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SUCCESS
大谷康太/渡部 綾一/山本 希/桑水 隆多
聖ヶ丘保育専門学校、専任教員/京都大学、研究員/京都大学、研究員/筑波大学、助教
支援総額: 1,100,390 円
目標金額: 1,000,000 円
達成率
110 %
サポーター
215
残り時間
終了
募集期間は終了しました
#20 5月の活動報告・今後の発表のお知らせ

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの山本です。
5月も様々な活動を行いましたので、ご報告いたします。

① 立命館大学で、メンバーの渡部がポスター発表をしました!
メンバーの渡部が所属する立命館大学では、現実世界と仮想世界が融合する「多重環境化社会」に関する研究が進められています。
5月15日には、リアルとバーチャルを横断する新たな研究拠点「先端クロスバースイノベーションコモンズ(CVIC)」の開設を記念したオープニングセレモニーが開催されました。渡部は、関連研究者として、「身体圏拡張に伴う自己変容の認知基盤と発達過程の解明」というテーマでポスター発表を行いました。
これから、次世代型の環境における子どもの内なる世界や、身体感覚・自己意識の発達について、新しい研究を始めていきます。
リンク:https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=4472

② 日本発達心理若手分科会・日本体力医学会若手の会の合同研究交流会で、メンバーの大谷・桑水・山本が発表しました!
5月16日に、メンバーの桑水が代表を務める「日本体力医学会若手の会(日本体力医学会)」と、メンバーの山本が代表を務める「発達心理若手分科会(日本発達心理学会)」が、合同で研究交流会を神戸で開催しました!当日は、本プロジェクトメンバーの大谷・桑水・山本を含む、計11名の若手研究者が登壇しました。メンバーの大谷は、本プロジェクトページでも述べた「幼児の内的世界の発達過程を評価する質問紙の開発」の研究進捗について紹介しました。幼児の内的世界を調べるためにまず欠かせない方法は「何を考えているか質問すること」ですが、幼児に対する内的世界の質問方法はまだ確立されていないのが実情です。この問題意識に沿って、現在、着々と分析が進んでおります。今回は途中経過の部分的な発表にとどまりましたが、皆さまに成果として報告できるよう、引き続き努めてまいります。
他にも、関連研究として、メンバーの桑水は、スポーツに関する主観的経験(クオリア)の研究進捗を紹介し、メンバーの山本は、乳児の認知発達と自発的瞬目率の関連の研究構想について紹介しました。これらの研究も、本プロジェクトの実現に向けた根幹をなす知見となります。研究としてはどれも途中段階となりますが、これらも成果として皆さまに報告できるよう、努めてまいります。
当日のプログラムはこちら:https://docs.google.com/document/d/15RT5aBqmZj3tIrOOHDxoeztPntqsqfy5IZtMJYQfDSc/edit?usp=sharing

③ 立命館大学で開催されたイベントで、メンバーの渡部がVR体験会に参画しました!
メンバーの渡部の所属先である立命館大学では、5月17日に、茨木市と連携した地域イベント「いばらき×立命館DAY2026」が開催されました。
渡部が所属する情報理工学部RM2C研究室からは、VRや身体の動きを活用したデバイスを用いた体験型デモを出展しました。体験型デモの紹介はこちらです。当日は多くの大人や子どもにご参加いただき、研究や先端技術に触れていただく貴重な機会となりました。
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。今後も、地域の皆さまと交流しながら、子どもや人の身体感覚・自己意識に関する研究を進めていきます。

④「子どもの発達研究における信頼性の指標に関する研究」の修正論文を投稿しました!
前回の活動報告でもご紹介した、メンバーの渡部による「子どもの発達研究における信頼性の指標に関する研究」について、5月26日に修正論文をジャーナルに投稿しました。
本研究は、子どもを対象とした心理学研究において、「どう感じるか?」のような主観的で正解のない回答が、どの程度信頼できるものかを評価するための方法を提案するものです。特に、発達研究では、子どもの負担をできるだけ抑えながら、信頼性のあるデータを得ることが重要になります。本研究では、そのための実践的な基準を示すことを目指しています。
査読前原稿(プレプリント)は、以下よりお読みいただけます。
プレプリントのリンク:http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.6616222

⑤ メンバーの渡部が共著としてかかわった、人工知能と神的な存在に関する子どもの発達研究の論文が採択・公開されました!
メンバーの渡部が共著者としてかかわった論文が、Humanities & Social Sciences Communications誌に採択・公開されました。
本研究では、日本とアメリカの子ども・成人を対象に、人間・人工知能(AI)・神的な存在が「どれくらい知識をもっている存在」として理解されているのかを調べました。その結果、日本の参加者では、AIと神的な存在が比較的近い存在として捉えられる傾向が見られました。一方、アメリカの参加者では、AI・人間・神的な存在がより明確に区別されていました。
この結果は、AIのような新しい存在の理解が、文化によって異なる形で発達する可能性を示しています。AIが社会に広がるなかで、子どもたちがAIをどのような存在として捉えるのかを考えるうえで重要な知見です。
論文情報:Moriguchi, Y., Watanabe, R., Hori, Y., & Reyes-Jaquez, B. (2026). Knowledge-based representations of artificial intelligence and divine agents: a developmental study across Japan and the United States. Humanities & Social Sciences Communications, 1–14. https://doi.org/10.1057/s41599-026-07511-6

⑥ メンバーの山本がかかわった、報酬に対する主観的評価を子どもと成人で調べた論文が採択・公開されました!
メンバーの山本がかかわった論文が、Collabra: Psychology誌に採択・公開されました。
本研究では、日本の子ども・成人を対象に、さまざまな報酬(食べ物、お金、賞賛、いいねマーク)を貰ったときにどのくらい嬉しいと思うかを調べました。その結果、幼児期の子どもでは、食べ物、お金、賞賛、いいねマークは同等に高く評価する傾向が示唆されたのに対し、児童(小学生)や成人では、幼児と異なる傾向の回答をすることが示されました(たとえば、食べ物として、グミへの評価が、お金より低くなるなど)。このような傾向の違いを、報酬への主観的評価の"構造"として捉え、分析したことも本研究のポイントです。
報酬は、さまざまな研究や教育活動の中で、子どもたちのモチベーションを保つ上でも重要な役割を果たします。そのため、彼らにとって「どんな報酬(ご褒美)が嬉しいか」が年齢によって異なることを示した本成果は、今後の教育・研究現場などにおいて、どんな報酬が適切かを考えるうえで重要な知見となると思います。
論文情報:Yamamoto, N., Kajita, M., Kanazawa, H., & Moriguchi, Y. (2026). The structure of subjective reward values differs between children and adults. Collabra. Psychology, 12(1), 162320. https://doi.org/10.1525/collabra.162320

