ご関心のあるお知り合いの方々に、ぜひプロジェクトページのURLをお伝えください。
西本 翔裕 、 高槻 瞭大
西本 翔裕(にしもと しょうすけ)
私は、こころの時間を研究しています。時間は、私たちのあらゆる経験を順序づけると同時に、それ自体が「流れている」とも感じられる、特異な存在です。そのため時間は、人間 (あるいはエージェント) のこころを考える上でとても重要です。しかし、新しいタイプのエージェントとして社会に参入してきた、大規模言語モデルのようなAIに対する時間の研究は、まだまだ進んでいません。私は、AIの時間の研究を通してAIのこころに迫り、人間とAIが共に生きる未来の実現につなげたいと考えています。
高槻 瞭大(たかつき りょうた)
私は、意識の謎と超知能の安全リスクという2つのテーマに関心を抱き、AIの内部機構の解析、AIモデルを用いた意識理論の再解釈や錯視現象の理解にこれまで取り組んできました。これらは、私たちの存在の根幹に深く関わりながらも、長年進展が困難とされてきた領域です。しかし近年、大規模モデルがデータ駆動で高次認知機能を示すようになったことで、AIモデルのリバースエンジニアリングを通じて新たな洞察を得る大きなチャンスが生まれています。とりわけ時間認知に関するAI研究は、基礎的かつ重要でありながら、未だ十分に取り組まれていない分野です。本プロジェクトでは、時間認知を軸に、意識と超知能リスクの両面で革新的な研究成果を目指します。ご支援のほど、よろしくお願いいたします!
私たちは、人間知能と人工知能 (AI) の共通点と相違点を明らかにし、人間とAIが共に生き、協働して新たな価値を創り出す未来を実現したいです。
近年、ビッグデータの蓄積や計算能力の向上、深層学習手法の進歩により、自動運転、医療診断、文章や画像の生成など、多様な領域でのAI活用が当たり前になり、私たちの生活や働き方は大きく変化しました。今後もAIが利便性・効率性を高め、人間社会を豊かにすることは間違いありません。一方で、AI時代が加速することのリスクも忘れてはなりません。人間の模倣学習が基盤とはいえ、AIのネットワーク構造や学習アルゴリズムは、人間の脳と根本的に異なります。そのため、ときにAIは人間の意図しない行動を取ったり、人間の価値観とずれた判断を下したりしてしまいます。
こうしたリスクに対応し、人間とAIが互いの強みを活かして大きな価値を生み出すには、「AIアライメント (人間とAIの調和) 」が重要です。私たちは、AIがどのように世界を知覚しているのか、特に「時間」という観点からその構造を解明することで、AIアライメントの土台を築きます。
AIの非人間的な出力の背後には、人間知能とは異なる、AI特有の物ごとのとらえ方があります。私たちは、人間とAIの共生・協創の第一歩として、現行のAIがどのように世界をとらえるか (知覚するか) を詳細に理解することが重要と考えました。人間とAIの知覚の差異を事前に把握しておけば、そのズレに起因するリスクに前もって対策を講じることができます。
そこで私たちは、知覚の時間構造に着目しました。人間の場合、たとえばバックワードマスキングと呼ばれる現象では、ある画像を短時間提示した直後に別の画像を提示すると、前者の画像が見えなくなります。後からきた情報が、先にあった情報の知覚をかき消してしまうのです。AIには、このような知覚の時間構造が存在するのでしょうか。
本プロジェクトでは、視覚に焦点を当て、AIの知覚の時間構造を定量化します。AI時間構造学という新たな学問分野を開拓し、時間の観点からAIアライメントに寄与します。
本プロジェクトでは、AIの視覚の時間構造を精査します。AIを一種の認知モデルとみなし、AIに、時間に関する認知心理実験を適用します。AIと人間の応答を比較し、両者の知覚の共通点・相違点を明らかにします。
具体的には、ChatGPTなどに用いられるトランスフォーマーモデルを主な対象として、バックワードマスキングのような課題をAIに与えます。課題に対しどのように応答するのか、私たち独自の解析手法で、単なる言語出力にとどまらず、人間の実験と同じように多様な行動指標を定量化します。また、AIの内部活動と人間の脳活動の違いを明らかにし、AIの知覚を人間に似せる手法の提案につなげます。
AIを認知モデルとみなし認知心理実験を通じてその知覚を検証するアプローチは、世界的にもまだ限られています。その原因は、このようなアプローチに認知心理学と情報科学の融合が不可欠であるにも関わらず、両分野の研究が分断されていることにあります。本プロジェクトは、時間の認知心理実験に卓越している西本と、AIの解釈性を軸とした分野横断研究を展開する高槻がチームアップすることで、この課題を解消します。
AIを認知モデルとみなし、人間のこころを研究するのと同様の手法でAIを研究しようとする「心理学×AI」の分野は始まったばかりです。私たちは、自らが先頭に立ってこの分野を牽引するとともに、多くの人にこうした研究を知って参入していただくため、クラウドファンディングに挑戦することを決意しました。「こころとは何か」「AIにこころはあるか」など、私たちと問いを共有する方にはもちろん、最近AIに少し興味が出てきたという方にも、AIと人間が調和した未来の実現のため、ぜひ応援していただきたいです!
