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意外とわかっていない「野鳥の食性」をみんなで調べたい!

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寄付型
NEXT GOAL
SUCCESS
植村慎吾・野村佳那子(NPO法人バードリサーチ)
支援総額: 1,325,000 円
目標金額: 1,000,000 円
NEXT GOAL: 1,300,000 円
達成率
132 %
サポーター
174
残り時間
終了
募集期間は終了しました
挑戦者の自己紹介

植村慎吾・野村佳那子(NPO法人バードリサーチ)

【バードリサーチ 植村慎吾】
大学と大学院で鳥を対象にした野外研究を行いました。自分で研究をするのも好きだし、一緒に研究したり成果を共有できる仲間が増えるともっと楽しくなると思っています。今回のプロジェクトの支援対象である食性情報の蓄積は、誰もが気軽に参加でき、成果も共有できる企画です。観察記録を投稿するだけでなく、自分なりの発見を楽しむ場所としても使ってもらえるような企画にしていきたいと思います。

【バードリサーチ 野村佳那子】
自然とサイエンスが大好きな、バードリサーチのコミュニケーション担当です。このプロジェクトは、他の野鳥研究や保全対策に繋がる汎用性の高い研究だと思います。ぜひ応援していただけますと幸いです。

あなたが研究活動を通して成し遂げたいことはなんですか?

私たちは野鳥の食性を明らかにしたいと考えています。鳥たちがいつ、どこで、何を食べているのかは、野鳥研究や保全対策のための基礎的な情報です。しかし、一部の種を除いて研究が進んできませんでした。

たとえば、バンという鳥は、過去20年で分布・個体数ともに半減しました。減少原因の一つに、餌になる水辺の小さい生き物が減少した可能性が挙げられています。ですが、彼らが普段実際にどんな種類の生き物をどのくらい食べているのかは、まだよくわかっていません。このように、何を食べているのかのデータを取ることは、鳥を保全したり研究する上で土台となる大切な情報です。

日本には数百種の鳥が生息し、同じ種の鳥でも地域によって食性が違っていたり、現在と過去・未来では食性が変化したりしているかもしれません。1人や少人数では手に負えないテーマですが、全国の観察者と一緒に食性情報をひとつひとつ蓄積・共有する場があれば、鳥たちの普段の食性を網羅的に明らかにしていくことができるはずです。

そこで私たちは2022年に、食性を集めるプロジェクトを立ち上げ、多くの方から情報を寄せていただきました。ですが、まだまだデータが足りません。そのため、幅広い方が楽しく参加できるウェブサイトや登録窓口を整備し、さらに多くの人にこの輪に加わってもらいたいと考えています。

(2024年7月24日 更新)

※ 本プロジェクトは2024年8月28日9:03に、第一目標金額を達成しました。そこで、食性データベースへの入力の手間を減らすため自動入力を盛り込む機能の開発費用としてネクストゴールを設定します。詳細はこちらの活動報告をご覧ください。

どのようなアプローチで実現しようとしていますか?

これまで、バードリサーチでは全国のバードウォッチャーの方とさまざまな参加型調査を行ってきました。たとえば、春に初めてウグイスなどのさえずりを聞いたという記録を全国から集めてさえずり前線を調べる「季節前線ウォッチ」は開始から20年がたちました。蓄積された記録を元にさえずり予報を出したり、温暖化による将来予測をしたりできるようになってきました。また、バードリサーチが事務局となって他組織と共に実施した「全国鳥類繁殖分布調査」では、多くの協力者とともに全国2300か所で調査を実施し、各鳥種の分布や個体数を把握しました。この記録はレッドリストの改訂などにも活用されています。

このように、私たちは野鳥研究に感心のある方を中心に、多くの方と共に調査を行ってきました。そして、これからその輪をさらに広げ、まだ野鳥研究に触れたことのない方々にも参加いただきたいと考えています。

今回のプロジェクトで行うテーマはなんですか?

このプロジェクトのテーマになっている「鳥がいつどこでどんな餌を食べているのか」という記録は、基礎的でさまざまな生態研究につながる汎用性の高い情報です。たとえば、小さい魚を食べることが多いとされるコサギやヤマセミなどは個体数が減っていて(上の図)、浅い水際で採餌することが多いヒクイナは分布が北上していることがわかりました。このように個体数や分布の変化をとらえる際にも食性情報が必要です。

しかし、こうした食性の記録は、実は意外なほどにありません。

そこで私たちはこのプロジェクトを立ち上げ、多くの方から食性データを寄せていただきました(詳しくはこちら)。しかし日本中に生息する野鳥の食性データを継続的に集めるには、さらなる協力が必要です。そのため、まだ野鳥調査に参加したことのない方でも気軽にデータ投稿をしたり蓄積データをダウンロードできるウェブサイトやフォームを作り、広く参加を呼びかけていきたいと考えています。