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また、来月の活動として、
- 6月6〜7日:国内学会「日本赤ちゃん学会第26回学術集会」で、メンバーの渡部がラウンドテーブルの企画・司会をします!
新潟県長岡市で開催される、赤ちゃんや子どもの発達に関する研究が集まる日本赤ちゃん学会第26回学術集会において、メンバーの渡部が「若手研究者に学ぶ発達研究の最前線とその裏側」というラウンドテーブルの企画・司会を行います。
本ラウンドテーブルでは、発達研究の第一線で活躍する若手研究者をお招きし、最新の研究成果だけでなく、研究テーマの見つけ方、子どもを対象とした研究の進め方、研究を続けるうえでの工夫や悩みなど、普段の発表ではなかなか聞くことのできない「研究の裏側」にも焦点を当てます。
日本赤ちゃん学会では、乳幼児や子どもの発達に関する多様な研究発表が行われます。お近くまでお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

- 6月21〜25日:国際学会「International Society for the Study of Behavioural Development (ISSBD) 2026」で、メンバーの大谷・山本が発表します!
韓国で行われる、子どもの行動発達について扱う国際学会ISSBDで、メンバーの大谷と山本がそれぞれ発表を行います。メンバーの大谷は、「The Developmental Origin of Inner Speech: Evidence from a Mental Counting Task in Preschoolers」というタイトルで、以前投稿中とお知らせした「幼児の内言を行動から評価する課題の開発」論文と関連した内容について発表します。メンバーの山本は、「Subjective Values of Rewards in Children and Adults」というタイトルで、成人と子どもにおける報酬への主観的評価について発表します。この研究は、上記⑥で出版を報告させていただいた、報酬の論文に関する内容です。頑張って発表してきます!

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日頃より温かく応援してくださる皆さまのおかげで、今月も研究を一歩ずつ前に進めることができました。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

山本 希 / 2026年05月29日
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#19 4月の活動報告&今後の講演・発表のお知らせ

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの立命館大学の渡部です。
4月も様々な活動を行いましたので、ご報告いたします。

- 子どもの発達研究における信頼性の指標関する研究のプレプリントを公開しました!
メンバーの渡部が、「発達研究における主観指標の信頼性評価としてのダブルパス相関」に関する研究のプレプリントを公開しました。子どもを対象とした心理学研究では、子どもの回答がどれくらい信頼できるかを確かめることが重要です。特に、「どう感じるか?」のような、主観的で正解のない質問では、回答の信頼性をどのように評価するかは難しい問題です。本研究では、このような主観的な指標の同じ質問を2回行い、その相関係数を調べる「ダブルパス相関法」を行うことで、その回答がどれだけ信頼できるかを判断するための基準を提案しました。その結果、子どもでは大人に比べて回答の相関係数が低くなりやすく、相関係数 r = .30 程度が実用的な基準になりうることが示されました。また、全81問の質問のうち、約40問を2回繰り返すことで、子どもの回答の一貫性をある程度安定して評価できることがわかりました。この成果は、子どもにとって負担が大きすぎない問題数を設定しながら、回答がどの程度信頼できるかを確認するための手がかりになります。今後、子どもを対象とした心理学実験や調査を、より適切に設計するための方法論的基盤になることが期待されます。
リンク:http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.6616222
(なお、本プレプリントは査読前の原稿となっており、現在論文投稿中です。また進展があり次第ご報告させていただきます!)

- Tobiiオンラインセミナー録画動画が公開されました!
3/31にメンバー全員で行なったTobii主催のオンラインセミナー、瞳孔・まばたきから読み解くヒトの発達と行動・運動オンラインセミナーの録画動画が公開されました。セミナーでは、前半に、桑水が"スポーツ研究における瞳孔・まばたき計測"、渡部が"乳幼児・子ども研究におけるアイトラッキング活用事例"を講演し、後半に、山本と大谷が"アイトラッキングを研究にどう取り入れるか"をテーマとして、フロアからの質問も踏まえてディスカッションしています。視聴ページのフォームから登録して、ぜひご視聴ください。
フォーム:https://www.tobii.com/ja/resource-center/webinars/pupils-and-blinking-online-seminar#cta-section

- 日本心理学会第90回大会の発表抄録を提出しました!
メンバーの渡部が、日本心理学会第90回大会での研究発表の発表抄録提出を行いました。これから審査があるので、絶対に発表できるとは限りませんが、私たちの研究の成果を発信できることを楽しみにしています。発表が決まったら、またお知らせします。
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jpa2026

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また、来月の活動として、

- 5月16日:日本発達心理若手分科会・日本体力医学会若手の会 合同企画 研究交流会
メンバーの桑水が代表を務める「日本体力医学会若手の会(日本体力医学会)」と、メンバーの山本が代表を務める「発達心理若手分科会(日本発達心理学会)」が、合同で研究交流会を神戸で開催いたします。本交流会は、両分野の若手研究者が研究内容を共有しながら議論・交流を深めることを目的とした新たなイベントです。もしよろしければぜひご参加ください。プログラムも近日公開予定です。
詳細・お申込: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScdqcnir-ykb_w9Yv0HsimhAWIuE3xyUl4pSgTqqUF6GJHOpQ/viewform

- 5月17日:いばらき×立命館DAY2026
メンバーの渡部が所属する立命館大学大阪いばらきキャンパスと茨木市が連携し、市民と学生が交流する地域貢献イベントが開催されます。大人も子どもも楽しめる展示やブース、デモ体験がたくさんあります。渡部が所属する情報理工学部RM2C研究室からもVRや体を動かすデバイスを使った体験型デモを出します。お近くに来ることがありましたら、ぜひ遊びに来てください。
https://ibaritsu.ritsumei.ac.jp/
昨年の様子

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日頃より温かく応援してくださる皆さまのおかげで、4月も研究を一歩ずつ前に進めることができました。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

渡部 綾一 / 2026年04月30日
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#18 tobiiセミナー、メンバー所属、新プレプリント!

