Academic crowdfunding platform "academist"
JP | EN
Share Tweet
SUCCESS
Kota OTANI / Ryoichi WATANABE / Nozomi YAMAMOTO / Ryuta KUWAMIZU
Hijirigaoka Child Care Professional School / Kyoto University / Kyoto University / University of Tsukuba
Pledged: 1,100,390 JPY
Target Amount: 1,000,000 JPY
Funded
110 %
Supporters
215
Days left
Closed
Support period closed
#27 研究成果やメンバーの活動を紹介するWebサイトを公開!

サポーターの皆様

「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの大谷です。

このたび、本クラウドファンディングのプロジェクトや、メンバーの研究成果・活動を紹介するWebサイトを作成いたしました!

Webサイト
https://sites.google.com/view/inner-world-research-results

これまで皆様にご支援いただいた研究からは、幼児の「頭の中の言葉(内言)」の発達や、瞬きと実行機能の発達に関する論文が発表され、新聞などのメディアでも取り上げていただきました。

今回のWebサイトは、こうした研究成果をまとめてご覧いただくとともに、プロジェクトのメンバーがどのような研究に取り組んでいるのかを、より多くの方に知っていただくために作成したものです。

Academist Prizeとしてのプロジェクトはすでに終了していますが、私たちの研究は今も続いています!
今後も、新しい研究成果やメンバーの活動について、Webサイトでも随時ご紹介していきたいと考えています。

皆様のご支援が、研究の実施だけでなく、論文の発表やこうした研究成果の発信につながっていることに、改めて心より感謝申し上げます。

ご関心ありましたら、ぜひWebサイトをご覧ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

Kota OTANI / October 23, 2026
share and support!
#26 幼児の内的世界に関する研究が東京新聞に掲載!

サポーターの皆様

「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの大谷です。

先日ご報告した、幼児の「頭の中の言葉(内言)」の発達に関する研究について、このたび東京新聞の茨城県版で取り上げていただきました!

東京新聞の記事はこちら

記事では、子どもの「心の中の言葉」である内言やまばたきと行動の切り替えの研究に関してを、わかりやすく紹介されております。

Academist Prizeとしてのプロジェクトは既に終了しましたが、私たちの挑戦はまだまだ続きます!
改めまして、研究を支えてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございます!

引き続き、研究の進展をご報告していきます。今後とも応援いただけましたら幸いです。

Kota OTANI / October 14, 2026
share and support!
#25「瞬きが幼児の実行機能とその脳機構の発達を映し出す」ことを示した論文公開!

サポーターの皆様

「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの桑水・山本です。

先日、「1から5まで数えることで幼児の『頭の中の言葉』は測れる」ことに関する論文が国際学術誌 Acta Psychologica誌に掲載されましたが、
このたび、続く成果として「瞬きが幼児の実行機能とその脳機構の発達を映し出す」ことを示した成果が国際学術誌 Communications Psychology 誌に掲載され、プレスリリースも公開されました!

掲載された論文は以下になります。
Kuwamizu, R., Yamamoto, N., Otani, K., & Moriguchi, Y. (2026). Emergent blink rate in early childhood is associated with neural origins of executive function. Communications Psychology, 4(1), 126.
本文リンク: https://doi.org/10.1038/s44271-026-00524-6

幼児期は、行動や思考、感情を制御する「実行機能」と呼ばれる認知スキルが最も著しく発達する時期です。その個人差は、後の学業成績や社会性、さらには成人期の健康や社会的成功とも関わることが分かってきました。そのため、実行機能を支える脳機構の解明が重要な課題となっています。しかし、幼い子どもでは拘束性の高い計測や侵襲的な計測が難しく、その脳機構の成熟を捉える手立てはほとんどありません。

そこで私たちは、私たちが意識せずに行っている瞬き(まばたき)に着目しました。瞬きの頻度(自発性瞬目率)は、ドーパミンをはじめとする脳内の神経修飾系の働きに影響を受ける可能性が注目されてきました。瞬きは生まれて間もない頃は極めて少ないのですが、乳児期から小学校に入る前にかけて数倍に増えるとともに、同じ時期に大きな個人差が現れます。ちょうど、実行機能が急速に発達する時期と重なります。私たちは、3〜6歳の幼児を対象に、ルール切り替え課題中の脳の前頭前野の活動を機能的近赤外分光分析法(fNIRS)で計測し、あわせてビデオ映像から自発性瞬目率を測定しました。

その結果、瞬きの多い子どもは切り替えの成績が良いことが分かりました。また、瞬きと関連していたのは前頭前野の広範囲な活動ではなく、この課題の遂行に重要な右背外側部の活動に限られていました。年長の子どもほど、活動がこの部位に偏る傾向もみられ、必要な部位が選択的に働くようになる過程(機能的特化などと言われます)と、瞬きの増加とが結びついている可能性がうかがえます。瞬きは、特別な装置がなくても目視でおおよそ把握できるため、保育所や幼稚園、家庭といった日常の場面で実行機能の育ちをみる手がかりの一つとなることが期待されます。

また、本研究の解釈にはいくつか注意すべき部分もあります。プレスリリースでも以下のように記載しております。

"今回の結果がどの程度一般化できるかは、同じ子どもを追跡する縦断的な検討を含め、さらなる検証が必要です。また、今回明らかになったのは瞬きと実行機能の横断的な関連であり、意識して瞬きを増やせば実行機能が高まるという因果関係を示したものではありません。本研究では、瞬きと実行機能が共通する神経機構の成熟を反映していると考えています。瞬きは視覚情報処理に関与していると考えられていますが、瞬きの発達そのものが実行機能の発達にどう関わるのかは、今後の興味深い課題です。ただし、瞬きから実行機能の発達のすべてが分かるわけではなく、瞬きが少なくても実行機能課題の成績が高い幼児もいます。成人を対象とした研究では、課題の種類によっては、瞬きが少ない人や中程度の人の方が成績が良いという報告もあります)。ある時点で瞬きが少ないことが実行機能の発達の遅れを示すわけではなく、そうした子どもも、別の神経回路や方略によって課題をこなせるようになる可能性があり、さらなる研究が必要です。"(筑波大学・京都大学プレスリリースより引用)