研究費サポートのお願い

鳥が餌を食べる行動は、普段の生活の中で観察できます。ちょっとした観察の記録をみんなで蓄積することで、その鳥の生活が明らかになったり、生態系の中でどのような役割を持っているのかわかることは多くの人にとって魅力的なことだと考えています。このプロジェクトを通じて、生活の中でふと野鳥の行動に感心が向くようになったり、「鳥って面白い、もっと探求したい」と考える方が増えるといいなと思います。

蓄積したデータからは、既にフクロウの食性分析など新しい研究が始まっています。より多くのデータが集まれば、さらに新しい研究が生まれる可能性があります。また、将来的には気候変動や外来種が生態系に与えている影響なども見えてくるかもしれません。

皆さんからの支援を受けて、より気軽に観察記録を投稿でき、成果を共有できる仕組みを作っていきたいと思います。ぜひご協力をよろしくお願いいたします。

寄付金領収書について

バードリサーチは、野鳥と自然の調査・研究を行っているNPO法人です。
寄附をされた方には、後日「寄付金受領証明書」を送付致します。
寄附の受領日(証明日):領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社よりNPO法人バードリサーチに入金された日付となります。

証明書の発送日:2025年1月ごろを予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

【法人・団体様からのご寄附】
特定寄附金による税制優遇について本プロジェクトを通じて寄附を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。

<内容>
・個人の場合:2000円以上の寄附をされた方は、寄付金受領証明書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。
また、一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。

・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。
詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

※なお、バードリサーチは2024年7月17日時点では認定NPO更新の手続き中で、東京都による監査を待っているところです。仮に認定が出なかった場合、税制優遇手続きに必要な寄付金受領証明書は発行できませんので、支援者の皆様が税制優遇が受けられない可能性があります。その場合、速やかに皆様にお知らせいたします。

推薦者コメント

上田恵介
日本野鳥の会 会長/立教大学 名誉教授

食性を知ることは鳥類学の基礎

私たちにとって食べることがすなわち生きることであるのと同じで、鳥にとっても食べることは最も重要な生命活動です。だから鳥たちがいつ、どこで、何を食べているのかを知ることは、鳥の生態を知る上で基本中の基本だと思っています。野外で鳥に出会った時、その鳥が何をどんな風に食べているかを記録して、報告してください。鳥類学をさらに前に進めるためにも、こうした地味な記録が大切だと思っています。

森田泰暢
福岡大学商学部 教授/商学部シチズンサイエンス研究センターセンター長

鳥類学は市民参加型研究の伝統が深く、市民の観察やそれを通じたデータ収集は鳥類学の発展に大きく寄与してきました。日本において市民が研究に参加する基盤作りは依然として大きな課題です。本プロジェクトはその解決に向けた具体的な取り組みを示しており、鳥類学の発展と市民の好奇心の寛容を同時に達成する素晴らしい一歩となるでしょう。科学と市民社会を結びつける重要な役割です。応援しております!

川上由希
プロジェクト協力者(沢山の食性情報を投稿)

鳥達は色んな行動を見せてくれます。時期にもよりますが求愛行動や給餌シーン、水浴びや縄張り争いのバトルなど見せてくれる行動は様々です。食事風景もその一つで、1日に数回は必ず出会う楽しいイベントです。木の実や昆虫、魚など、その環境や季節に応じて食べる対象も多種多様であり、鳥達の食事風景を撮る事は、私達カメラマンにとっても最高のシャッターチャンスです。
そして鳥達がいったい何を食べていたのか調べる事も楽しみの一つです。バードウォッチャーは多くの採食データを保有していますが、情報登録までに至らないという事も事実であります。もっと簡単に情報登録できるようになれば、多くの食性情報が集まり研究などに役立つと思われます。
食性データベースはバードウォッチャーが身近に参加できる研究のひとつ。
自然と繋がれる場所を設けてくれたバードリサーチ様のクラウドファンディングを心から応援致します。

鳥居 憲親
長岡市立科学博物館 学芸員

鳥をはじめ動物たちは、他の生きものを食べなければ生きていくことができません。動物たちは「食べる」という行動を通して、他の生きものとつながりを持ちながら生きています。鳥たちが“何を食べているのか”を記録することは、鳥たちが“どんな生きものとつながっているのか”を記録するということに他なりません。そのつながりは私たちの想像よりもずっと複雑かもしれませんし、ひょっとしたら、時代や場所によって変化しているのかもしれません。食性データベースに収録された数々の情報は、こうした自然界での鳥たちと他の生きものたちとのたくさんのつながりの有り様を描き出してくれます。またそれは、鳥たちが生態系の中で大切なピースの1つであることの証にもなると思います。本データベースが更に発展し、多くのバードウォッチャーに利用されることを願っています。