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの渡部です。
年度末と年度始の活動として、①Tobiiオンラインセミナーの開催、②メンバーの所属と立場の変更、③外言と内言の瞳孔径の違いに関するプレプリントの公開、の3点報告します!

①Tobiiオンラインセミナーの実施
3/31にTobii主催のオンラインセミナー、瞳孔・まばたきから読み解くヒトの発達と行動・運動オンラインセミナーを開催しました!
セミナーでは、前半に、桑水が"スポーツ研究における瞳孔・まばたき計測"、渡部が"乳幼児・子ども研究におけるアイトラッキング活用事例"を講演し、後半に、山本と大谷が"アイトラッキングを研究にどう取り入れるか"をテーマとして、フロアからの質問も踏まえてディスカッションを行いました。
たくさんの参加者から、とても勉強になった、という感想をいただいています。
関連ページはこちらです。
https://www.tobii.com/ja/events/Pupils-and-Blinking-Online-Seminar

②メンバーの所属と立場の変更
この4月から、所属と立場が変わったメンバーがいますので、最新の情報をお知らせします。
渡部綾一
・立命館大学 OIC総合研究機構 研究教員 (助教) (新規)
山本希
・大阪大学大学院 人間科学研究科 特任研究員(学振PD)(新規)
大谷康太
・筑波大学 体育系 非常勤研究員
・聖ヶ丘保育専門学校 専任教員
・立命館大学 衣笠総合研究機構 人間科学研究所 客員研究員(新規)
・立命館大学 大学院社会学研究科 応用社会学専攻 博士後期課程(新規)
桑水隆多
・筑波大学 体育系 助教

③外言と内言の瞳孔径の違いに関するプレプリントの公開
本プロジェクト関連研究として、内言時の瞳孔径について検討した研究について、プレプリントを公開しました!

内容の簡単な解説
この研究では、声に出して声を数える「外言」条件と声に出さず頭/心の中で数える「内言」条件、何も考えない条件の3つの条件で、瞳孔の大きさがどのように違うかを三つの実験で調べました。その結果、外言条件では瞳孔が拡大しましたが、内言条件ではその反応はみられませんでした。しかし、内言でも数え方によって瞳孔の変化の仕方が異なりました。この方法を用いることで、子どもの内言の生理学的メカニズムやその発達過程を研究することができるようになるかもしれないと考えております。

書誌情報
著者:Ryuta Kuwamizu#, Ryoichi Watanabe#, Nozomi Yamamoto, Kota Otani, Yusuke Moriguchi
タイトル: Dissociable pupil-linked arousal during overt and inner speech
(外言と内言における瞳孔連動覚醒の分化)
#共同筆頭・責任著者
リンク:https://www.biorxiv.org/content/10.64898/2026.03.29.715074v1
(なお、本プレプリントは査読前の原稿となっており、現在論文投稿中です。また進展があり次第ご報告させていただきます!)

引き続き、ご支援・ご関心のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

山本 希 / 2026年04月03日
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#17 3月の活動報告&今後の講演・発表のお知らせ

皆さま、こんにちは!
プロジェクト「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの大谷です。
3月も皆さまのご支援をもとに、多岐にわたる学会発表やアウトリーチ活動を行うことができましたので、ご報告いたします。

1)日本発達心理学会 第37回大会での発表(3月3日〜5日)(桑水・山本)
 福岡国際会議場で開催された日本発達心理学会 第37回大会にて、メンバーの桑水と山本がそれぞれ登壇しました。桑水は、英国心理学会(BPS)とのコラボ企画「Connecting Minds and Societies Developmental Psychology in the UK and Japan」で、幼児期の瞬きと実行機能・前頭前野の発達に関する話題提供を英語で行いました(タイトル: Spontaneous eye blink rate is associated with prefrontal cognitive development in early childhood)。この話題提供の内容は、以前の活動報告 #15 と関連したもので、現在鋭意論文投稿中です。また進展があり次第ご報告させていただきます。
 山本は、大会委員会企画シンポジウム「Bridging Perspectives on the Development of Social Cognition and Communication」で、乳幼児期の仲間はずれと攻撃性に関する話題提供を英語で行いました(タイトル: When the Ball Stops Coming: From Experiencing Social Exclusion to Aggressive Behavior in Early Childhood)。本発表は活動報告 #2 で紹介した内容などをベースに今後の展望を議論したものです。また、若手研究者向けの企画として、ラウンドテーブル「若手研究者の体験談に学ぶ博士号取得への道のり」の企画・司会を務めました。いずれの発表においても、国内外の研究者と発達心理学の最前線について有意義な議論を交わすことができました。ありがとうございました。

2)academistイベントでの中間報告(3月6日)(大谷・渡部・桑水・山本)
 academist主催のイベント「『基礎研究で、世界を変える。』若手研究者20名の目指す未来」に登壇し、本プロジェクトの中間報告を行いました(これまでの活動報告で報告してきた内容と同様です!)。現地で多くの方に研究の進捗や私たちの目指す未来について直接お話でき、非常に刺激的な時間となりました。ありがとうございました。

3)日本心理学会での優秀発表賞受賞(3月20日)(大谷・渡部・桑水・山本)
 昨年開催された日本心理学会 第89回大会(2025年9月5日―7日)で、メンバーの大谷を筆頭に発表した「子どもの内なる言葉、どう測るか メンタルカウンティング課題を通じた内言の客観的測定とその発達過程の検討」が、学術大会優秀発表賞を受賞したことが発表されました!本発表は、音声を伴わずに自分自身に向けて発話される「内言」を幼児でも測定できる新規の課題を開発し、その妥当性を検証したというもので、本プロジェクトの主眼である「子どもの内なる世界」に大きく迫る内容です。以前の活動報告 #2 でも詳細を記載しております。現在鋭意論文投稿中ですので、また進展があり次第ご報告させていただきます。
受賞タイトル一覧:https://psych.or.jp/prize/conf/ 