これらの残された課題をしっかり認識し、さらなる研究が必要と考えております。

本研究は、筑波大学と京都大学、そしてEurekAlert!(科学ニュース配信プラットフォーム)からプレスリリースを出しております。
また、本論文のFundingにも、academistを通じていただいたご支援を記載しています。

- 筑波大学プレスリリース:
瞬きが幼児の実行機能とその脳機構の発達を映し出す
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20260916140000.html
(英語版:https://www.tsukuba.ac.jp/en/research-news/20260916140000.html )
- 京都大学プレスリリース:
瞬きが幼児の実行機能とその脳機構の発達を映し出す
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2026-09-16-0
- EurekAlert!:
A blink into brain development: Eye-blink rate as a window into executive function and prefrontal development in early childhood
https://www.eurekalert.org/news-releases/1144432

クラウドファンディングを始めた当初から応援してくださった皆さまのご支援が、研究の実施、論文としての発表、そして今回の一般向けの発信へとつながりました。改めて心より御礼申し上げます。

今後も、外からは直接見ることのできない子どもの思考や言葉の発達を、さまざまな観点から明らかにしていきたいと考えています。

引き続き、研究の進展をこちらでもご報告していきます。今後とも応援いただけましたら幸いです。

桑水 隆多 / September 18, 2026
share and support!
#24 「1から5まで数えることで幼児の『頭の中の言葉』は測れる」論文公開!

サポーターの皆様

「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの大谷です。
このたび、academistで皆さまからご支援いただいた研究の成果の一つが、国際学術誌 Acta Psychologica に掲載され、プレスリリースとして公開されましたのでご報告いたします。

掲載された論文は、
Otani, K., Watanabe, R., Kuwamizu, R., Yamamoto, N., & Moriguchi, Y. (2026). The developmental origin of inner speech: Evidence from a mental counting task in 3-to 6-year-old children. Acta Psychologica, 270, 107716. です。
論文はこちらからオープンアクセスで閲覧することができます

今回の研究で注目したのは、私たちが普段、声には出さずに頭の中で自分自身に語りかけたり、考えたりするときに使っている「内言(inner speech)」です。

内言は外から直接見ることができません。また、幼い子どもに「今、頭の中で言葉を使っていますか?」と尋ねても、自分の心の中で起きていることを十分に説明することは簡単ではありません。そのため、幼児の内言がいつ、どのように発達するのかを調べることには、これまで大きな難しさがありました。
そこで本研究では、3~6歳の幼児に「1、2、3、4、5」と頭の中で数えてもらい、その時間が繰り返すたびにどの程度安定しているかを調べる「メンタルカウンティング課題」を用いました。

その結果、幼児では、年齢が高くなるほど頭の中で数える時間のばらつきが小さくなり、内言が幼児期を通して徐々に安定していく可能性が示されました。また、課題を遂行できた子どもと難しかった子どもの年齢差から、5歳前後が、声や指などに頼らず心の中だけで数えられるようになる一つの発達的な目安である可能性も示されました。

さらに、内言という現象についての質問では、成人ではほぼ一貫して「頭の中で言葉を使うことができる」と理解していた一方、幼児ではそのような理解はまだ一貫してみられませんでした。幼児自身がまだうまく説明できない「心の中の言葉」も、行動を工夫して測定することで捉えられる可能性があります。

そして本日、この研究について筑波大学からプレスリリースも公開されました!

筑波大学プレスリリース:
1から5まで数えることで幼児の「頭の中の言葉」は測れる
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20260909140000.html

今回の論文のAcknowledgmentsにも、academistを通じていただいたご支援を記載しています。

クラウドファンディングを始めた当初から応援してくださった皆さまのご支援が、研究の実施、論文としての発表、そして今回の一般向けの発信へとつながりました。改めて心より御礼申し上げます。

もちろん、幼児の「内なる世界」について分からないことはまだたくさんあります。今回の研究はその入り口の一つです。今後も、外からは直接見ることのできない子どもの思考や言葉の発達を、できるだけ客観的に捉える方法を模索していきたいと考えています。

引き続き、研究の進展をこちらでもご報告していきます。今後とも応援いただけましたら幸いです。

Kota OTANI / September 10, 2026
share and support!
#23 academistイベントで企業賞4件受賞・オーディエンス投票3位選出!

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバー一同です。
本日は嬉しいご報告です!

academist Prize第5期のファイナルイベントで、企業賞を4件受賞し、オーディエンス投票で3位に選ばれました!

本クラウドファンディングの開始から早くも一年が経過し、昨日はその集大成となるファイナルイベントに登壇してまいりました。

イベント概要はこちら:
- タイトル: 「基礎研究で、世界を変える。」若手研究者たちの1年とこれから
- https://academist-cf.com/event/260826

メンバー一同、この1年間を通して、ご支援者さまをはじめ多くの方々とつながることができ、企業におけるセミナー開催など、さまざまな貴重な経験をさせていただきました。本イベントでは、そうした活動の振り返り・今後の展望について発表させていただきました。

そして、この1年間の活動を評価していただき、以下の企業の皆さまより「企業賞」と賞金をいただきました。
・エディテージ(カクタス・コミュニケーションズ株式会社)さま
・任意団体みんなのアクセスさま
・株式会社OWLSさま
・一般社団法人 STELLAR SCIENCE FOUNDATIONさま

(academistホームページ掲載順)

さらに、当日のオーディエンス投票により、なんと全10チームのうち3位に選出していただきました。本当に本当に、ありがとうございます。

本プロジェクトとして、このような栄えある賞をいただけたことは、ひとえに、このクラウドファンディングを成功に導いてくださったご支援者ひとりひとりの皆さまのおかげです。乳幼児の内なる世界を知るための冒険にお力添えいただけたこと、改めて心強く感じております。本当にありがとうございます。

ただ、本プロジェクトはまだまだ終わりではありません。昨日は、プロジェクト開始から一年が経った節目として締められた段階ですが、プロジェクトページの中で書いていた研究は、まだまだ鋭意進行しております。
近いうちに、この研究に関する嬉しいニュースも複数(!)ご報告できる予定ですので、もう少々お待ちください。

