多くの方々からのご支援のおかげで、目標金額の30万円を達成しました。
本当にありがとうございます。
ご支援をもとに動物実験を開始し、高分子ミセルのすい臓がんに対する薬効を評価したいと思います。
今回のクラウドファンディングを通して研究資金をいただけたことは非常に重要でしたが、私の研究への応援コメントにも非常に勇気づけられました。
研究においては先生や研究員、学生さんやお医者さんと関わることが多いですが、他の多くの方にも支えられているということを再認識しました。
また、抗がん剤の研究においては、研究内容を特許化・学術論文化するだけでなく、臨床試験に展開し、臨床応用を目指さなければならないと実感しました。
さらに、クラウドファンディングを進めていく中でアカデミスト様を通して異分野の方と交流する機会をいただき、他分野の研究者のお話を伺って、私の研究に対するモチベーションもさらに向上しました。
今後はセカンドゴールとして50万円を設定し、臨床応用を目指した以下の動物実験を計画しています。
1. 自然発症膵がんマウスを用いた動物実験
2. 患者さん由来のがん細胞を用いた細胞実験
今回のご支援で予定している動物実験においてはすい臓がんを実験用マウスに移植することにより抗がん剤の薬効を評価しますが、セカンドゴールのさらなるご支援により、臨床に近い条件において薬効を評価したいと思います。これらの実験により抗がん剤としての有効性が広く認められ、臨床試験に進むための大きな一歩になると考えられます。
引き続きご支援・ご声援よろしくお願いします。
宮崎拓也
がんは日本における死亡原因の第1位であり、肺がんや胃がん、乳がんなど、さまざまな種類のがんが身体の全身で発症します。身体の表面のがんは外科手術や放射線治療などで治療が進められていますが、身体の内部のがんはこれらの方法を用いた治療が難しく、抗がん剤による化学療法が行われています。
私の研究対象であるすい臓がんは、最も治療が難しいがんとして知られており、化学療法による治療が行われているのですが、抗がん剤はがん組織だけでなく正常な組織にも浸透するため、さまざまな副作用を引き起こしてしまいます。
そこで最近では、必要な場所にだけ薬剤を届ける「ドラッグデリバリーシステム」が注目されています。がん治療においては、ナノサイズのカプセル「高分子ミセル」に抗がん剤を封入することで、がん組織にのみ薬剤を送り込むことができます。高分子ミセルは、ナノレベルのサイズ調整が可能です。すい臓がんには小さなカプセルが浸透することがわかっており、小さなカプセルに抗がん剤を封入した高分子ミセルは、臨床試験に進んでいます。
ただ、高分子ミセルでがん細胞を破壊できたとしても、がんの母親である「がん幹細胞」を破壊しなければ、がんは再発してしまいます。このような特定の細胞を倒すためには、高分子ミセルのサイズの調整に加えて、新たな技術開発が必要であると考えています。
そこで今回、すい臓がんの治療精度を高めるべく、革新的な高分子ミセルの開発を行いたいと考えています。具体的には、がん幹細胞と結合する「リガンド分子」で高分子ミセルの表面をコーティングすることにより、抗がん剤の特異性を高めたいと考えています。
現在は、リガンド分子で高分子ミセルをコーティングして、がん細胞を用いた細胞実験に取り組んでいます。しかし、私は実績の少ない大学院生ということもあり、臨床応用に向けた動物実験を行うための費用が不足しています。そこで今回、実験用マウスおよび抗がん剤の購入費用を皆さまにご支援いただきたいと思い、プロジェクトを立ち上げました。
私の所属するiCONMでは、将来的にさまざまな機能が搭載された高分子ミセルからなる「ナノマシン」が自力で体内の異常を検出し、診断・治療を行う「体内病院」の構築を目指しています。私が研究を進めている抗がん剤を封入した高分子ミセルのドラッグデリバリーシステムの実現は、体内病院を構築するための第一歩となります。
今回のプロジェクトによりすい臓がんの根治を目指すとともに、皆さまから「この病気を治して欲しい」というニーズをもとにした新たな研究プロジェクトを作って行きたいと思います。ぜひ、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
時期 | 計画 |
---|---|
2018年05月 | クラウドファンディング挑戦 |
2018年08月 | 実験開始 |
2018年12月 | 特許出願 |
2019年3月 | 論文執筆(〜2019年9月) |
2019年5月 | 学会発表@高分子学会 |
2019年6月 | 学会発表@DDS学会 |
本プロジェクトの研究報告レポートをメールにてお送りいたします!
研究報告レポート(電子版)
10人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
1,000円のリターンに加えて、iCONMの公式サイトにお名前を掲載いたします!(注)支援時にご登録いただいたフルネーム(漢字)を掲載いたします。
iCONMの公式サイトにお名前掲載 / 研究報告レポート(電子版)
17人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
5,000円のリターンに加えて、サイエンスカフェにご招待いたします。日時は2018年9月1日午後か9月2日午後、場所はiCONMを予定しています。当日来られない方々には当日の資料(電子版)を送付いたします。
サイエンスカフェ参加権 / iCONMの公式サイトにお名前掲載 / 研究報告レポート(電子版)
10人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
10,000円のリターンに加えて、私が普段研究を進めている研究室をご案内いたします。日時は2018年9月1日午後か9月2日午後、場所はiCONMを予定しています。サイエンスカフェの後の時間帯で開催予定です。ぜひお越しください!
研究室ツアー / サイエンスカフェ参加権 / iCONMの公式サイトにお名前掲載 / 研究報告レポート(電子版)
1人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
30,000円のリターンに加えて、本研究の成果を発表する際の論文の謝辞にお名前を掲載させていただきます。
論文謝辞にお名前掲載 / 研究室ツアー / iCONMの公式サイトにお名前掲載 / サイエンスカフェ参加権 / 研究報告レポート(電子版)
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iCONMの公式サイトにお名前掲載 他
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3
人
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