日本の「研究力の低下」が叫ばれています。国も危機感を覚え、さまざまな対策を施していますが、国だけで状況を変えていくことは困難です。
これは国主導の施策が良いか悪いかという問題ではなく、国民国家型(中央集権型)大学モデルの構造的限界であると私たちは考えています。150年間続いた伝統的なモデルを維持するだけでは、研究者の研究環境はますます悪化するとともに、研究者以外の人たちとの心的距離は遠くなり、イノベーションの芽を育てる学問の土壌は廃れていってしまいます。
academistでは、国だけではなく個人や企業も含めたさまざまなパトロネッジが実現する分散型モデルをつくることで、「開かれた学術業界」を実現し、研究を通じて社会が豊かになる世の中を目指していきます。
academistでは、研究者が研究Visionを自分の言葉で発信することを大切にしています。研究Visionを起点に研究者が人々の共感を集め、多様なステークホルダーからの支援と支援を通じた研究への参画を促進することが、分散型モデルには欠かせないと考えているためです。
そこで私たちは、研究者と個人、研究者と企業を支援でつなぐサービス群を運営しています。
academist Crowdfunding は、研究者が研究Visionを発信し、それに共感したサポーターが支援する仕組みです。
チャレンジャーは特定の目的に対して目標金額と募集期限を設定し、支援を募集します。設定した期限内に目標金額を達成した場合、クラウドファンディング成功となり支援金を受け取ることができます。サポーターは応援したいと思ったプロジェクトのリターンを選択して支援します。目標金額を達成しなかった場合、支援予約は取り消されます。
academist Fanclub は、研究者が研究Visionを長期的に発信し、それに共感したサポーターがファンクラブに参加する仕組みです。
チャレンジャーは自身の研究活動を定期的に発信し、継続的な研究ファンを募集します。目標金額を設定しないため、研究活動費や生活費を毎月受け取ることができます。サポーターは応援したいと思ったファンクラブの支援コースを選択して参加し、サポーター限定の活動報告を閲覧できます。任意の時期に退会も可能です。
academist Grant では、研究者は研究Visionを申請することで、企業からの助成金を受け取ることができます。
研究者は研究助成金を獲得する機会のみならず、企業との関係構築を進めることで、長期的な研究の発展機会を得ることができます。企業は研究者ネットワークにアクセスし、自社の将来的な事業発展のヒントを得たり、純粋な研究支援を実施したりすることができます。