取り急ぎ、昨日のイベントの報告をさせていただきました。今後も研究成果やイベントの様子を随時ご報告してまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

大谷康太/渡部 綾一/山本 希/桑水 隆多

Nozomi YAMAMOTO / August 27, 2026
share and support!
#22 7月の活動報告・今後の発表のお知らせ

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの桑水です。
7月も、国際学会での研究発表、論文の出版、プレプリントの公開、研究セミナーの開催、オンライン配信など、幅広い活動を行いました。メンバーの専門はそれぞれ異なりますが、子どもの主観、脳活動、身体感覚、VR、AIなどを組み合わせ、外から直接見ることのできない「内なる世界」を理解するという共通の目標に向けて研究を進めています。今月の活動をご報告します。

① メンバーの山本が国際学会で発表し、New Investigators Programに採択されました!
7月20〜23日にカナダで開催された「International Society for Research on Aggression 2026 World Meeting(国際攻撃性学会)」で、メンバーの山本がポスター発表を行いました。発表では、他者からの暗黙的な排除経験と明示的な排除経験によって、その後の攻撃的な反応がどのように異なるのかを検討した研究の途中経過を報告しました。人の攻撃的な心の働きが、どのような経験を通じて生じるかを理解するための成人研究であり、今後はこれを子どもでも検討可能な形にできるよう進めていけたらと考えています。
また、山本は、同学会の若手研究者育成プログラムである「New Investigators Program」に採択されました。学会への参加補助に加え、さまざまな研究者との交流や議論の機会をいただきました。この経験を、本プロジェクトを含む子ども研究へと活かしていけるよう、今後も頑張ります。

② メンバーの渡部による、子どもの主観的回答の信頼性を評価する論文が出版されました!
以前の活動報告でもご紹介した、メンバーの渡部による研究論文がMethodsX誌に採択され、オンラインで公開されました。
子どもの「どのくらい似ていると感じるか」「どのくらい好きか」といった主観的な回答には、客観的な正解がありません。そのため、回答がどの程度一貫しており、信頼できるものなのかを評価することが重要です。
本研究では、同じ質問を2回提示して回答の一貫性を調べる「ダブルパス相関法」を用い、子どもの主観的な回答を安定して評価するために必要な試行数や、実用的な信頼性の基準を検討しました。子どもへの負担を抑えながら、その「内なる世界」を適切に捉える実験や調査を設計するための、重要な方法論的基盤となる成果です。
論文情報
著者:Ryoichi Watanabe, Yusuke Moriguchi
タイトル:The Double-Pass Correlation: A Reliability Metric for Subjective Judgments in Developmental Research
掲載誌:MethodsX, 17, 104039
DOI:10.1016/j.mex.2026.104039

③ メンバーの桑水・山本・大谷らが、幼児の実行機能と前頭前野に関するプレプリントを公開しました!
メンバーの桑水、山本、大谷らが、幼児の実行機能の発達を支える脳活動について調べた研究のプレプリントを公開しました。
本研究では、3〜6歳の幼児94名を対象として、ストループ課題を幼児向けに応用した課題に取り組んでいるときの前頭前野活動を、機能的近赤外分光法(fNIRS)によって計測しました。
その結果、課題中には左右両側の外側前頭前野が活動していましたが、課題に正確に取り組めた子どもほど、特に右側の前頭前野が強く活動していました。この関係は、年齢の影響を考慮した後にも認められました。
これらの結果は、幼児期の実行機能が、前頭前野全体の活動量の単純な増加だけではなく、脳領域ごとの役割の分化、とりわけ右半球の前頭前野の働きによって支えられている可能性を示しています。
プレプリント情報
著者:Ryuta Kuwamizu, Nozomi Yamamoto, Kota Otani, Yusuke Moriguchi
タイトル:Right-lateralized prefrontal signature with successful Stroop-like interference control in early childhood
DOI:10.64898/2026.07.16.738912
本プレプリントは査読前の原稿であり、現在、学術誌で査読中です。進展がありましたら改めてご報告します。

④ 日本赤ちゃん学会若手研究セミナーで、渡部と桑水が講演・発表を行いました!
7月25〜26日に大阪大学豊中キャンパスで開催された「日本赤ちゃん学会若手研究セミナー」において、メンバーの渡部が企画・運営に携わるとともに、講師として発表しました。
渡部は、「視覚的意識の発達研究から自己意識の発達研究へ」という題目で、幼児・児童の視覚的意識に関するこれまでの研究と、VR・ARなどを活用した自己意識研究の今後の可能性について講演しました。
また、桑水も「幼児の実行機能発達を支える前頭前野の機能的分化:fNIRS研究」という題目で口頭発表を行い、幼児期の実行機能を支える前頭前野、特に右半球の役割について報告しました。
本セミナーには、心理学、発達科学、脳科学、情報科学、工学、保育など、異なる分野の若手研究者や学生が集まりました。研究方法や今後の展開について活発な意見交換が行われ、新たな研究の着想や共同研究につながる貴重な機会となりました。

⑤ メンバー全員で「子どもとAI」をテーマにしたコラボ配信を行いました!
メンバー全員で、子どもの発達と人工知能(AI)をテーマにしたオンライン配信を行いました。
AIが急速に身近な存在となるなかで、子どもはAIをどのように理解するのか、AIを使って子どもの心や発達をどこまで研究できるのか、研究や教育のなかでAIとどのように向き合うべきなのかについて、それぞれの研究分野からお話ししました。
配信の録画も公開されていますので、ぜひご覧ください!
https://www.youtube.com/live/5yOk7QpYtvQ?si=qcIvvBv3NMmW1dZi

