スルメイカを本格的に研究し始めてから2年近くが経過しました。スルメイカは近年漁獲量の減少が大きな問題になっています。以前はそれほど気にかけていなかったのですが、あらためて私の周辺でスルメイカについて聞いてみると、やはり最近は食べる機会が減ったという答えが多いです。唐津に住む知り合いも、キムチの具にいれるスルメイカを探しているけどなかなか手ごろなものが見つからないといいます。私も近くのスーパーで、1パ
現在、台湾の基隆市でイカのサンプリングを行っているところです。昨日、トロール網で漁獲されたイカ類からランダムサンプリングした35個体を調べました。仕分け前なので、外套背長10㎝くらいから30㎝くらいまでの個体が混じっています。
私の本来の目的はケンサキイカ(Uroteuthis edulis)の平衡石を持ち帰ることでしたが、フィリピンのルソン島北部でサンプリングした時、あまりにアジアケンサキイ
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現在、フィリピンのルソン島北部にあるカガヤン州沿岸でイカのサンプリングを行っています。本日25日は調査最終日で、ひどい荒天になってしまいました。実は、2月14日頃から天候が悪化し、ずっと雨風がひどく、ほとんど出漁できない状態とのことでした。だいたい1年のうちでこの時期はこのような感じなのですが、ケンサキイカがフィリピン海から台湾北部に移動するのが春だと予想し
今週から韓国でサンプリングしたスルメイカの平衡石を分析しています。
EPMAという器機をつかって、平衡石に含まれているカルシウムとストロンチウムの比率を調べるのです。イカ類の平衡石に含まれるカルシウムに対するストロンチウムの比率は、その部分が形成されたときの水温の影響を受けると言われているからです。平衡石はいちばん外側にカルシウムやストロンチウムが沈着して日々大きくなっていきますので、平衡石の
今回はちょっと残念な報告があります。現在博士課程の3年生なので、順調にいけば今年度で学位を取得して修了でした。しかし、今月初めの予備審査で、定量的な分析が不十分という判断が下され、もう一年間論文作成作業を行うことになりました。たしかに、平衡石の分析も11月に終わったばかりで、データ整理もまだまだ十分ではなく、また、現在もスルメイカの平衡石を収集していて、来月にも追加の分析をする予定でしたから、課程修
現在、学位論文の原稿を作成中です。5章から構成されていて、できた章から審査員の先生に送っています。12月6日に予備審査として先生方を前に口頭発表します。その後、指摘をうけた箇所を修正し、1月初旬に最終的な原稿を提出し、2月初旬に公聴会を行う予定です。
いちばん大きな研究成果は、秋に産卵のため対馬海峡にもどってくるスルメイカの多くは、対馬海盆で夏を過ごした、ということです。これは、コンピュータ・
来月末から、九州大学の分析機器を使って、スルメイカの平衡石に含まれる微量元素の分析を行っています。まだ全ての分析を終えてはいませんが、とても興味深い結果が出ています。
対馬海峡で冬に漁獲されたスルメイカから取り出した平衡石の分析結果です。このサンプルの輪紋計数と日齢査定はすでに終わっていて、前の年の冬から春に生まれたことが分かっていました。測定した微量元素の成分比から経験水温を推定したところ、
いよいよ今月末からスルメイカの平衡石を用いた分析を始めます。平衡石に含まれるカルシウムとストロンチウムを測定して、Sr/Ca比を算出し、スルメイカが経験した水温を復元するのが目的です。これは、私がこれまで行ってきたケンサキイカを用いた研究方法と同じもので、久しぶりに顕微鏡をのぞき込んで楽しいです。
私の学位論文(今年度末提出予定)は、スルメイカの移動に関する研究ですが、海洋モデルリング研究室に
先月7月20日から3泊4日の旅程で北海道大学(札幌市)の研究発表会に参加してきました。発表会はもちろん、3晩連続の飲み会でもたいへん勉強させてもらいました。特に、今回初めてお会いした公州(コンジュ)大学校のS教授からは貴重な情報をたくさんいただきました。
S教授は67歳で、もちろん韓国人ですが、若いころから東京大学や北海道大学などで研究し、日本語もペラペラどころか読み書きもほぼ問題なくこな
今月21日と22日に北海道大学で研究集会があり、「仙台湾で漁獲されるケンサキイカの移動ルートは北回りか南回りか?」というタイトルで発表をします。ケンサキイカは基本的に暖かい海のイカなので、主な漁場は日本海側では鳥取県、太平洋側では千葉県あたりまでと言われてきましたが、最近では青森県や宮城県で無視できない漁獲があるようです。対馬海峡での漁獲は減っているのに、なぜ?という声がありますが、海流との関係を詳
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