4)発達療育研究会 オンライン講演(3月18日〜25日)(大谷)
 メンバーの大谷が、おやと子どもと社会をつなぐ発達療育研究会のオンラインセミナーにて、日本人にとっての英語の読み書きの困難さをテーマに講演を行いました。多くの方々にご視聴いただき、誠にありがとうございました。

5)生涯発達支援研究会 松山大会 シンポジウム登壇(大谷)
 メンバーの大谷が、NPO法人生涯発達と社会参加を支援する こどもリサーチセンター主催の生涯発達支援研究会の松山大会にて、シンポジウムに登壇しました。言語という側面からディスレクシアから聴覚障害まで様々な研究の動向を学ぶことのできる充実した会に参加させていただきました。ありがとうございました。

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また、今後の活動として、

【予告】Tobii Technology オンラインセミナー(3月31日開催予定)
 瞳孔や視線の計測装置の世界的メーカーであるTobii社のセミナーにて、「瞳孔・瞬きから読み解く発達・行動・運動研究」というテーマでお話します。こちらは以前3月26日と予告しておりましたが、機材トラブルにより、明日3月31日13:30〜に公開録画の形で開催となりました。ご都合がつく方はぜひご参加をお待ちしております!
リンク:[https://www.tobii.com/ja/events/Pupils-and-Blinking-Online-Seminar]

 年度末となりましたが、2025年度は皆さまのご支援を通じて大変充実した研究活動を行うことができた1年でした。4月からは新たな所属に変わるメンバーもいますが、変わらず日々研究を進め、その成果を発信していきたいと考えております。
引き続き,どうぞよろしくお願いいたします!

山本 希 / 2026年03月30日
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#16 2月の活動報告&今後の講演・発表のお知らせ

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの桑水と渡部です。
2月も皆様のご支援をもとに様々な活動を行いましたので、ご報告いたします。

- プレプリントの公開(桑水・山本・大谷)
以前の活動報告(#15)でお伝えしたとおり、「幼児期の瞬きと実行機能・前頭前野の発達に関する研究のプレプリント」を公開しました。幼児期における自発性瞬目率(まばたき)と、幼児期に著しく発達する実行機能(自分の行動や思考を状況に合わせてコントロールする力)・前頭前野活動が関連することを示した研究で、本研究プロジェクトに関連する重要な成果です。
リンク:https://doi.org/10.64898/2026.02.02.703245
(なお、本プレプリントは査読前の原稿となっており、現在論文投稿中です。また進展があり次第ご報告させていただきます!)

- 第34回 運動と脳の勉強会での講演(2月10日、WEB開催)(桑水)
第34回 運動と脳の勉強会で、「幼児期に急成長する実行機能の脳内機構:fNIRSによる脳イメージング研究」というテーマで講演を行いました。幼児に対する機能的近赤外分光分析法(fNIRS)を用いた神経基盤研究の方法について紹介しました。
リンク:https://x.com/exer_brain_2018/status/2016390389666873363?s=20

- ヒト実行機能の向上の神経基盤に関するトークのオンデマンド配信(桑水)
NPO法人CRC(生涯発達と社会参加を支援する こどもリサーチセンター)が主催するオンラインのセミナーで、「ヒト実行機能の向上の神経基盤 ―瞳孔・瞬きから読み解く運動と学習・行動の連関―」と題したトークが、オンデマンド配信されました。上記のプレプリントの成果を含む瞳孔や瞬きという身近な目の指標を通して研究する試みを紹介しました。
リンク:https://crc-online-20260211-0223.peatix.com/

- ARIHHP Human High Performance Forum 2026(渡部・桑水・山本)
筑波大学ヒューマン・ハイパフォーマンス先端研究センター(ARIHHP)のフォーラムで、渡部・山本・桑水の3名がポスター発表を行いました。渡部は子どもの時空間情報処理の発達と運動に関する研究、山本は幼児の社会的相互作用中の自発性瞬目率(まばたき)に関する研究、そして桑水はスポーツ経験に関連するクオリア構造研究の予備的成果および高齢者アスリートの脳に関する研究を発表しました。さらに、渡部と桑水は、口頭発表も行い、運動と脳・認知、発達の関係について幅広い参加者と議論を深めることができました。
リンク:https://www.arihhp.taiiku.tsukuba.ac.jp/news/%e2%98%85arihhp-human-high-performance-forum-2026-%e9%96%8b%e5%82%ac/

- 学術変革A「クオリア構造学」領域会議(渡部・桑水)
ARIHHPフォーラムに続き、渡部・桑水は「クオリア構造学」の領域会議(OIST:沖縄科学技術大学院大学)に参加し、ポスター発表をしました。さらに、渡部は、発達と言語に関するセッションで、子どもの色の理解の発達に関して成果報告を行いました。
「クオリア」とは、「赤いリンゴを見たときの赤さの感じ」のような、主観的な感覚経験そのもののことです。この内なる感覚経験の構造を科学的に解明しようという、まさに本プロジェクトのテーマに深く通じる領域です。渡部はA03「クオリア構造の定型・非定型発達」班のポスドク研究員として、桑水はA01「クオリア構造の実験心理学と数理」班の分担PIとして本領域に関わっています。OISTという刺激的な環境のもと、哲学・神経科学・心理学など多分野の研究者が集い、活発な議論が展開されました。今後の研究発展につながる多くの示唆を得ることができた、貴重な機会となりました。

- 乳幼児の救命救急講習(渡部・山本)
渡部・山本は、大学で京都市消防局の普通救命講習を受講し、小児、乳児に対する心肺蘇生法、AEDの取扱いなどを学びました。子どもを対象とした研究を進めるうえで、安全への理解と備えは不可欠です。研究の信頼性と安全性をより確かなものにするための大切な学びとなりました。子どもの幸せを目指す研究者として、研究だけでなく、子どもを守る・助けるための知識や技術を身に着けていきたいですね。