⑥ AIを用いて実世界の瞳孔反応を読み解く研究構想のプレプリントを公開しています!
メンバーの桑水、渡部、大谷らが参加する研究チームでは、AIを用いて、日常生活や運動中に生じる複雑な瞳孔反応を解釈するための新しい研究構想を提案しています。
瞳孔の大きさは、注意や覚醒、感情、認知的な努力など、人の内的な状態を反映します。一方、実際の生活場面では、明るさ、視線、身体運動、周囲の環境など、多くの要因が同時に瞳孔に影響します。
本研究では、一人称視点の映像、身体運動、生理反応などの情報をAIで統合し、瞳孔反応に含まれる複数の要因を分けて理解するための将来的な枠組みを提案しました。この方法は、子どもが日常的な環境で何を見て、感じ、どのような状態にあるのかを、より自然なかたちで理解するための技術にも発展する可能性があります。現在、学術誌で査読中です。
プレプリント情報
著者:Ryuta Kuwamizu, Hideaki Fujihara, Ryoichi Watanabe, Takuya Shibasaki, Kota Otani, Jimpei Hitsuwari, Cyril J. P. Giovannangeli
タイトル:Prospects for AI-driven interpretation of real-world pupil dynamics: Moving toward natural neuroscience
DOI:10.31234/osf.io/tuhd5_v3

⑦ メンバーの渡部が、VR空間で空を飛ぶ体験に関するデモ発表を登録しました!
メンバーの渡部が、「ヒューマンインタフェースシンポジウム2026」に、VR空間で空を飛ぶ体験に関するデモ発表を登録しました。
VRでは、現実には難しい身体や視点を体験できます。今回のデモでは、空を飛ぶような体験を通じて、自分の身体をどのように感じるのか、自分が行動しているという感覚がどのように生じるのかを検討します。
子どもの主観的な世界を理解するうえでも、身体感覚や自己意識がどのように形成されるのかは重要なテーマです。新しい技術を活用し、その仕組みと発達過程を明らかにする研究へとつなげていきます。

⑧ メンバーの桑水が参画した、スローランニングと心・脳に関する研究が出版されました!
メンバーの桑水が共同筆頭著者として取り組んだ研究論文が、Imaging Neuroscience誌に出版されました。
本研究では、歩行に近いほどゆっくりとした速度で行う10分間のスローランニングが、気分、実行機能、前頭前野活動に及ぼす影響を調べました。
その結果、非常に軽い運動であっても、運動後には快適な気分が高まり、実行機能を測るストループ課題の成績が向上しました。また、実行機能や気分の調節に関わる前頭前野の活動も高まりました。さらに、ランニング中の頭部の上下動が大きい人ほど、運動後の快適な気分が高まる傾向も認められました。
身体の動き、脳の働き、そして「心地よさ」という主観的な経験の関係を理解するための成果であり、本プロジェクトが目指す「内なる世界」の多面的な理解にもつながる研究です。
論文情報
タイトル:Slow running benefits: Boosts in mood and facilitation of prefrontal cortex function even at very light intensity
掲載誌:Imaging Neuroscience
DOI:10.1162/IMAG.a.1297

ーーーーーーー

また、来月の活動として、

【8月1日・2日】立命館大学オープンキャンパスでVRデモ体験会を行います!
メンバーの渡部が所属する立命館大学のオープンキャンパスにおいて、VRを活用したデモ体験会を実施します。高校生や保護者の皆さまに、VRを用いた身体感覚や自己意識の研究を実際に体験していただき、心理学、発達科学、情報科学を横断する研究の面白さをお伝えします。

【8月26日】academistのイベントにメンバー全員で参加します!
8月26日には、プロジェクトメンバー全員でacademistのイベントに参加する予定です。これまでの研究成果や、皆さまからのご支援を受けて研究がどのように発展してきたのかをご紹介します。詳細は以下のリンクをご確認ください!
https://academist-cf.com/event/260826

【8月30日】メンバーの山本が運営する認知科学若手の会ワークショップが開催されます!
8月30日(日本認知科学会第43回大会前日)に、メンバーの山本が運営する「認知科学若手の会ワークショップ」が大阪大学で開催されます。認知科学分野の若手研究者や学生が研究を紹介し合い、議論・交流する場となる予定です。子どもメインの研究会ではありませんが、新たな研究の着想や共同研究が生まれればと考えています。もしお近くまでお越しの際は是非お立ち寄りください!

ーーーーーーー

日頃より温かく応援してくださる皆さまのおかげで、7月も論文の出版、国際学会での発表、プレプリントの公開、研究セミナー、オンライン配信など、さまざまなかたちで研究を前進させることができました。
一つひとつの活動は、主観、社会性、脳活動、身体感覚、VR、AIなど、異なる側面を扱っています。しかし、それらを互いに結びつけることで、子どもたちが何を考え、感じ、自分自身や周囲の世界をどのように経験しているのかを、より深く理解できると考えています。
今後も研究成果やイベントの様子を随時ご報告してまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

Nozomi YAMAMOTO / July 31, 2026
share and support!
#21 6月の活動報告・今後の発表のお知らせ

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの渡部です。
6月も学会発表や論文の修正・投稿など、さまざまな活動を行いましたので、ご報告いたします。

① 日本赤ちゃん学会第26回学術集会で、メンバーの渡部が若手部会ラウンドテーブルの企画・司会を務めました!
6月5〜7日に新潟県長岡市で開催された「日本赤ちゃん学会第26回学術集会」において、渡部が、若手部会企画「若手研究者に学ぶ発達研究の最前線とその裏側」の企画・司会を務めました。
本ラウンドテーブルでは、発達研究の第一線で活躍する若手研究者をお招きし、最新の研究成果だけでなく、研究テーマを見つけた経緯、子どもを対象とした研究を進める際の工夫、研究生活のなかで感じる悩みなど、通常の研究発表ではなかなか聞くことのできない「研究の裏側」についてもお話しいただきました。その後の若手研究者の懇親会も盛り上がりました。
参加者の皆さまと、発達研究の魅力や難しさ、若手研究者が研究を続けていくうえで大切なことについて考える、貴重な機会となりました。ご登壇・ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

② メンバーの渡部が、第31回日本バーチャルリアリティ学会大会に研究発表を提出しました!
渡部が、共著者として「第31回日本バーチャルリアリティ学会大会」での発表に向けて研究発表を提出しました。立命館大学で一緒に研究をしている学生の発表で、とても興味深く面白い内容です。
渡部は、バーチャルリアリティ(VR)を活用し、身体感覚や自己意識がどのように生じ、発達していくのかについて研究を進めています。VRでは、現実とは異なる身体や視点を体験できるため、「自分の身体であると感じること」や「自分が行動を起こしていると感じること」の仕組みを調べることができます。
今回の発表を通じて、心理学や発達科学だけでなく、VRや情報科学を専門とする研究者とも議論を深め、今後の研究につなげていきたいと考えています。

