サポーターのみなさん、目標金額に達しました!!
本当にありがとうございます。実はここ1週間くらいヒヤヒヤしていました。
あの「南海トラフ巨大地震」を引き起こすであろうフィリピン海プレートが、300万年前から真北ではなくやや西向きに沈み込むようになったことで、瀬戸内海ができ、大阪湾が沈降し淡路島や生駒山地が隆起し始めたと考えています。今回の探査では、今後の地震活動の予測につなげるという社会的な使命とともに、このようなしっかりしたサイエンスも展開したいと思っています。
皆さなのサポートは、人工地震を起こす圧縮空気を作る装置のレンタル料などに使わせていただきます。
本当にありがとうございます。私が一番嬉しいことは、少しでも多くの方に「変動帯に生きること」を知っていただいたことです。
今後もいろんな情報をお届けしますので、よろしくお願いします!!
2018年6月18日に最大震度6弱の大阪府北部地震が発生しました。これまで知られていなかった活断層が動いたのです。1995年に阪神淡路大震災を経験していたにもかかわらず、多くの人々は近畿地方が日本列島でも最高レベルの活断層密集域であることを忘れていました。そしてもうすでに、大阪府北部地震のことすらも忘れているかもしれません。
地震大国とも言われる日本は、いつどこで地震が起きてもおかしくない国です。世界で発生するマグニチュード6以上の地震の1割が、日本で起きています。そんな国で暮らしているということを私たち自身が忘れないためにも、過去に起こった地震を読み取り、適切に情報を発信することが重要です。また、それが私たち研究者の使命だと思っています。
大阪湾は今でもどんどんと沈降を続けていて、海底にはそれに伴なう活断層が存在しています。まさに直下型地震と津波の「巣」なのです。一方で、海底活断層の調査には船が必要なこともあり、陸上の活断層と比べると調査が進んでいません。私は、地震を引き起こす活断層の存在と活動経過、およびその形成メカニズムを明らかにしたいと考え、大阪湾の地下構造を詳細に把握するための研究を進めています。
大阪湾の沈降は、300万年前から始まった中央構造線の再生と密接に関連していると考えられています。前世紀に行われた海底探査によって、大阪湾には大阪湾断層帯が存在することは確認されています。この断層帯は、神戸市沿岸から大阪湾南部へと長さ約40kmで延びており、その北端は阪神淡路大震災の元凶となった六甲・淡路島断層帯につながります。大阪湾断層帯の活動は大阪湾周辺域に4-5mの津波をもたらすと考えられており、政府の地震本部は今後30年間の地震発生確率は1%以下としています。
一方で、地震発生評価が同レベルであった有馬・高槻断層帯が大阪府北部地震を引き起こしたことを考えると、正確な活動評価には大阪湾の活断層帯の全容を解明する必要があります。
大阪湾の活断層帯を活動時期も含めて包括的に理解するには、船舶を用いた反射法地震探査が必須です。この方法では、圧搾空気の放出により人工地震を発生させるエアガンという装置を使って海中に微弱な振動を出し、その反射波を解析することで地下構造をイメージングすることができます。最近では装置の精度が上がり、海底下300mの地下構造を高解像度でイメージングすることができるようになりました。この深さまで解析すれば、過去数十万年間に活動した断層を捉えることが可能になります。
神戸大学「深江丸」には最新の装置が搭載されており、予備的な探査によって、高解像度の大阪湾地下構造の解析が可能であることや、これまで知られていない活断層が存在することを確認しています。今回のプロジェクトでは、大阪湾全域で海底地形と地下構造を探査し、直下型地震を引き起こす活断層の存在を把握するとともに、継続的に探査を実施することで断層の活動度を評価することを目指します。
世界一の変動帯・地震大国に暮らしてきた日本人には、美意識にまで昇華した「無常観」がDNAに刻み込まれているようです。日本列島からの試練に対して私たちは、諦念をもって受け入れ、悲劇を忘れ去り、そして復興に没頭することを繰り返してきました。しかし、これではさらなる悲劇が繰り返されるにすぎません。私たち「変動帯の民」は、日本列島の地勢を十分に理解したうえで、その恩恵に対しては十分に感謝しつつ、可能な限り穏やかに試練を乗り越える術を模索しなければならないと思います。
このような状況で、私たち地球を相手にする研究者の使命は、「日本列島の真実」を正確に把握して、それを一人でも多くの人々に知らせることです。私たち神戸大学の研究チームは、破局的な災害を引き起こす「超巨大噴火」の予測を目指して海底探査を九州南方の鬼界カルデラで実施していますが、大阪府北部地震の発生を契機に、日本有数の活断層帯である大阪湾の地下構造探査も実施しようと決意しました。
深江丸運航費や探査に用いる装置のレンタル費を獲得するため、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。また、研究費の獲得だけでなく、このチャレンジを通じて一人でも多くの方々に、世界一の変動帯に暮らしていることを認識し、これからどのようにこの日本列島と付き合ってゆくかを考えていただくことを、大切に思っています。
2020東京オリンピックや2025大阪・関西万博の高揚感のなかで、2011東日本大震災や1995阪神淡路大震災の惨禍の記憶は薄れ、今後30年の発生確率が80%にも高まってきた首都直下地震や南海トラフ巨大地震への覚悟は喪失しているように見えて仕方がありません。こんなときこそ、あらためてこの日本列島が世界一の変動帯であることを認識することが大切だと強く感じています。そのために、この日本列島で起きてきたこと、そしてこれから起きることを、きっちりと調べ上げることが私たち科学者の責務だと感じています。
