みなさんは「真理」と聞くと、どのようなことを思い浮かべるでしょうか。研究者の仕事は「真理を探究すること」と言われることもありますが、「真理探究」という言葉の内容は極めて曖昧です。
我が国では、各研究者により年間約6万5000本の論文が生み出されています。それぞれが「真理探究」であるなら、6万5000個の真理があるということでしょうか。どうやら、そういうわけではなさそうです。なぜなら私たち研究者は、「これは○○学における法則である」とは言いますが、「これは○○学における真理である」という言いかたはしないからです。
つまり、真理はひとつであるはずです。もしそうであるならば、各専門で各研究者が明らかにしている知見は、真理の一側面であり一部分ということになります。ところが私たち研究者は、日常に追われ、分化した領域に留まりがちで、ついついその「かけら」を「ほんもの」と間違えてしまいやすい環境にいます。「かけら」は集まってこそ、全体像がうかがえるというものではないでしょうか。
もしそうであれば一度、その「かけら」をできるかぎり集め、人間が解明できるかどうかわからない「真理」というものを、ぼんやりとでもいいから眺めてみたい。そして研究者として自分がどんな位置にいて、他分野からどんな風にみられるのか知りたい。そう思うようになりました。
そこで今回、シンポジウム「学問の世界〜the academic world〜」を開催することに決めました。このシンポジウムの最大の特徴は「科研費分科全79分野から各1, 2名が集結する!」ということです。当日は、私が質問を投げかけ、各分野の研究者がTwitterのような特設サイト上で返答する形式で、議論を進めます。最終的にこういうふうにまとめたい!というような考えは一切ありません。その時々のコメントをそのまま拾い、ツッコミを行い、そしてまた質問を投げかける。そういう現場感を大事にした、予定調和なしの異種格闘技を展開したいと考えています。
シンポジウムでは、参加した79名強の研究者たちに、各々の分野における論文のページ数や著者数、各分野が最終的に目指しているところなどについて、詳しく話を聞いていく予定です。そしてシンポジウム終了後は、参加者全員による懇親会を開催する予定です。
もちろん、約79名の研究者たちだけのシンポジウムにするつもりはありません。残念ながらすでに自身の専門分野が埋まっていた方々、そしてこのイベントに関心のある一般の方々にも、当日の聴講席を用意しています。ご都合が合えば、当シンポジウムのサイトよりぜひお申し込みください。
今回、このシンポジウムをできるかぎり多くの人に届けたいと思い、当日のドキュメンタリー動画を撮影しようと考えました。動画に残して一般公開することで、シンポジウムに参加できなかった方々にも、当日の様子を知っていただくことができるためです。
しかしながら、動画撮影の費用を予算から捻出することが難しく、資金繰りに困っている状況です。そこで今回、クラウドファンディングを実施し、みなさんよりご支援をいただけないかと考えました。私たちと一緒に「学問の世界〜the academic world〜」を作り上げて、「学問」について考えていきませんか。
本シンポジウムは、ただの「学際的研究の報告会」ではなく、他分野と接触することで、ほんとうの「学際」を実現できる場を作ることを目指しています。日本でも稀有なこの取り組みに、是非ともご支援のほど、宜しくお願いいたします。
時期 | 計画 |
---|---|
2018年01月9日 | クラウドファンディング挑戦 |
2018年02月上旬 | 業者とうち合わせ開始 |
2018年02月22日 | 企画本番 |
2018年03月 | 編集作業 |
2018年04月 | 公開!配信開始 |
当日の様子と本イベントの開催秘話、裏話をレポートにまとめてメールでお送りいたします。参加が難しいけれどもイベントには興味がある!という方々は、こちらのリターンをお楽しみください。
「学問の世界」開催レポート(電子版)
41人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
ドキュメンタリー動画のエンドロールに支援者のみなさまのお名前(=支援時に登録されたお名前)を文字サイズ(小)で掲載いたします。「学問の世界」を一緒に作り上げていきませんか?
(注)お名前掲載を希望されない方もいらっしゃると思いますので、後日改めて調整させていただきます。
エンドロールにお名前掲載(小) / 「学問の世界」開催レポート(電子版)
21人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
今回のイベントの様子や学問論について詳しくお話する、支援者限定のサイエンスカフェに招待いたします。日時は、
第1回:2018年4月21日(土)16:00〜18:00@京都
第2回:2018年6月中旬(予定)16:00〜18:00@東京都内
の予定です。(上記日程に参加が難しい場合には、当日利用した資料をお送りいたします。)また、ドキュメンタリー動画のエンドロールに支援者みなさまのお名前(=支援時に登録されたお名前)を文字サイズ(中)で掲載いたします。
(注)お名前掲載を希望されない方もいらっしゃると思いますので、後日改めて調整させていただきます。
サイエンスカフェ参加券 / エンドロールにお名前掲載(中) / 「学問の世界」開催レポート(電子版)
20人のサポーターが支援しています (限定 30 個)
私が以前出版した書籍「異分野融合、実践と思想のあいだ。(サイン付き)」をお送りいたします。また、ドキュメンタリー動画のエンドロールに支援者みなさまのお名前(=支援時に登録されたお名前)を文字サイズ(大)で掲載いたします。
(注)お名前掲載を希望されない方もいらっしゃると思いますので、後日改めて調整させていただきます。
著書「異分野融合、実践と思想のあいだ。」 / サイエンスカフェ参加券 / エンドロールにお名前掲載(大) / 「学問の世界」開催レポート(電子版)
3人のサポーターが支援しています (限定 10 個)
選りすぐりの研究者たちが参加する特別交流会@京都大学にご招待いたします。日時は、2018年6月、12月の全2回です。また、ドキュメンタリー動画のエンドロールに支援者みなさまのお名前(=支援時に登録されたお名前)を文字サイズ(特大)で掲載いたします。
(注)お名前掲載を希望されない方もいらっしゃると思いますので、後日改めて調整させていただきます。
特別交流会参加券 / 著書「異分野融合、実践と思想のあいだ。」 / サイエンスカフェ参加券 / エンドロールにお名前掲載(特大) / 「学問の世界」開催レポート(電子版)
5人のサポーターが支援しています (限定 5 個)
当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。
「学問の世界」開催レポート(電子版)
41
人
が支援しています。
(数量制限なし)
エンドロールにお名前掲載(小) 他
21
人
が支援しています。
(数量制限なし)
サイエンスカフェ参加券 他
20
人
が支援しています。
(限定 30 個)
著書「異分野融合、実践と思想のあいだ。」 他
3
人
が支援しています。
(限定 10 個)
特別交流会参加券 他
5
人
が支援しています。
(限定 5 個)