③ メンバーの渡部の研究発表が、国際学会IEEE ICDLに採択されました!
渡部が、子どもの発達や学習、ロボティクスなどに関する国際学会「 IEEE International Conference on Development and Learning(IEEE ICDL)」に共著者として研究発表を提出し、採択されました。京都大学で一緒に研究をしている学生の発表で、国際ジャーナルも一緒に書いています。
IEEE ICDLは、人間やロボットが環境とのかかわりを通して、どのように認知や行動を発達させていくのかを幅広く扱う国際学会です。
子どもの内なる世界や自己意識の発達を理解するためには、心理学的な研究に加えて、情報科学、人工知能、ロボティクスなど、さまざまな分野の知見を結びつけることが重要です。国際的・学際的な議論を通じて、本プロジェクトの研究をさらに発展させていきます。

④ メンバーの桑水が、実行機能・自発的瞬目・fNIRSに関する査読中の論文の改訂稿を投稿しました!
メンバーの桑水が、実行機能と自発的瞬目、機能的近赤外分光法(fNIRS)による脳活動計測を組み合わせた研究論文を修正し、学術誌に再投稿しました。
実行機能とは、目標に向かって行動を調整したり、必要な情報に注意を向けたり、状況に応じて考え方を切り替えたりする心の働きです。こうした働きは、子どもの認知や行動の発達を支える重要な基盤となります。
本研究では、行動として現れる反応だけでなく、自発的瞬目率(瞬きの頻度)の変化や脳活動もあわせて計測することで、課題に取り組んでいるときの内的な認知過程を多面的に捉えることを目指しています。査読者からの意見を踏まえて論文を修正し、研究の意義や分析結果がより明確に伝わる内容へと改善しました。
書誌情報
著者:Ryuta Kuwamizu, Nozomi Yamamoto, Kota Otani, Yusuke Moriguchi
タイトル:Emergent blink rate in early childhood is associated with neural origins of executive function(幼児期に出現する瞬目率は実行機能の神経基盤と関連する)
リンク:https://www.biorxiv.org/content/10.64898/2026.02.02.703245v1
(なお、本プレプリントは査読前の原稿となっており、現在論文投稿中です。また進展があり次第ご報告させていただきます!)
投稿時の活動報告はこちら:https://academist-cf.com/mypage/challenger/projects/396/progresses/4878?lang=ja

⑤ メンバーの桑水と渡部が、内言と瞳孔反応に関する査読中の論文の改訂稿を投稿しました!
桑水と渡部が、内言と瞳孔反応の関係を調べた論文を修正し、学術誌に再投稿しました。
内言とは、声には出さず、頭の中で言葉を用いて考えたり、自分自身に語りかけたりする心の働きです。しかし、内言は外から直接観察することができないため、どのように生じているのかを客観的に調べることは簡単ではありません。
本研究では、頭の中で数を数えるときと、実際に声に出して数えるときの瞳孔反応を比較することで、内言に伴う認知的・生理的な変化を検討しました。査読者からの指摘を踏まえ、研究から結論づけられる範囲を慎重に整理するとともに、研究の限界や今後の可能性についても記述を充実させました。
書誌情報
著者:Ryuta Kuwamizu#, Ryoichi Watanabe#, Nozomi Yamamoto, Kota Otani, Yusuke Moriguchi
タイトル: Dissociable pupil-linked arousal during overt and inner speech
(外言と内言における瞳孔連動覚醒の分化)
#共同筆頭・責任著者
リンク:https://www.biorxiv.org/content/10.64898/2026.03.29.715074v1
(なお、本プレプリントは査読前の原稿となっており、現在論文投稿中です。また進展があり次第ご報告させていただきます!)
投稿時の活動報告はこちら:https://academist-cf.com/mypage/challenger/projects/396/progresses/4966?lang=ja

⑥ メンバーの大谷が、子どもの内言に関する査読中の論文の改訂稿を投稿しました!
大谷が、子どもの内言の発達を調べた研究論文を修正し、学術誌に再投稿しました。
子どもは、成長するにつれて、声に出して自分の行動を確認する「ひとりごと」から、頭の中の言葉で考える「内言」へと移行すると考えられています。しかし、幼児が実際に頭の中で言葉を使っているかを、行動から客観的に評価する方法は、まだ十分に確立されていません。本研究では、幼児が声に出さずに数を数える課題などを用いて、内言の発達過程を行動から捉えることを目指しています。査読者から寄せられた意見をもとに、研究方法や結果の解釈を見直し、論文をより分かりやすく、慎重な内容に修正しました。
本論文のプレプリント: http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.5277036

⑦ 国際学会ISSBDで、メンバーの大谷・山本が研究発表を行いました!
6月21〜25日に韓国で開催された国際学会「International Society for the Study of Behavioural Development(ISSBD)2026」において、大谷と山本が研究発表を行いました。
大谷は、幼児期における内言の発達的起源について、心の中で数を数える課題を用いた研究成果を発表しました。この研究は、上記⑥でご紹介した、子どもの内言を行動から評価する研究と関連するものです。
山本は、子どもと成人における報酬への主観的評価について発表しました。食べ物、お金、賞賛、いいねマークなど、さまざまな報酬をどの程度嬉しいと感じるか、その評価の構造が発達に伴ってどのように変化するのかを検討した研究です。
本発表に関する論文情報:Yamamoto, N., Kajita, M., Kanazawa, H., & Moriguchi, Y. (2026). The structure of subjective reward values differs between children and adults. Collabra. Psychology, 12(1), 162320. https://doi.org/10.1525/collabra.162320
世界各国の研究者から意見や質問をいただき、研究の意義や今後の展開について議論を深める貴重な機会となりました。今回得られた知見や交流を、今後の研究活動に生かしていきます。

