外貨獲得が難しいことが経済発展が進まない原因の一つであることを前回のレポートで書かせてもらいました。外貨獲得の代表例としてやはり観光業が挙げられます。隣国のザンビアには世界三大爆布のビクトリアの滝があり、世界中から観光客が集まります。マラウイにもユネスコ世界遺産に登録された国土の約20%を占める巨大なマラウイ湖があります。私達も一度訪ねてみましたが、写真にあるように、一見ビーチリゾートに見えるくらい素敵な場所です。しかし、残念ながら膀胱癌を引き起こすビルハルツ住血吸虫症というのが生息しており、あまり積極的に泳がないよう言われています。なので、なかなか観光資源として最大限活かされていない現状があります。
かつて、日本にも肝硬変の原因となる日本住血吸虫症というのが山梨県などの淡水で感染することが問題となった時代がありました。その原因は、住血吸虫がミヤイリガイという小さな巻貝の中で成長し人感染を起こすでしたので、それが判明したのち、ミヤイリガイの駆除を行った日本は、日本住血吸虫症の終息宣言に成功しました。ほんの約30年前ほど前の出来事です。
この歴史を振り返れば、マラウイ湖でもビルハルツ住血吸虫症の成長の足場となる巻貝(Bulinus という種類)の駆除が大規模に行えれば、いつかマラウイ湖が本当にビーチリゾートのように観光客に溢れた活気ある光景が見れるのかもしれません。
皆様の温かい支援のもと、開始1週間も経たずに目標金額を達成致しました。
本当にありがとうございます、とてもうれしいです。
ご支援頂いたサポーターの皆さんには改めて厚く感謝を申し上げます。頂いたご支援は大切に使わせて頂きます。
私達はこの研究が、必ず、マラウイ国民のみならず、多くの開発途上国の人々のための第一歩となると信じています。なぜならば、私達日本人は、この予防医学を基盤に世界有数の長寿国となったわけですから。
残りのクラウドファンディングの期間で、NEXT GOAL (80万円)を設定させて頂き、より大きな予算規模で研究を拡げていこうと思います。
具体的には、毎月の啓蒙活動の中で、実際に現地の栄養士さんを交え、スパイスを用いた減塩食の実演クッキングを数回入れていきたいと思っています。皆様も経験があるかと思いますが、いかに身体に良い食事と言っても美味しくなければなかなか長く生活に取り入れることができません。実際に、「ヘルシーで美味しい!」という体験を感じてもらい、よろこんで現地の人に受けられるサステナブルな取り組みにしたいと思います。
3月21日にクラウドファンディングが終わるまで精一杯走り続けたいと思います、どうぞよろしくお願い致します。
最後に、この研究は私一人のものではなく、一緒に研究を行っている大学の健康管理学のスタッフや腎臓内科の先生、および私のような東洋から来た外国人を快く受け入れてくれた現地の医療従事者の皆で進めています。スタッフの皆にも改めて感謝致します。
開始3日目ですが、多数のご支援を頂き本当に感謝申し上げます。ありがとうございます。
おそらく多くの人にとって遠い世界と感じるであろうマラウイ共和国の現状を少しでも知っていただければとレポート致します。
マラウイはおよそ北海道と九州を合わせた面積ですが、国土の約20%をマラウイ湖という湖が占めており決して大きな国ではありません。そのためか、天然資源・エネルギー資源に乏しいため、石油などの化石燃料も輸入しないといけません。しかし、十分な輸出産業に乏しく、外貨の蓄えが少ないので、度々ガソリン不足に悩まされています。そのような時は、写真のようにガソリンスタンドの前にすさまじいほどの車の行列ができます。時に早朝に列に並びだし、長時間を列で過ごし、タンカーが来るのをただじっと待ちます。それはなんと10時間ほどかかることもあります。ただガソリンを入れるためだけに....。
国内総生産GDPを上げなければ最貧国から離脱できないという事実があるとすれば、国民成人の多くがこうしてガソリン待ちに貴重な時間を長く費やすことは決して良いことではないと感じます。果たしてどのように解決すればいいのでしょうか?
私達は今回のプロジェクトを通してこの国の健康課題の一つに向き合おうとしていますが、ガソリン問題をはじめ、取り組まなくてはならない問題が他にもたくさんあります。その一つ一つに対して実際にJICAや欧州などの国際協力機関がマラウイ政府に手を差しのべている現場を見て、成功し順調に国が成長してほしいと切に感じます。
生まれてきた国の経済状況だけで、一生の苦労が決まってしまわない世の中になってほしいと思います。
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