- 多感覚研究会での世話人・ポスター発表(渡部・山本)
渡部・山本は、京都大学で開催された「多感覚研究会」にて現地世話人を務め、さらに、渡部は、子どもの視覚と聴覚における時間情報処理の発達の違いについて最新の研究成果をポスター発表しました。多感覚研究会とは、いろんな感覚を研究している専門家が集まり、研究発表や議論をする研究会です。子どもの研究者だけでなく、いろんな分野の研究者と議論をすることで、研究のアイデアや新しい発想につながりました。

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また、来月の活動として、

- 3月3日(火)〜5日(木) 日本発達心理学会 第37回大会での発表
…福岡国際会議場にて、メンバーの山本と桑水がそれぞれ発表いたします。
山本は、「Bridging Perspectives on the Development of Social Cognition and Communication」というシンポジウムでの話題提供(英語)と、「若手研究者の体験談に学ぶ博士号取得への道のり」というラウンドテーブルで企画を務めます。桑水は、日本発達心理学会と英国心理学会(BPS)発達部門とのコラボレーション企画「Connecting Minds and Societies: Developmental Psychology in the UK and Japan: BPS Developmental Section - JSDP joint online workshop 2026」というシンポジウムで話題提供を行います。もしお近くまでお越しの際は、ぜひお声掛けください!
大会HP:https://www.jsdp.jp/jsdp2026/

- 3月6日(金)18:00- academistイベントでの発表
…academistイベント「「基礎研究で、世界を変える。」若手研究者20名の目指す未来」で、本プロジェクトの中間発表を行います。メンバーが現地にて研究進捗を発表いたします。こちらも、もしお近くまでお越しの際は、ぜひお声掛けください!
リンク:https://academist260306.peatix.com/

- 3月26日(木)13:30~ Tobii Technology オンラインセミナー
…Tobiiは瞳孔や視線の計測装置として世界的メーカーで、そのセミナーにて「瞳孔・瞬きから読み解く発達・行動・運動研究」についてお話する予定です。詳細は下記リンクからご覧ください。
リンク:https://www.tobii.com/ja/events/Pupils-and-Blinking-Online-Seminar

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日頃より温かく応援してくださる皆さまのおかげで、2月も研究を一歩ずつ前に進めることができました。来月も、チーム一同、一歩ずつ着実に研究を進めてまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

山本 希 / 2026年02月28日
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#15 幼児期の瞬きと実行機能・前頭前野の発達に関するプレプリントを公開!

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの桑水です。

このたび本プロジェクト関連研究として、幼児期(35–80ヶ月)における瞬きと実行機能・前頭前野の機能的発達を検討した研究について、プレプリントを公開しました。

内容の簡単な解説
本研究では、幼児期に大きく伸びる実行機能(認知的柔軟性)に着目し、課題実施中の前頭前野外側部の活動を機能的近赤外分光分析法(fNIRS)で計測しました。あわせて、幼児期に顕著な発達のみられる瞬きの頻度(自発性瞬目率)も測定し横断的な関係性を検証しました。

- その結果、月齢が高い幼児ほど、瞬きの頻度が多く、実行機能(本研究ではカードを用いたルールの切り替え課題の成績で評価)が高まる傾向にありました。
- 課題中の前頭前野外側部の活動は、発達に伴って右半球優位かつ背側優位へと偏りが強まり、機能的分化(functional differentiation)が進むパターンを示しました。
- 瞬きの頻度(自発性瞬目率)は、実行機能を支える神経回路と関連した神経調節システムの影響を反映する可能性があります。本研究では 瞬き頻度が高いほど、①右背外側前頭前野の活動が強く、②課題成績も高い、という関連が認められました。すなわち、幼児期に発達に伴い増え始める瞬き頻度が、実行機能発達の脳機構に関わる仕組みを捉える新しい指標になり得る可能性が示唆されました。

本研究は、実行機能という幼児の行動に着目しておりますが、この方法で用いている瞬きの計測や脳活動計測法は、今後、子どもの内的世界を探る上で重要なツールになると考えています。プレプリントは以下からお読みいただけます。

書誌情報
著者:Ryuta Kuwamizu, Nozomi Yamamoto, Kota Otani, Yusuke Moriguchi
タイトル:Emergent blink rate in early childhood is associated with neural origins of executive function(幼児期に出現する瞬目率は実行機能の神経基盤と関連する)
リンク:https://www.biorxiv.org/content/10.64898/2026.02.02.703245v1
(なお、本プレプリントは査読前の原稿となっており、現在論文投稿中です。また進展があり次第ご報告させていただきます!)

引き続き、ご支援・ご関心のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

桑水 隆多 / 2026年02月05日
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#14 1月の活動報告&今後の講演・発表のお知らせ

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの山本です。

寒さが本格的になってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今月は、これまで積み上げてきたデータの論文執筆や発表準備が進んだ1ヶ月となりました。
活動内容を詳しくご報告いたします。

- 子どもの内言に関する論文を再投稿
メンバーの大谷が主導する、「幼児の内言を行動から評価する課題の開発」論文の再投稿を完了しました。査読者からのフィードバックを反映させ、鋭意ブラッシュアップしています。また進展があり次第ご報告させていただきます。
なお、本論文のプレプリントは以下よりご覧いただけます。
本論文のプレプリント: http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.5277036

- 瞳孔計測を用いた「内言」実験のデータ取得完了と論文執筆開始
メンバーの桑水・渡部が主導する、「成人の内言に伴う生理的反応」実験について、ついにデータの取得がすべて完了しました。現在は解析を進めつつ、論文の執筆フェーズに入っております。こちらもまた進展があり次第改めてご報告させていただきます。

- メンバーそれぞれの個別研究の継続
上記に加えて、メンバー全員が、それぞれのテーマに沿った実験と論文執筆を現在進行形で進めています。今後の展開が楽しみな状況です。こちらもまた来月などに詳しくご報告できるよう進めてまいります。