ーーーーーーー

また、来月の活動として、

【7月20日〜23日】山本が国際攻撃性学会に参加・研究発表してきます!
攻撃行動に関する国際学会である「International Society for Research on Aggression 2026 World Meeting」で、ポスター発表を行います。International Society for Research on Aggressionは、子どもだけでなく、大人や動物(イヌなど)といった多様な生き物における攻撃性を扱う国際学会です。山本は、ヒトにおける攻撃的な心の働きがどのように形成されるのかを理解するために実施した、成人研究の予備調査データについて発表してきます。学会では、子どもの攻撃性に関する発表も充実しているはずなので、最新の成果に触れ、今後の研究につながる知見を得てまいります。

【7月25日〜26日】渡部が企画・講師の一人として赤ちゃん学会若手研究セミナーを開催します!
日本赤ちゃん学会の若手研究者を中心とした研究セミナーを開催します。
https://jsbs.gr.jp/subcommittee/youth/
本セミナーでは、乳幼児や子どもの発達に関する研究について、若手研究者同士で知見を共有し、研究方法や分析、研究を進めるうえでの課題について議論します。分野や所属機関を越えた交流を通じて、新しい共同研究や研究アイデアが生まれる場となることを目指しています。若手研究者が互いに学び、支え合いながら発達研究を進められるネットワークづくりにもつなげていきます。
6月30日まで参加申し込みを受け付けておりますので、もしよろしければぜひご参加ください!

ーーーーーーー

日頃より温かく応援してくださる皆さまのおかげで、今月も学会発表や論文の修正・投稿を通じて、研究を一歩ずつ前に進めることができました。
今後も、子どもたちがどのように考え、感じ、自分自身や周囲の世界を理解しているのか、その「内なる世界」をさまざまな方法から明らかにしていきます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

Ryoichi WATANABE / June 29, 2026
share and support!
#20 5月の活動報告・今後の発表のお知らせ

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの山本です。
5月も様々な活動を行いましたので、ご報告いたします。

① 立命館大学で、メンバーの渡部がポスター発表をしました!
メンバーの渡部が所属する立命館大学では、現実世界と仮想世界が融合する「多重環境化社会」に関する研究が進められています。
5月15日には、リアルとバーチャルを横断する新たな研究拠点「先端クロスバースイノベーションコモンズ(CVIC)」の開設を記念したオープニングセレモニーが開催されました。渡部は、関連研究者として、「身体圏拡張に伴う自己変容の認知基盤と発達過程の解明」というテーマでポスター発表を行いました。
これから、次世代型の環境における子どもの内なる世界や、身体感覚・自己意識の発達について、新しい研究を始めていきます。
リンク:https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=4472

② 日本発達心理若手分科会・日本体力医学会若手の会の合同研究交流会で、メンバーの大谷・桑水・山本が発表しました!
5月16日に、メンバーの桑水が代表を務める「日本体力医学会若手の会(日本体力医学会)」と、メンバーの山本が代表を務める「発達心理若手分科会(日本発達心理学会)」が、合同で研究交流会を神戸で開催しました!当日は、本プロジェクトメンバーの大谷・桑水・山本を含む、計11名の若手研究者が登壇しました。メンバーの大谷は、本プロジェクトページでも述べた「幼児の内的世界の発達過程を評価する質問紙の開発」の研究進捗について紹介しました。幼児の内的世界を調べるためにまず欠かせない方法は「何を考えているか質問すること」ですが、幼児に対する内的世界の質問方法はまだ確立されていないのが実情です。この問題意識に沿って、現在、着々と分析が進んでおります。今回は途中経過の部分的な発表にとどまりましたが、皆さまに成果として報告できるよう、引き続き努めてまいります。
他にも、関連研究として、メンバーの桑水は、スポーツに関する主観的経験(クオリア)の研究進捗を紹介し、メンバーの山本は、乳児の認知発達と自発的瞬目率の関連の研究構想について紹介しました。これらの研究も、本プロジェクトの実現に向けた根幹をなす知見となります。研究としてはどれも途中段階となりますが、これらも成果として皆さまに報告できるよう、努めてまいります。
当日のプログラムはこちら:https://docs.google.com/document/d/15RT5aBqmZj3tIrOOHDxoeztPntqsqfy5IZtMJYQfDSc/edit?usp=sharing

③ 立命館大学で開催されたイベントで、メンバーの渡部がVR体験会に参画しました!
メンバーの渡部の所属先である立命館大学では、5月17日に、茨木市と連携した地域イベント「いばらき×立命館DAY2026」が開催されました。
渡部が所属する情報理工学部RM2C研究室からは、VRや身体の動きを活用したデバイスを用いた体験型デモを出展しました。体験型デモの紹介はこちらです。当日は多くの大人や子どもにご参加いただき、研究や先端技術に触れていただく貴重な機会となりました。
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。今後も、地域の皆さまと交流しながら、子どもや人の身体感覚・自己意識に関する研究を進めていきます。

④「子どもの発達研究における信頼性の指標に関する研究」の修正論文を投稿しました!
前回の活動報告でもご紹介した、メンバーの渡部による「子どもの発達研究における信頼性の指標に関する研究」について、5月26日に修正論文をジャーナルに投稿しました。
本研究は、子どもを対象とした心理学研究において、「どう感じるか?」のような主観的で正解のない回答が、どの程度信頼できるものかを評価するための方法を提案するものです。特に、発達研究では、子どもの負担をできるだけ抑えながら、信頼性のあるデータを得ることが重要になります。本研究では、そのための実践的な基準を示すことを目指しています。
査読前原稿(プレプリント)は、以下よりお読みいただけます。
プレプリントのリンク:http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.6616222

⑤ メンバーの渡部が共著としてかかわった、人工知能と神的な存在に関する子どもの発達研究の論文が採択・公開されました!
メンバーの渡部が共著者としてかかわった論文が、Humanities & Social Sciences Communications誌に採択・公開されました。
本研究では、日本とアメリカの子ども・成人を対象に、人間・人工知能(AI)・神的な存在が「どれくらい知識をもっている存在」として理解されているのかを調べました。その結果、日本の参加者では、AIと神的な存在が比較的近い存在として捉えられる傾向が見られました。一方、アメリカの参加者では、AI・人間・神的な存在がより明確に区別されていました。
この結果は、AIのような新しい存在の理解が、文化によって異なる形で発達する可能性を示しています。AIが社会に広がるなかで、子どもたちがAIをどのような存在として捉えるのかを考えるうえで重要な知見です。
論文情報:Moriguchi, Y., Watanabe, R., Hori, Y., & Reyes-Jaquez, B. (2026). Knowledge-based representations of artificial intelligence and divine agents: a developmental study across Japan and the United States. Humanities & Social Sciences Communications, 1–14. https://doi.org/10.1057/s41599-026-07511-6