皆さまに支援いただいた資金は、研究に必要な計算リソースへのアクセス、意識・AIの国際的なトップカンファレンスでの成果発表にかかる費用(学会渡航費、論文投稿費など)として大切に使用させていただきます。研究を世界の場でアピールすることは、私たちと、応援してくださった皆さまの思いを、より多くの人に知っていただくことにつながります。
10月にはさっそく、西本・高槻の両名が選抜され参加する、国際研究会(Qstr-IIT Summer School)があります。この研究会を本プロジェクトの最初のアピール場所とし、世界に私たちのビジョンを広めるつもりです。発表や議論の様子は、皆さまに中継予定です。
本プロジェクトの先に私たちが目指すのは、人間とAIの共生・協創です。実現には、皆さまのご協力が不可欠です。私たちのビジョンに共感いただけましたら、どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします!
西本氏の動物や人間における認知のプロセス、とりわけ意識にかかわるそれを博士過程の研究において明らかにしようとする強い意志は驚くべきものです。私は、心から、西本氏の挑戦を応援したいと思います。西本氏は、私がこれまで接してきた多くの学生さんの中でも、特に卓越しています。粘り強くやり遂げるそのお人柄を尊敬しています。ぜひみなさまご支援くださいますよう、私からもお願いいたします。
高槻さんと西本さんによるこの刺激的なプロジェクトを心から推薦いたします。人間の認知神経科学に着想を得た手法を用いて、人工知能モデルの内部動態を解析するという試みは、人間と機械の知覚の根本的な側面を明らかにする上で、非常にエキサイティングな新しいフロンティアです。この新たなプロジェクトはその戦略をさらに発展させ、人間の知覚の時間的ダイナミクスに関する確立された手法や知見を活用しながら、AIシステムにおける時間知覚に焦点を当てています。認知神経科学とAIの間に生まれる素晴らしい相乗効果の一例であり、非常に興味深い知見をもたらすことが期待されます。
現代のAIがどれほど深く、人間のような抽象的表現を形成しているのかを理解することは、安全にAIを運用できるかどうかを判断するうえで極めて重要です。心理学的手法、特に「破綻モード(failure modes)」を探る手法は、これまで人間の知覚メカニズムを明らかにしてきました。
西本さんのプロジェクトでは、これらと同様の診断的アプローチをAIの解釈可能性に応用し、モデルの知覚をストレステストすることで、体系的な破綻が生じる状況—まさにアライメントのリスクが最も顕在化しやすい場面—を明らかにしようとしています。
この研究構想は、私が主催した「CPC Spring Camp 2025」での自由闊達な議論の中から生まれたと聞いています。実世界知能が世界に適応する上で、時間の把握やマルチタイムスケール性は本質的な課題です。これは人間にとって重要であるにもかかわらず、AIにはまだ不足している側面です。人間とAIが共生する社会に向けた、本プロジェクトがこの問題を乗り越える確かな一歩となることを期待しています。
私は長年にわたり、Mechanistic Interpretabilityの研究を支える立場で高槻さんの取り組みを見てきました。その経験から、高槻さんの研究能力が目覚ましく伸びていくのを実感していました。展開の早いAI研究の領域で、常に新しいアイデアを迅速に理解・吸収し、それを深めて自身の研究に取り入れてきました。特に、AIシステムがどのように情報を処理し、知覚するのかという問いにおいて多くの成果を出しています。
今回の研究テーマである「AI時間構造学」は、時間という視点から人間とAIの知覚の違いを理解しようとするユニークな試みです。これはAIの振る舞いを予測し理解することで、AI活用における安全性向上にもつながるでしょう。このAIにとっての「時間」に注目する研究は非常に斬新であり、高槻さんがここから新たな道を切り開いてくれることを期待しています。
時期 | 計画 |
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2025年9月 | クラウドファンディング開始 |
2025年10月 | 意識のサマースクール (Qstr-IIT Summer School) 参加 |
2025年10月 | クラウドファンディング終了 |
2025年11月 | 時間の国際会議 (Timing Research Forum) |
2026年2月 | 意識分野のトップ国際会議 (ASSC) 発表要旨投稿 |
2026年5月 | AI分野のトップ国際会議 論文執筆・投稿 |
2026年7月 | 意識分野のトップ国際会議 (ASSC) 発表 |
2026年8月 | academist Prize 5th 終了 |
2026年12月 | AI分野のトップ国際会議 発表 |
メールでお礼のメッセージをお送りします。
このリターン実施は2025年11月を予定しています。
お礼のメッセージ
リターン | 実施予定日 |
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お礼のメッセージ | 2025年11月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
academist Journalに寄稿する研究報告レポートにお名前を掲載します。
このリターン実施は2027年3月を予定しています。
お礼のメッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載
リターン | 実施予定日 |
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お礼のメッセージ | 2025年11月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2027年03月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
本プロジェクトのHPにお名前を掲載します。
このリターン実施は2025年11月を予定しています。
お礼のメッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / プロジェクトHPにお名前掲載
リターン | 実施予定日 |
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お礼のメッセージ | 2025年11月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2027年03月 |
プロジェクトHPにお名前掲載 | 2025年11月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
私たちの研究成果を、私たち自身が動画で解説します。コメント欄でご質問にもお答えします。
このリターンの実施は2026年8月を予定しています。