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また、来月の活動として、

- 【2月11日】ヒト実行機能の向上の神経基盤に関するトーク公開
メンバーの桑水が、「ヒト実行機能の向上の神経基盤 -瞳孔・瞬きから読み解く運動と学習・行動の連関-」というタイトルでトークを行います。こちらはNPO法人CRC(生涯発達と社会参加を支援する こどもリサーチセンター)が主催するオンラインのセミナーとなっております。先日すでに収録を終え、2月11日に公開される予定です。もしよろしければ是非ご覧ください。
お申込・詳細: https://crc-online-20260211-0223.peatix.com/

- 【2月14-15日】多感覚研究会で発表
メンバーの渡部が、「子どもの視聴覚の時空間情報処理の発達」の研究について、2月14-15日に京都大学で開催される「多感覚研究会」で発表します。多感覚研究会とは、視覚・聴覚・体性感覚・味覚・嗅覚・内受容感覚などの一つ以上の感覚が関わる現象・身体運動と感覚の相互作用・様々な感覚特性の多様性・発達・個人差など、幅広い分野を対象とした研究会です。今回は、子どもの色経験や聞こえの生涯発達に関する講演・企画もあり、発達に関する議論も多く行うことができそうです。当日は、メンバーの渡部と山本が現地世話人を務めますので、もしお近くまでお越しの際は、ぜひお声掛けください。

- 【2月20-21日】ARIHHP Human High Performance Forum 2026で発表
メンバーの山本が主導する、「仲間はずれを経験した際の瞬き」に関する研究と、メンバーの渡部が主導する、「時空間情報処理と運動の関係とその発達」の研究について、2月20-21日に筑波大学で開催される「ARIHHP Human High Performance Forum 2026」で発表します。当日は、メンバーの山本はポスター発表、渡部と桑水もポスター発表と講演を行います。こちらも、もしお近くまでお越しの際は、ぜひお声掛けください。

来月は、上記に加えて、科学研究費補助金 新学術領域研究「クオリア構造学」の領域会議(場所:沖縄科学技術大学院大学(OIST))等でもメンバーが発表を行う予定です。また、各自の実験も継続してまいります。論文なども進展し次第ご報告させていただきます。

冬の寒さに負けず、今後もチーム一同、一歩ずつ着実に進んでまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

山本 希 / 2026年01月30日
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#13 英語版ページを公開!& 最近の活動報告

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの山本です。

クラウドファンディングを達成してから早くも約2ヶ月が経過いたしました。この度は、最近のメンバーの活動内容と、現在動いているプロジェクトについて報告いたします。

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- 11/21、本プロジェクトの英語版ページが公開されました!
本プロジェクトの国際的な発展を見据え、メンバーの大谷主導で、英語版プロジェクトページの作成・公開しました。これまでの日本語版プロジェクトページにも記載してきたように、本プロジェクトの成果は、いずれ論文や学会発表として世界に発信できるものにしたいと考えています。英語ページの作成も、その第一歩となる重要なプロセスです。もしよろしければぜひ覗いてみてください!
英語版ページ: https://academist-cf.com/projects/396?lang=en

- 11/20と12/11に、メンバーの渡部が、研究室の勉強会で、① 内言と外言の速さの違いに関する研究論文と ② 聴覚・触覚の統合への視覚の役割に関する研究論文を紹介しました!
紹介した論文 ①: Tilsen, S. (2024). Internal speech is faster than external speech: Evidence for feedback-based temporal control. Cognition, 244, 105713. https://doi.org/10.1016/j.cognition.2023.105713
日本語タイトル: 内言は外言よりも速い:フィードバックに基づく時間制御の証拠
本研究は、内言と外言の特徴の違いをテーマとした研究です。成人参加者に、「私は、○○の夢をみた」という文章を声に出して読んでもらいました。この〇〇の部分に、1~3つの単語を声を出していうか (外言)、声に出さずに言うか (内言) をそれぞれやってもらい、それにかかる時間を計測しました。その結果、2~3語では内言が外言よりも速かったが、1語では違いがありませんでした。これは、内言が外言よりも速いことを意味するかもしれないと考察されています。また、内言の条件では、○○の部分だけ内言になるので、声を出す、出さない、出すといった切り替えに時間がかかって、1語のときのみ内言と外言で差がなくなったかもしれません。さて、子どもも内言は外言よりも速いのでしょうか?私たちの研究でこれから明らかにしていきたいポイントです。

紹介した論文 ②: Tonelli, A., Senna, I., Amadeo, M. B., Setti, W., Domenici, N., Signorini, S., Cocchi, E., Giammari, G., Strazzer, S., Tinelli, F., Camicione, P., Serafino, M., & Gori, M. (2026). The development of audio-tactile spatial integration: Unraveling vision’s contribution. Developmental Science, 29(1), e70094. https://doi.org/10.1111/desc.70094
日本語タイトル: 聴覚-触覚空間統合の発達:視覚の寄与を解明する
本研究は、聴覚と触覚の統合に視覚がどのように関係しているかをテーマとした研究です。7~12歳の先天的な視覚障害児と視覚健常児は、音と振動、音と振動の組合わせに関する課題に取り組みました。腕に、音が鳴ったり、振動したりする7つのパッチが置かれました。参加児は、そのうちどれが反応したかを回答しました。パッチは、音や振動だけ、同じパッチから音と振動が起きる、違うパッチから音と振動が起きる、など音と振動がさまざまに組み合わされました。その結果、視覚障害児と視覚健常児で、音と振動、音と振動の組み合わせにおいて、異なった発達パターンがありました。視覚障害児は、視覚健常児よりも、音と振動の課題の成績が良かったですが、音と振動それぞれの成績と音と振動の組み合わせの成績はあまり変わりませんでした。それに対して、視覚健常児は、年齢ととに音と振動それぞれよりも音と振動の組み合わせの成績が良くなっていきました。生まれつき目が見えないと、聴覚と触覚の発達が早く精度も高いこと (視覚と聴覚と触覚が補う)、聴覚と触覚の組み合わせには目が見えることが関係することが言えるかもしれません。内的世界の発達の多様性についても、今後検討していきたいですね。