⑥ メンバーの山本がかかわった、報酬に対する主観的評価を子どもと成人で調べた論文が採択・公開されました!
メンバーの山本がかかわった論文が、Collabra: Psychology誌に採択・公開されました。
本研究では、日本の子ども・成人を対象に、さまざまな報酬(食べ物、お金、賞賛、いいねマーク)を貰ったときにどのくらい嬉しいと思うかを調べました。その結果、幼児期の子どもでは、食べ物、お金、賞賛、いいねマークは同等に高く評価する傾向が示唆されたのに対し、児童(小学生)や成人では、幼児と異なる傾向の回答をすることが示されました(たとえば、食べ物として、グミへの評価が、お金より低くなるなど)。このような傾向の違いを、報酬への主観的評価の"構造"として捉え、分析したことも本研究のポイントです。
報酬は、さまざまな研究や教育活動の中で、子どもたちのモチベーションを保つ上でも重要な役割を果たします。そのため、彼らにとって「どんな報酬(ご褒美)が嬉しいか」が年齢によって異なることを示した本成果は、今後の教育・研究現場などにおいて、どんな報酬が適切かを考えるうえで重要な知見となると思います。
論文情報:Yamamoto, N., Kajita, M., Kanazawa, H., & Moriguchi, Y. (2026). The structure of subjective reward values differs between children and adults. Collabra. Psychology, 12(1), 162320. https://doi.org/10.1525/collabra.162320

ーーーーーーー

また、来月の活動として、
- 6月6〜7日:国内学会「日本赤ちゃん学会第26回学術集会」で、メンバーの渡部がラウンドテーブルの企画・司会をします!
新潟県長岡市で開催される、赤ちゃんや子どもの発達に関する研究が集まる日本赤ちゃん学会第26回学術集会において、メンバーの渡部が「若手研究者に学ぶ発達研究の最前線とその裏側」というラウンドテーブルの企画・司会を行います。
本ラウンドテーブルでは、発達研究の第一線で活躍する若手研究者をお招きし、最新の研究成果だけでなく、研究テーマの見つけ方、子どもを対象とした研究の進め方、研究を続けるうえでの工夫や悩みなど、普段の発表ではなかなか聞くことのできない「研究の裏側」にも焦点を当てます。
日本赤ちゃん学会では、乳幼児や子どもの発達に関する多様な研究発表が行われます。お近くまでお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

- 6月21〜25日:国際学会「International Society for the Study of Behavioural Development (ISSBD) 2026」で、メンバーの大谷・山本が発表します!
韓国で行われる、子どもの行動発達について扱う国際学会ISSBDで、メンバーの大谷と山本がそれぞれ発表を行います。メンバーの大谷は、「The Developmental Origin of Inner Speech: Evidence from a Mental Counting Task in Preschoolers」というタイトルで、以前投稿中とお知らせした「幼児の内言を行動から評価する課題の開発」論文と関連した内容について発表します。メンバーの山本は、「Subjective Values of Rewards in Children and Adults」というタイトルで、成人と子どもにおける報酬への主観的評価について発表します。この研究は、上記⑥で出版を報告させていただいた、報酬の論文に関する内容です。頑張って発表してきます!

ーーーーーーー

日頃より温かく応援してくださる皆さまのおかげで、今月も研究を一歩ずつ前に進めることができました。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

Nozomi YAMAMOTO / May 29, 2026
share and support!
#19 4月の活動報告&今後の講演・発表のお知らせ

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの立命館大学の渡部です。
4月も様々な活動を行いましたので、ご報告いたします。

- 子どもの発達研究における信頼性の指標関する研究のプレプリントを公開しました!
メンバーの渡部が、「発達研究における主観指標の信頼性評価としてのダブルパス相関」に関する研究のプレプリントを公開しました。子どもを対象とした心理学研究では、子どもの回答がどれくらい信頼できるかを確かめることが重要です。特に、「どう感じるか?」のような、主観的で正解のない質問では、回答の信頼性をどのように評価するかは難しい問題です。本研究では、このような主観的な指標の同じ質問を2回行い、その相関係数を調べる「ダブルパス相関法」を行うことで、その回答がどれだけ信頼できるかを判断するための基準を提案しました。その結果、子どもでは大人に比べて回答の相関係数が低くなりやすく、相関係数 r = .30 程度が実用的な基準になりうることが示されました。また、全81問の質問のうち、約40問を2回繰り返すことで、子どもの回答の一貫性をある程度安定して評価できることがわかりました。この成果は、子どもにとって負担が大きすぎない問題数を設定しながら、回答がどの程度信頼できるかを確認するための手がかりになります。今後、子どもを対象とした心理学実験や調査を、より適切に設計するための方法論的基盤になることが期待されます。
リンク:http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.6616222
(なお、本プレプリントは査読前の原稿となっており、現在論文投稿中です。また進展があり次第ご報告させていただきます!)