お礼のメッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / プロジェクトHPにお名前掲載 / 成果解説動画
リターン | 実施予定日 |
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お礼のメッセージ | 2025年11月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2027年03月 |
プロジェクトHPにお名前掲載 | 2025年11月 |
成果解説動画 | 2026年05月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
学会会場のフリースペースなどで、私たちの発表を聞いてくれた研究者と議論し、その内容を生配信します。現場の議論をそのままお届けするので、かなりの臨場感があると思います。チャットを通して議論に参加していただくことも可能です。
このリターンの実施は2026年7月を予定しております。2025年10月に開催される、意識のサマースクールでの議論も中継予定です。
お礼のメッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / プロジェクトHPにお名前掲載 / 成果解説動画 / 学会での議論の生配信
リターン | 実施予定日 |
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お礼のメッセージ | 2025年11月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2027年03月 |
プロジェクトHPにお名前掲載 | 2025年11月 |
成果解説動画 | 2026年05月 |
学会での議論の生配信 | 2026年07月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
本プロジェクトのHPに貴社名を掲載します。
このリターン実施は2025年11月を予定しています。
お礼のメッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / 成果解説動画 / 【法人向け】プロジェクトHPに社名掲載
リターン | 実施予定日 |
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お礼のメッセージ | 2025年11月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2027年03月 |
成果解説動画 | 2026年05月 |
【法人向け】プロジェクトHPに社名掲載 | 2025年11月 |
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本研究について個別にディスカッションする機会を設けます。具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
お礼のメッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / プロジェクトHPにお名前掲載 / 成果解説動画 / 学会での議論の生配信 / 個別ディスカッション
リターン | 実施予定日 |
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お礼のメッセージ | 2025年11月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2027年03月 |
プロジェクトHPにお名前掲載 | 2025年11月 |
成果解説動画 | 2026年05月 |
学会での議論の生配信 | 2026年07月 |
個別ディスカッション | 2026年03月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
今回の研究が論文化した際に、謝辞を掲載いたします。
お礼のメッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / プロジェクトHPにお名前掲載 / 成果解説動画 / 学会での議論の生配信 / 個別ディスカッション / 論文謝辞にお名前掲載
リターン | 実施予定日 |
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お礼のメッセージ | 2025年11月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2027年03月 |
プロジェクトHPにお名前掲載 | 2025年11月 |
成果解説動画 | 2026年05月 |
学会での議論の生配信 | 2026年07月 |
個別ディスカッション | 2026年03月 |
論文謝辞にお名前掲載 | 2026年12月 |
0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)
本研究に関する出張講義を行います。具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
※宿泊費・交通費は別途いただきます。
お礼のメッセージ / 研究報告レポートにお名前掲載 / プロジェクトHPにお名前掲載 / 成果解説動画 / 学会での議論の生配信 / 個別ディスカッション / 論文謝辞にお名前掲載 / 出張講義
リターン | 実施予定日 |
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お礼のメッセージ | 2025年11月 |
研究報告レポートにお名前掲載 | 2027年03月 |
プロジェクトHPにお名前掲載 | 2025年11月 |
成果解説動画 | 2026年05月 |
学会での議論の生配信 | 2026年07月 |
個別ディスカッション | 2026年03月 |
論文謝辞にお名前掲載 | 2026年12月 |
出張講義 | 2026年08月 |
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研究報告レポートにお名前掲載 他
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学会での議論の生配信 他
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【法人向け】プロジェクトHPに社名掲載 他
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個別ディスカッション 他
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論文謝辞にお名前掲載 他
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出張講義 他
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