ご報告が遅れて申し訳ありません。継続審議となっていた倫理審査を終え、4月30日より正式に研究が開始となりました!詳細はjRCTというサイトに公表されておりますので、どうぞご覧ください(https://jrct.mhlw.go.jp/latest-detail/jRCTs032250074)。
思えば、2023年4月から科研費(若手研究)を獲得させていただいてから、早2年が経過してしまいました。この2年間だけでも非常に多くの経験をさせていただきました。
このクラウドファンディングはもちろんですが、共同研究者や院内の臨床研究支援チームの方々、倫理審査に携わっていただいた方々等、本当に多くの人との繋がりが生まれました。医師の世界において、博士号は「足の裏についた米粒(=とらないと気になるが、とっても食えない)」と揶揄されることがありますが、私にとっては全く当てはまらず、研究を通して人との繋がりが指数関数的に増えることを体感し、その価値・意義に今も大変驚いています。
今年は複数の学会での発表も予定しており、本研究内容を紹介し、対象となる患者さんのリクルートに力を入れていきたいと思います。ありがたいことに、すでに他県から問い合わせも複数きており、新しい治療法が切に望まれているという事実についても、実感しています。
また、余談ですが、論文作成状況についても3点お伝えいたします。
1つ目は、corresponding authorとして関わらせていただいた「摂食障害入院治療において、退院時体重が1年後の体重を予測する」という内容の後ろ向きコホート研究です。自治医科大学子どもの心の診療科における臨床を、倉田和美先生が学位論文として纏めた内容になります。オープンアクセスでどなたでも閲覧可能です。(https://link.springer.com/article/10.1007/s40519-025-01736-1)
2つ目は、上記研究の中で、好中球リンパ球比(NLR)という炎症の指標が、摂食障害での入院治療中にどのように推移するかを調べたものです。こちらはrevise中ですが、プレプリントとして閲覧可能です。https://www.researchsquare.com/article/rs-5919028/v1
3つ目は、Precision Medicineという雑誌の4月号で、自治医科大学での摂食障害研究を紹介しております。http://hokuryukan-ns.co.jp/cms/books/precision-medicine%e3%80%802025%e5%b9%b44%e6%9c%88%e5%8f%b7%e3%80%80%e6%91%82%e9%a3%9f%e9%9a%9c%e5%ae%b3%e3%81%ae%e7%97%85%e6%85%8b%e3%81%a8%e6%b2%bb%e7%99%82update/
今後は、今回承認された研究プロトコルを論文化し、英文誌に投稿することを予定しています。また、更なる資金獲得のためにも、民間助成金へのアプライも続けてまいります。
引き続きの応援、どうぞよろしくお願いいたします!
約2ヶ月間にわたる本研究のクラウドファンディングは、本日17:00をもって終了し、目標金額達成となりました!ご寄付と応援をいただきました皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
現在、CRB(認定臨床研究審査委員会)での審議を継続していただいており、大詰めの段階となっております。近いうちに本研究を開始し、対象となる患者さんの募集を始めたいと考えています。
今回のクラウドファンディングを行うにあたり、じんペーさん、橋本京子さんとの対談や、羅田先生とのラジオ出演等で、今までの臨床・研究の道のりを振り返る機会をいただきました。私は、精神科医になりたての頃は、重症のうつ病や統合失調症の病態に惹かれると同時に、摂食障害の病態理解や治療については、どちらかといえば苦手意識があったように思います。患者さんのみならずご家族も巻き込まれているケースでは、治療同盟を築くことが困難であり、悔しい思いをしてきたこともあります。
しかし、精神分析的な病態仮説や、文化・時代によって病像が変遷すること、行動療法や家族療法といった治療法が洗練されつつあること等を少しずつ理解すると、その苦手意識は薄れてきました。同時に、劇的に回復していく患者さんを少なからず目の当たりにするにつれ、この病気の奥深さと、未だ隠された治療可能性について、知らず知らずのうちに興味を惹かれていたのだと思います。
そもそも、私の出身大学である山梨大学では、電気けいれん療法を日本で普及させた第一人者である本橋伸高先生が精神科教授を勤められていました。その本橋先生から書籍を勧めていただいたのですが、精神病理学の古典の一つであるコンラート著「分裂病のはじまり」でした。この頃から、脳刺激療法と精神病理学の双方に対する興味関心が開かれていたのだと思います。そして、その双方を学べる自治医科大学精神医学講座に、吸い込まれるようにやってきました。
この研究は、計画段階から多くの先生方にご協力いただいております(自治医大精神科、子どもの心の診療科、小児科、画像診断部、脳外科、臨床研究支援チーム。慶應大学精神科。中央大学。北海道大学。日本女子大学。King's college londonなど)。非常に心強い共同研究者の方々と繋がることができたことに加え、今回のクラウドファンディングで非常に多くの方々の応援を頂けたことは、私にとって貴重な宝物です。なんとか形にできるよう、今後も研究を進めてまいりますので、変わらぬご支援をいただければ幸いです。
引き続き、本研究に関連するような活動や進捗があった際には、適宜報告させていただきます!今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
開始19日目にして、目標金額である250万円を達成しました!これも皆様からの温かいご支援・応援のおかげに他なりません。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました!
挑戦期間終了まで40日が残されています。この期間を利用し、ネクストゴールとして合計350万円まで目指すこととしました。今後、増額が見込まれている頭部MRI検査費用や、国内外での学会発表・論文投稿費用に充てさせていただきます。なお、本研究を実施するにあたり、磁気刺激機器であるMagPro R30(MagVenture社)を購入するため、すでに約1000万円を当講座より支出しています。全体的な収支としては大きな赤字のままですが、この研究を成功させるため、他の研究費獲得も視野に入れながら、進めてまいりたいと考えております。
引き続きのご支援・応援・情報拡散等、ご協力いただけますと幸いです!
今後ともよろしくお願いいたします!
クラウドファンディングを開始して2週間ほど経過しました。皆様のご支援のおかげで、早くも目標金額の90%を達成することができました!本当にありがとうございます。
先日、心理学者のじんぺーさん、橋本京子さんと、Voicyで対談させていただきました。当事者でもある橋本さんのお話を伺い、摂食障害に対する医療者側の理解・対応をより洗練させていかなければと思いを新たにすることができました。じんぺーさんの温かい進行のおかげで、大変有意義な時間を過ごすことができました。改めて感謝申し上げます。以下のリンクで視聴できます。じんぺーさんもacademistでの活動をされており、陰ながら応援しております!
https://voicy.jp/channel/4088/6259890
本日はこもれび心の診療所・羅田先生に招待していただき、小山市のラジオ「おーラジ」に20:00から出演させていただきます!こちらもあわせて、ご興味のある方はご視聴いただけますと幸いです。
目標に向けて引き続き頑張ってまいります!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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お礼のメッセージ
35
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(数量制限なし)
研究報告レポートにお名前掲載 他
14
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(数量制限なし)
オンライン講義の配信 他
0
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(数量制限なし)
論文謝辞にお名前掲載 他
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オンライン個別相談 他
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オンライン講義開催権 他
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出張講義開催権(日本国内に限る) 他
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研究名の命名権 他
1
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(限定 1 個)