上記の論文に関連して、最近、「ヒトの意識の進化をたどるー脳はいかに意味を作り出すのか」(John Parrington 著/中村 克樹 訳)という本を読みました。その中で、"内言"がヒトの意識においてとても重要な役割があるという主張をしていました。ヒトの意識の特性として、他の生き物とは異なり、内的世界の構成要素に"言語"があります。そして、その言語を用いた内言によって、自分や世界について思考しています。また、言語は社会的に作られた道具でもあり、私たちヒトの意識には他者や社会の要素が組み込まれています。私たちヒトの意識を構成する要素としても、内言はとても重要ですし、内言の発達とともに私たちの意識も発達していくのでしょう。内言を調べることとは別で、意識について研究している際に読んでいた本でも内言に出会い、改めて内言が意識にも重要であることを考えるようになりました。
私たち研究者は、普段から研究論文や本をたくさん読んで勉強しています。これからも面白い知見や重要な知見を皆さんに共有して、一緒に大きな視点から発達を考えられたらうれしいです。

- 複数の研究成果の論文化・学会投稿・再現実験を進めています!
本プロジェクトの実現に向けた根幹をなす知見について、複数の論文を執筆・学会投稿を進めています。まず、これまでに私たちが取り組んできた「幼児の内言を行動から評価する課題の開発」について、メンバーの大谷主導で英語論文を執筆し、国際学会にも投稿しました。また、「成人の内言に伴う生理的反応」についても、メンバーの渡部が再現実験を進めています。
他にも、AIを活用した瞳孔計測法の提案に関する展望論文(メンバーの桑水)、仲間はずれに関する論文(メンバーの山本)なども進めています。これらの成果については、出版された際にサポーター限定メールを通して共有させていただきますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

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今回の主な報告は以上となります。

さて、2025年も残すところあとわずかとなりました。
振り返れば、今年は本プロジェクトを通して多くの方々と繋がることができた一年でした。皆さまからの応援ひとつひとつが、私たちメンバーにとって大きな支えとなりました。改めて感謝申し上げます。来年のさらなる飛躍に向けて、年末年始もじっくりと研究の土台を固めていく予定です。
2026年も、皆さまにとって素敵な一年になりますように。
どうぞ良いお年をお迎えください。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

山本 希 / 2025年12月25日
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#12 クラファン達成・論文公開・京大100人論文・若手の研究会で発表しました!

皆さま、こんにちは!
私たちのプロジェクト「乳幼児の内なる世界を読み解く」に関心を寄せていただき、誠にありがとうございます。メンバーの渡部です。

おかげさまで、215名のサポーターさまにご支援いただき、達成率110%、支援総額1,100,390 円、クラファン大成功!!となりました。あたたかい応援とご支援をくださった皆さま、誠にありがとうございます。メンバー一同、感謝の気持ちでいっぱいです。

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さて、ここ数週間で、メンバーの執筆論文が公開されたり、イベントで発表をしたりと大活躍していましたので、今回はそれらの活動報告です。

- 11/3、メンバーの渡部と本クラファン推薦者の森口の研究論文が査読審査を経て、出版・公開されました!
本研究は、幼児と成人における色とカテゴリーに関する視覚的意識をテーマとした研究です。5-6歳の幼児と成人に、赤と青の色で描かれたイラストをいろんな早さで見せて、そのイラストが「赤」か「青」だったのか、そのイラストが「生き物」か「もの」だったのか、を答えてもらいました。その結果から、幼児は成人よりも、見たものをゆるやかにゆっくりと意識することがわかりました。子どもは大人よりも、目から入ったものが意識に昇るまでには時間がかかり、意識もゆるやかに生じるのかもしれません。
【論文】(オープンアクセスなので、無料でお読みいただけます!)
Watanabe, R., & Moriguchi, Y. (2025). Thresholds and emergent processes of visual consciousness on color and category in preschoolers and adults. Scientific Reports, 15(1), 1–12. https://doi.org/10.1038/s41598-025-22319-1

-11/2-6、京大100人論文で、メンバーの渡部が本プロジェクトテーマ、山本が個人テーマについて発表しました!さらに渡部は、3minプレゼンも行いました!
京大100人論文では、①「私が追っている不思議(≒研究テーマ)」、② みなに問いかけたいわたしのメッセージ、③ わたしが追っている不思議、④ これまでやってきたこと、やろうとしていること、の4つの項目に沿って、ポスターを作成し、参加者から付箋でコメントをもらうという形式です。本プロジェクトテーマに関するポスターには、なんと100件以上のコメントをいただきました!さらに、4歳や8歳のお子様からのコメントもありました。じっくり読んで、コメントに返信をしていこうと思います。
【開催報告】
https://www.cpier.info/100nin-report2025

- 11/8、発達心理学若手分科会の第1回研究交流会で、メンバーの山本が運営、渡部がショートトークを行いました!
発達心理若手分科会とは、メンバーの山本を中心に発足した、発達心理学分野の若手の会です。メンバーの渡部は、「時間順序判断課題を用いた幼児・児童期における時間情報処理の発達」というテーマで、幼児と児童、成人における視覚と聴覚の時間情報処理の発達に関する自身の研究を紹介しました。上記の論文でも紹介した結果と一貫して、幼児の視覚と聴覚に関する時間処理が、児童や成人に比べてゆっくりであるかもしれないという途中経過を報告しました。その後に懇親会も開催し、発達心理学分野の若手の団結力を高めました。
【開催報告】
https://devpsy-wakate.jimdofree.com/2025/11/10/発達心理若手分科会-第1回研究交流会を開催しました/

直近の活動報告は以上となります。

今後の活動として、メンバーの渡部は、研究室のジャーナルクラブ (勉強会) で、内言に関する研究論文を紹介する予定です。

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おかげさまで既に目標金額を達成し、メンバー一同大変嬉しく思っております。
なお、クラウドファンディングは終了しましたが、引き続き、私たちの活動報告やアウトリーチ活動は評価され、企業賞と賞金500万円が振り分けられていきます。
つきましては、引き続き、成果を皆さまに報告できるよう努めてまいりますので、活動報告のいいねとシェア、応援いただけましたら大変ありがたいです。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

山本 希 / 2025年11月12日
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#11 つくばQxQ・哲学心理学勉強会・学問バー・スペース対談でトークしました!

