とても残念ですが、これが最後の報告になってしまいました。サポートしていただいた皆さん、本当にありがとうございました。
現在は博士課程後期4年目で、4月からは5年目になります。本来は、3年間で学位取得して修了する予定でしたが、途中で研究対象をケンサキイカからスルメイカに変更したことや、コロナの影響で海外でのサンプリングができなかったことから、学位論文の作成が大幅に遅れてしまい、2年延長することに
現在、ベトナムのニャチャンでスルメイカを調査中です。スルメイカは日本周辺や日本海で激減中ですが、ウィキペディアでは、ベトナムで漁獲量が増えているという記載があります。ウィキペディアは誤った情報がたびたび載るので、すぐに信じることはできませんが、たしかにベトナムにおけるイカの総漁獲量は増加していて、しかも9月に韓国に訪問した時にスルメイカを台湾から輸入しているという話を聞きました。また、4月に私が台湾
以前、黄海でスルメイカをサンプリングした報告をしました。
その後、イカから平衡石を取り出して、平衡石に含まれるストロンチウムの量を細かく分析し、イカが経験した水温を復元しました。つまり、イカがふ化して成長し、漁獲されるまでの経験水温を推定したのです。しかし、それだけではスルメイカがどこから黄海までやってきたか分かりません。
そこで、コンピュータシミュレーションを使って、スルメイカが漁獲さ
長崎県沿岸で漁獲されるスルメイカが欲しくて、いろいろと問い合わせたところ、今年は特に漁獲量が少なくて、まだ入手できていません(研究材料にするにはそれなりのサンプリング条件が必要です)。北海道周辺や日本海では今年も不漁という結果に終わったようです。また、私が9月に韓国東岸(日本海側)でサンプリングを行ったときも、記録的な大不漁でした。なので、この季節に長崎県沿岸(対馬東水道)で漁獲が少ないのは当然です
現在、スルメイカの平衡石Sr/Ca比と海水温との関係についての論文を作成しているところですが、それと並行して、対馬海峡を流れる海流についての研究もしています。もちろんこの海流は対馬暖流で、一般的には東シナ海北部から日本海へ流れていることが知られています。つまり、南から北へ流れているわけです。しかし、24時間いつでも南から北へ流れているのではありません。研究者でも失念しがちなのですが、対馬海峡のような
9月15日から18日まで、朝鮮半島東岸(日本海側)で漁獲されるスルメイカをサンプリングするために、韓国の江陵市に行ってきました。同行していただいたのは日本語に堪能な公州大学の先生でした。仁川空港から先生の自家用車で半島を横断したのですが、金曜の夕方で大渋滞のソウル市内を通過しなければならなかったため、5時間くらいかかりました。
江陵市は先生の実家の近くにあり、昔からスルメイカの水揚げ地として有
先週、スルメイカ平衡石の分析結果を論文にするための重要なオンライン会議を行いました。相手は、某水産研究機関(事実上の国の水産研究所)の担当者です。なぜこのような会議をしなければならないかというと、分析したスルメイカの平衡石はすべてその研究機関から提供されたものだったからです。そして、なぜその会議が重要かというと、その研究機関を論文の共著者にしなければならないということと、もし内容に疑義が生じた場合は
今はコンピュータシミュレーション実験を少し休止して、ホタルイカから平衡石を摘出しています。
ご存じの通り、ホタルイカは春先に富山湾で漁獲される親指サイズのイカです。全身に発光器があり、夜、海面に無数の蛍光がただよう様子はとても幻想的です。実はホタルイカは富山湾だけでなく、隠岐諸島周辺から能登半島の山陰沿岸、新潟県沿岸でも漁獲されます。時期は西ほど早く、秋頃から漁獲され始めるそうです。基本的にか
海外でのサンプリングがひと段落して、現在はデータの整理などをしているのですが、だんだんとまたサンプリングをしたい気持ちになってきています。とりあえずは、今が旬の日本のケンサキイカについて、10年ほど前にお世話になった小田原市の市場の方に連絡をして、リーズナブルな小型個体を集めてもらっています。また、唐津の魚市場にもお願いして、なるべく安く手に入れようかなと思っています。
とはいえ、はやり欲しい
5月24日現在、フィリピンの北部、Tuguegarao市に滞在して、日本の水産庁にあたる政府機関の研究者とケンサキイカを含むUroteuthis属のサンプリングをしています。今年の2月に行ったサンプリングが悪天候のため不十分だったからです。ちょうどいい具合に予算があまったことが幸いしました。無理に消耗品を買うこともなかったので、よかったです。
2月に比べると、そうとう暑くなりました。気温は30
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