おうとしています。
この調査では、海底に突き刺さった潜水艦の詳細な状態を写真撮影し、モザイク画像として作り上げ、艦を特定したいと考えています。艦が特定されれば、そのデータを用いた啓発活動や教育活動を行うことができます。また将来的には、潜水艦のシンボル的存在である「伊58」を引き上げ、記念館を創設することを目指していきます。
この調査を行うためには、支援母船の用船費やROVの利用料、画像処理費などの費用が必要になります。しかし、現在私たちは、ボランティアのスタッフによって活動しており、資金が不足しているのが現状です。そこで今回、クラウドファンディングに挑戦することにしました。
海に沈んでしまったものは、水に流す""ことにされてしまい、忘れさられようとしています。戦ってきた潜水艦の実物を通して、戦争を考え、潜水艦を考えることは、極めて有意義なことであると思います。それぞれの潜水艦を特定し、その現在の姿を明らかにすることにより、戦争のない平和な社会を目指していきます。ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。""
時期 | 計画 |
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2017年4月 | 日本テレビより海底地形図の提供を受ける |
2017年5月19日〜21日 | サイドスキャンソナーによる事前調査 |
2017年5月26日 | クラウドファンディング開始! |
2017年8月 | ROV調査、以後、データ処理 |
本プロジェクトの調査報告レポートをメールにてお送りいたします。私の30年間にわたる海中ロボット研究の経験を総動員させたプロジェクトに、ぜひご注目ください!
調査報告レポート(電子版) / お礼メッセージ
75人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
「伊58」「呂50」の外観イラストが入ったacademistオリジナルデザインのTシャツをご用意いたします。Tシャツのサイズは、S, M, L, LLよりお選びください。
伊58・呂50オリジナルTシャツ / 調査報告レポート(電子版) / お礼メッセージ
316人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
2017年5月中旬にサイドスキャンソナーで撮影した潜水艦の画像(高解像度)の一部を、私の解説付きでお送りいたします。ぜひ壁紙などに有効活用してください。
潜水艦の高解像度写真(解説付き) / 調査報告レポート(電子版) / お礼メッセージ
85人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
本プロジェクトの報告会へご招待いたします。2017年10月10日(火)19:00〜21:00@東京近郊で開催予定です。プロジェクトの経緯や実際の調査の様子について詳しくお伝えいたします。奮ってご参加ください!
プロジェクト報告会参加券 / 潜水艦の高解像度写真(解説付き) / 調査報告レポート(電子版) / お礼メッセージ
14人のサポーターが支援しています (限定 30 個)
ROVで撮影した画像をつなぎ合わせて、潜水艦のモザイク画像を製作し、高解像度のものをお送りいたします!海底に突き刺さった潜水艦の正体が、これで明らかになるかもしれません。(※画像はサンプルです。)
海底に横たわる潜水艦のモザイク写真(解説付き) / プロジェクト報告会参加券 / 潜水艦の高解像度写真(解説付き) / 調査報告レポート(電子版) / お礼メッセージ
10人のサポーターが支援しています (限定 30 個)
ROVによって撮影された水中動画を、DVDに収録してお届けいたします。また、潜水艦の画像をA0サイズに拡大したポスターをお送りします。海底に突き刺さった潜水艦がいったいどんな様子になっているのか、ぜひ動画でお楽しみください。
撮影された水中動画集(DVD) / 特大オリジナルポスター / 海底に横たわる潜水艦のモザイク写真(解説付き) / プロジェクト報告会参加券 / 潜水艦の高解像度写真(解説付き) / 調査報告レポート(電子版) / お礼メッセージ
10人のサポーターが支援しています (限定 10 個)
私とのディスカッションまたは講演会の機会(90分)を設けます。テーマや形式については個別にご相談ください。海のことや潜水艦のことなど、さまざまな質問をお待ちしています。 ※出張費(交通費+宿泊費)については別途お支払いいただきます。
ディスカッションまたは講演会チケット / 撮影された水中動画集(DVD) / 特大オリジナルポスター / 海底に横たわる潜水艦のモザイク写真(解説付き) / プロジェクト報告会参加券 / 潜水艦の高解像度写真(解説付き) / 調査報告レポート(電子版) / お礼メッセージ
2人のサポーターが支援しています (限定 5 個)
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
調査報告レポート(電子版)
75
人
が支援しています。
(数量制限なし)
伊58・呂50オリジナルTシャツ 他
316
人
が支援しています。
(数量制限なし)
潜水艦の高解像度写真(解説付き) 他
85
人
が支援しています。
(数量制限なし)
プロジェクト報告会参加券 他
14
人
が支援しています。
(限定 30 個)
ROVで撮影した潜水艦のモザイク写真(解説付き) 他
10
人
が支援しています。
(限定 30 個)
撮影された水中動画集(DVD) 他
10
人
が支援しています。
(限定 10 個)
ディスカッションまたは講演会チケット 他
2
人
が支援しています。
(限定 5 個)