- Tobiiオンラインセミナー録画動画が公開されました!
3/31にメンバー全員で行なったTobii主催のオンラインセミナー、瞳孔・まばたきから読み解くヒトの発達と行動・運動オンラインセミナーの録画動画が公開されました。セミナーでは、前半に、桑水が"スポーツ研究における瞳孔・まばたき計測"、渡部が"乳幼児・子ども研究におけるアイトラッキング活用事例"を講演し、後半に、山本と大谷が"アイトラッキングを研究にどう取り入れるか"をテーマとして、フロアからの質問も踏まえてディスカッションしています。視聴ページのフォームから登録して、ぜひご視聴ください。
フォーム:https://www.tobii.com/ja/resource-center/webinars/pupils-and-blinking-online-seminar#cta-section

- 日本心理学会第90回大会の発表抄録を提出しました!
メンバーの渡部が、日本心理学会第90回大会での研究発表の発表抄録提出を行いました。これから審査があるので、絶対に発表できるとは限りませんが、私たちの研究の成果を発信できることを楽しみにしています。発表が決まったら、またお知らせします。
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jpa2026

ーーーーーーー

また、来月の活動として、

- 5月16日:日本発達心理若手分科会・日本体力医学会若手の会 合同企画 研究交流会
メンバーの桑水が代表を務める「日本体力医学会若手の会(日本体力医学会)」と、メンバーの山本が代表を務める「発達心理若手分科会(日本発達心理学会)」が、合同で研究交流会を神戸で開催いたします。本交流会は、両分野の若手研究者が研究内容を共有しながら議論・交流を深めることを目的とした新たなイベントです。もしよろしければぜひご参加ください。プログラムも近日公開予定です。
詳細・お申込: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScdqcnir-ykb_w9Yv0HsimhAWIuE3xyUl4pSgTqqUF6GJHOpQ/viewform

- 5月17日:いばらき×立命館DAY2026
メンバーの渡部が所属する立命館大学大阪いばらきキャンパスと茨木市が連携し、市民と学生が交流する地域貢献イベントが開催されます。大人も子どもも楽しめる展示やブース、デモ体験がたくさんあります。渡部が所属する情報理工学部RM2C研究室からもVRや体を動かすデバイスを使った体験型デモを出します。お近くに来ることがありましたら、ぜひ遊びに来てください。
https://ibaritsu.ritsumei.ac.jp/
昨年の様子

ーーーーーーー

日頃より温かく応援してくださる皆さまのおかげで、4月も研究を一歩ずつ前に進めることができました。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

Ryoichi WATANABE / April 30, 2026
share and support!
#18 tobiiセミナー、メンバー所属、新プレプリント!

皆さま、こんにちは!
「乳幼児の内なる世界を読み解く」メンバーの渡部です。
年度末と年度始の活動として、①Tobiiオンラインセミナーの開催、②メンバーの所属と立場の変更、③外言と内言の瞳孔径の違いに関するプレプリントの公開、の3点報告します!

①Tobiiオンラインセミナーの実施
3/31にTobii主催のオンラインセミナー、瞳孔・まばたきから読み解くヒトの発達と行動・運動オンラインセミナーを開催しました!
セミナーでは、前半に、桑水が"スポーツ研究における瞳孔・まばたき計測"、渡部が"乳幼児・子ども研究におけるアイトラッキング活用事例"を講演し、後半に、山本と大谷が"アイトラッキングを研究にどう取り入れるか"をテーマとして、フロアからの質問も踏まえてディスカッションを行いました。
たくさんの参加者から、とても勉強になった、という感想をいただいています。
関連ページはこちらです。
https://www.tobii.com/ja/events/Pupils-and-Blinking-Online-Seminar

②メンバーの所属と立場の変更
この4月から、所属と立場が変わったメンバーがいますので、最新の情報をお知らせします。
渡部綾一
・立命館大学 OIC総合研究機構 研究教員 (助教) (新規)
山本希
・大阪大学大学院 人間科学研究科 特任研究員(学振PD)(新規)
大谷康太
・筑波大学 体育系 非常勤研究員
・聖ヶ丘保育専門学校 専任教員
・立命館大学 衣笠総合研究機構 人間科学研究所 客員研究員(新規)
・立命館大学 大学院社会学研究科 応用社会学専攻 博士後期課程(新規)
桑水隆多
・筑波大学 体育系 助教

③外言と内言の瞳孔径の違いに関するプレプリントの公開
本プロジェクト関連研究として、内言時の瞳孔径について検討した研究について、プレプリントを公開しました!

内容の簡単な解説
この研究では、声に出して声を数える「外言」条件と声に出さず頭/心の中で数える「内言」条件、何も考えない条件の3つの条件で、瞳孔の大きさがどのように違うかを三つの実験で調べました。その結果、外言条件では瞳孔が拡大しましたが、内言条件ではその反応はみられませんでした。しかし、内言でも数え方によって瞳孔の変化の仕方が異なりました。この方法を用いることで、子どもの内言の生理学的メカニズムやその発達過程を研究することができるようになるかもしれないと考えております。

書誌情報
著者:Ryuta Kuwamizu#, Ryoichi Watanabe#, Nozomi Yamamoto, Kota Otani, Yusuke Moriguchi
タイトル: Dissociable pupil-linked arousal during overt and inner speech
(外言と内言における瞳孔連動覚醒の分化)
#共同筆頭・責任著者
リンク:https://www.biorxiv.org/content/10.64898/2026.03.29.715074v1
(なお、本プレプリントは査読前の原稿となっており、現在論文投稿中です。また進展があり次第ご報告させていただきます!)

引き続き、ご支援・ご関心のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

Nozomi YAMAMOTO / April 03, 2026
share and support!
Supporters will be charged the funding amount only if the project reaches the funding goal (JPY 1,000,000) before 17:00 on October 30, 2025 (JST: GMT+9).
Payment options
Credit cards, bank transfer, convenience store payment, Pay-easy and PayPal are available
visa master jcb amex diners
Additional Support
You may provide additional support in addition to the amount of your return. No sales tax will be charged on the additional support.
Securities

SSL encryption communication is used in this Web site, and the informations filled out are safely transmitted.

1,100 JPY(tax included)

Thank-You Message & Access to Supporters-Only Page (in Japanese only)

121 supporters back
(No quantity limit)

5,500 JPY(tax included)

Named Credit in Activity Report and others

49 supporters back
(No quantity limit)

11,000 JPY(tax included)

Invitation to Online Research Report Meeting & Discussion and others

38 supporters back
(No quantity limit)

33,000 JPY(tax included)

Online Seminar by One Researcher and others

5 supporters back
(No quantity limit)

55,000 JPY(tax included)

Online Seminar by All Four Researchers and others

2 supporters back
(No quantity limit)

110,000 JPY(tax included)

On-site Seminar by One Researcher and others

0 supporters back
(No quantity limit)

165,000 JPY(tax included)

Featured Reward: On-site Seminar by All Four Researchers and others

0 supporters back
(No quantity limit)

Featured projects
Copyright © academist, Inc. All rights Reserved.