研究室の後輩が大学敷地内でキサケツバタケが生えているのを見つけてきてくれたので、子実体から菌糸の分離を試みました。写真の通り上手くいったようです。
キノコの子実体から菌糸を分離するには子実体の内部の無菌状態の組織をナイフで切り出して培地に乗せる、胞子を培地の上に捲くなどの方法があります。私は前者の方法で分離を行っています。
キサケツバタケは食用にもなるモエギタケ科のキノコです。写真を取り損ねまし
博士課程で借りていた奨学金が半額免除になりました。
これまでの研究業績が評価されたことを大変うれしく思います。また、研究を支援してくださっております支援者の皆様に心から感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします
ヤグラタケの栽培試験と並行して、ヤグラタケ菌糸のPDA平板培地培養物も調整していました。写真はPDA培地から発生した子実体です。写真のように暗所下で培養したPDA培地においてもごくまれに1 cm以下の小さな子実体が発生します。しかし、いざPDA培地で子実体を誘導しようとすると、なぜかこぶ状の不定形な構造物ばかりが出来て、うまくいきません。培地と子実体形成の関係についても興味がもたれるところであります
ヤグラタケ栽培実験結果(7/13~7/27)
15、16回の活動報告で紹介しましたように、玄米培地、大麦培地それぞれ誘導したヤグラタケ子実体について成分(酢酸エチル画分)をTLCにて比較したところ、含まれている成分に違いがあることが示唆されました。この結果を受けて、「更に他の培地を用いれば更に新たな成分が見つかるのではないか?」という可能性が考えられるようになりました。そこで、今回は新たに
ヤグラタケの成分、培地部のTLCによる成分比較
前回の子実体成分の比較時と同様の方法(活動報告16回参照)を用いて培地部(大麦、玄米)の酢酸エチル画分の成分比較をTLCにて行いました。一見しただけでも成分組成が大きく異なっているように思われます。大麦培地の方でのみ見られるrf値0.3付近のスポットは4-ヒドロキシ安息香酸によるものであることをすでに突き止めています。(なお、大麦培地由来子実体の
本プロジェクトの実施期間についてなのですが、現在のところ2022年3月までの活動を予定しております。それまでの期間で得られた成果は2022年度の日本農芸化学会で発表出来たらなと考えています。引き続きよろしくお願いいたします。
ヤグラタケの成分研究
玄米培地で誘導した子実体と大麦培地で誘導した子実体の成分比較
ヤグラタケについて、前回収穫した玄米培地由来の子実体とこれまで成分の調査をしていた大麦培地子実体とでTLCによる成分比較を行いました。
試料は子実体をメタノール抽出後、減圧濃縮により得た粗抽出物を蒸留水で懸濁し、分液ロートを用いてヘキサン、酢酸エチル、ブタノールで順次分画したうちの酢酸エチル画分を用いま
異なる種類の培地におけるヤグラタケの子実体形成試験
これまで利用してきた培地とは異なる培地においてヤグラタケが子実体を形成できるか否かを試験しました。これまでは大麦を主原料にした培地を使っていたのですが、今回は玄米培地を利用し、従来と同じ温度と光の条件下で栽培を行いました。試験の結果、玄米培地においても良好な生育を示すことが確認されました。今後はなるべく多くの種類の培地において子実体形成状況を
DPPHによる抗酸化物質の検出
抗酸化活性(ラジカル消去活性)物質を検出できる試薬であるDPPHを購入しました。
写真はトロロックスと呼ばれるラジカル消去活性試験でポジティブコントロール(予め活性があると分かっている物質)として良く用いられる物質をTLC(薄層クロマトグラフィー)で展開し、DPPHのエタノール溶液を吹き付けることで呈色による検出を行ったものです。黄色い縦長のスポットがトロロッ
就活がひと段落したので研究を本格的に進めています。
学振PDも申請したのですが、こちらはなかなか採択率が厳しいとのことでしたので、今はただ良い知らせが来るのを待つばかりです。
現在ヤグラタケの成分の研究を進めています。本研究における最終的な目標はキノコの子実体栽培時の環境制御による新規二次代謝物の誘導(子実体OSMAC法)という新しいアプローチからの新規化合物探索法の確立です。現在サンプルとして
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