皆さま、こんにちは!
私たちのプロジェクト「乳幼児の内なる世界を読み解く」に関心を寄せていただき、誠にありがとうございます。メンバーの渡部です。

おかげさまで、現時点で210名のサポーターさまにご支援いただき、達成率が109%を突破しました!あたたかい応援とご支援をくださった皆さま、誠にありがとうございます。メンバー一同、感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、ここ数週間でいくつかイベントに参加させていただきましたので、今回はそれらの活動報告です。

- 9月24日(水)〜10月2日(木)つくばQxQ Meet & Researchで、メンバーの大谷が本プロジェクトテーマについて発表しました!
A4が4枚のポスターに、①皆に問う!、②研究内容、③私が追っている不思議・これまでの歩み、④これからやること、について、自由に発表させていただきました。発表に対して、コメントもいただき、その後コメントをいただいた方ともやりとりをしています。学際性を重視したイベントであり、違う立場・分野・視点からのコメントをいただき、今後のコラボレーションにもつながりそうです。つくばQxQの皆さま、ありがとうございました!
関連ポスト: https://x.com/TGN_Account/status/1975424811708137812

- 10月9日(木)哲学心理学勉強会で、メンバーの渡部が講師として、本プロジェクトテーマについてトークをしました!
渡部から研究プロジェクトの説明を行った後に、参加者の皆さまとオンラインで議論を行いました。乳幼児の内的世界や内言に関すること以外にも、発達研究全般、瞳孔計測や脳活動計測の有用性、に関する議論も活発に行われました。哲学心理学勉強会の皆さま、ありがとうございました!
関連ポスト: https://x.com/gakusei_sinri/status/1976553523153375324

- 10月17日(金)京都学問バーKisiで、メンバーの渡部と山本が日替わりバーテンダーとして、本プロジェクトテーマについてトークをしました!
夕方から4時間半にわたり、参加者(お客さま)と乳幼児の内的世界やその周辺領域のお話をさせていただきました。赤ちゃんは大人を凌駕する知覚能力があることや、能や日本文化と発達など、参加者からの質問やコメントから、さまざまな話ができました。京都学問バーKisiの皆さま、お越しいただいた皆さま、ありがとうございました!
関連ポスト: https://x.com/Kisi_KYOTO/status/1978043423731970050
https://www.instagram.com/p/DPxpu3qE_i1/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=YjcxMngzYnB2bjdi

- 10月23日(木)Xのacademistスペースで、メンバーの大谷・渡部・山本・桑水と共感覚アーティストの山口さんが、本プロジェクトテーマと共感覚について対談をしました!
前半は本プロジェクトの紹介、後半は山口さんの活動紹介、という構成で行われました。前半は、内的世界とはどういう意味か、研究方法として有用なのか、と研究に踏み込む重要な対談になりました。後半は、山口さんから、共感覚の説明や共感覚アート、共感覚の生きづらさ、について話していただきました。そういった、共感覚の内的世界の研究も今後考えていきたいです。対談してくださった山口さん、お聴きくださった皆さま、ありがとうございました!
スペース対談:
https://x.com/watanaberkyoto/status/1980184438249288148

直近の活動報告は以上となります。

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なお、今後の活動として、メンバーの渡部と山本は、11月2日~11月6日の京大100人論文でも研究発表を行う予定です。こちらのイベントも、「つくばQxQ Meet & Research」と似た内容となります (100人論文がオリジナルです)。

具体的には、京都大学の教員・研究者が、以下の4つのポイントについてポスターを掲示します:
①「私が追っている不思議(≒研究テーマ)」
② みなに問いかけたいわたしのメッセージ
③ わたしが追っている不思議
④ これまでやってきたこと、やろうとしていること

渡部は、11⽉5⽇(⽔)13:00-14:30に、3minプレゼン4として、本プロジェクトについてトークしますので、もしお近くにお越しの際は、ぜひ会いに来てください。他のトークテーマも面白そうなものばかりです。詳細は、ぜひ公式HP(https://www.cpier.info/100nin-2025 )をご確認ください!

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さて、クラウドファンディング終了まで残り1日となりました。
おかげさまで既に目標金額を達成しており、メンバー一同大変嬉しく思っております。なお、クラウドファンディング終了後には、サポーター数に応じて、さらに企業賞と賞金1000万円が振り分けられます。つまり、実は、まだまだサポーターを募集しております…!
つきましては、引き続き、成果を皆さまに報告できるよう努めてまいりますので、応援・シェア等いただけましたら大変ありがたいです。

残り1日も、どうぞよろしくお願いいたします!

山本 希 / 2025年10月29日
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このプロジェクトは、 2025年09月02日(火) 08時00分 から 2025年10月30日(木) 17時00分 までの間に目標金額1,000,000円を達成した場合のみ、決済が確定します。
お支払について
お支払にはクレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、Pay-easy、PayPalをご利用頂けます。
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追加支援について
リターンの金額に加え、追加支援をすることができます。追加支援分には消費税がかかりません。
セキュリティについて

当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。

1,100 円(税込)

お礼のメッセージ&サポーター限定ページ閲覧権

121 人 が支援しています。
(数量制限なし)

5,500 円(税込)

活動報告レポートへのお名前掲載(任意)

49 人 が支援しています。
(数量制限なし)

11,000 円(税込)

オンライン研究報告&意見交換会へのご招待(任意)

38 人 が支援しています。
(数量制限なし)

33,000 円(税込)

オンラインセミナーの実施(任意)

5 人 が支援しています。
(数量制限なし)

55,000 円(税込)

4人によるオンラインセミナーの実施(任意)

2 人 が支援しています。
(数量制限なし)

110,000 円(税込)

現地出張セミナーの実施(任意)

0 人 が支援しています。
(数量制限なし)

165,000 円(税込)

4人による現地出張セミナーの実施(任意)

0 人 が支援しています。
(数量制限なし)

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