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寄附いただきました皆様へ領収書を発行いたします。
【法人様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(2004年3月財務省告示第178号)
【個人様からのご寄附】
・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額が、当該年の課税所得から控除されます。
・個人住民税…お住まいの都道府県・市区町村が条例で神戸大学を指定している場合、翌年の個人住民税額から控除されることがあります。詳しくはお住まいの都道府県・市区町村にお問い合わせください。
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時期 | 計画 |
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2019年3月 | クラウドファンディング挑戦 |
2019年9月 | 大阪湾海底予備探査(神戸大内外の学生・院生も参加) |
2020年4月〜9月 |
大阪湾海底本格探査
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2021年3月 |
論文発表(予定)
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研究の詳細な進捗などをレポートにまとめてお送りします。応援よろしくお願いいたします!
研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明
41人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
研究報告レポートにみなさまのお名前を掲載させていただきます。ご支援のほどよろしくお願いいたします。
研究報告レポート(PDF版)にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明
44人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
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45人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
学会にて本研究に関する発表をする際、謝辞にお名前を掲載させていただきます。また、発表資料(電子版)を送付いたします。お力をお貸しください。応援よろしくお願いいたします!
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本研究成果を発表する際の謝辞にお名前を掲載させていただきます。
論文謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)に大きめにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明
9人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
神戸大学・海洋底探査センターの公式Webサイトに、クラウドファンディングのサポーターとしてお名前を掲載させていただきます。
Webサイトにお名前掲載 / 論文謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)に大きめにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明
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深江丸船内をご案内いたします。日時は個別に調整させていただきます。ご参加をお待ちしています!
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講演会に出張いたします。日本列島の地震や火山活動について、ご要望にお応えする形で講演させていただきます! ※旅費・宿泊費等は別途頂戴いたしますのでご留意ください。
出張講演 / 深江丸見学ツアー / Webサイトにお名前掲載 / 論文謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)に大きめにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明
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深江丸を用いた大阪湾の探査に同行することができます。海中ロボットや人工地震を用いて海底観察や、機器の設置・回収などを行います。
海底探査に同行する権利 / 出張講演 / 深江丸見学ツアー / Webサイトにお名前掲載 / 論文謝辞にお名前掲載 / 学会発表資料の謝辞にお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版)に大きめにお名前掲載 / 研究報告レポート(PDF版) / 寄付金受領証明
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