研究計画

時期 計画
2024年7月 クラウドファンディング挑戦
2024年11月 野鳥の食性情報登録フォーム、ウェブサイト制作
2024年12月 バードリサーチのイベント(鳥類学大会)で発表
2025年3月 論文投稿
2025年7月 完成したフォーム・ウェブサイトを活用した投稿イベントを実施

リターンの説明

リターンの金額に加え、追加支援をすることができます。追加支援分には消費税がかかりません。
3,000 円
注目のリターン : お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行

●お礼のメール ●活動報告メール ●寄付金受領証明書発行
※寄附金受領証明書も2024年度分として2025年1月頃に発行させていただきます。

リターン内容

お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行

実施予定日詳細
リターン 実施予定日
お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 2024年08月

89人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

5,000 円
注目のリターン : プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載

野鳥の食性を収集するためのウェブサイトにお名前を掲載いたします。
このリターン実施は2024年9月末を予定しています。

リターン内容

お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 / プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載

実施予定日詳細
リターン 実施予定日
お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 2024年08月
プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 2024年09月

49人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

10,000 円
注目のリターン : オンラインサイエンスカフェに招待

限定オンラインサイエンスカフェにご招待します
このリターン実施は2024年11月を予定しています。

リターン内容

お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 / プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェに招待

実施予定日詳細
リターン 実施予定日
お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 2024年08月
プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 2024年09月
オンラインサイエンスカフェに招待 2024年11月

25人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

30,000 円
注目のリターン : バードリサーチオリジナルフィールドノート(2冊セット)

バードリサーチのロゴが入ったオリジナルフィールドノート(野帳)を2冊お送りします。
※フィールドノートには野鳥の絵柄がプリントされていますが、絵柄は選んでいただくことできません。申し訳ございませんが、予めご了承ください。

このリターン実施は2024年10月末を予定しています。

リターン内容

お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 / プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェに招待 / バードリサーチオリジナルフィールドノート(2冊セット)

実施予定日詳細
リターン 実施予定日
お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 2024年08月
プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 2024年09月
オンラインサイエンスカフェに招待 2024年11月
バードリサーチオリジナルフィールドノート(2冊セット) 2024年10月

4人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

50,000 円
注目のリターン : バードリサーチの生態図鑑と研究誌(PDF)

バードリサーチが編集している生態図鑑と最新の研究誌をPDFデータでお送りします。
生態図鑑のサンプル:https://www.bird-research.jp/1_shiryo/img/seitai.pdf
※生態図鑑は306ページ程あるため、PDFデータのお渡し方法は別途ご相談させて頂きます。
このリターン実施は2024年10月末を予定しています。

リターン内容

お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 / プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェに招待 / バードリサーチオリジナルフィールドノート(2冊セット) / バードリサーチの生態図鑑と研究誌(PDF)

実施予定日詳細
リターン 実施予定日
お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 2024年08月
プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 2024年09月
オンラインサイエンスカフェに招待 2024年11月
バードリサーチオリジナルフィールドノート(2冊セット) 2024年10月
バードリサーチの生態図鑑と研究誌(PDF) 2024年10月

7人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

100,000 円
注目のリターン : 個別ディスカッション

本プロジェクトについて個別にディスカッションする機会を設けます。具体的な内容や日程は個別にご相談いたします。
このリターン実施は2024年12月末までの実施を予定しています。

リターン内容

お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 / プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェに招待 / バードリサーチオリジナルフィールドノート(2冊セット) / バードリサーチの生態図鑑と研究誌(PDF) / 個別ディスカッション

実施予定日詳細
リターン 実施予定日
お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 2024年08月
プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 2024年09月
オンラインサイエンスカフェに招待 2024年11月
バードリサーチオリジナルフィールドノート(2冊セット) 2024年10月
バードリサーチの生態図鑑と研究誌(PDF) 2024年10月
個別ディスカッション 2024年12月

0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

200,000 円
注目のリターン : 1日調査同行または、リモートでの調査報告

野鳥の生態調査への同行またはリモートで生態調査の結果報告を致します。
※宿泊費・交通費は別途必要になります。
このリターン実施は2025年6月末までを目安に日程のご相談をさせて頂きます。

リターン内容

お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 / プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 / オンラインサイエンスカフェに招待 / バードリサーチオリジナルフィールドノート(2冊セット) / バードリサーチの生態図鑑と研究誌(PDF) / 個別ディスカッション / 1日調査同行または、リモートでの調査報告

実施予定日詳細
リターン 実施予定日
お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行 2024年08月
プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載 2024年09月
オンラインサイエンスカフェに招待 2024年11月
バードリサーチオリジナルフィールドノート(2冊セット) 2024年10月
バードリサーチの生態図鑑と研究誌(PDF) 2024年10月
個別ディスカッション 2024年12月
1日調査同行または、リモートでの調査報告 2025年06月

0人のサポーターが支援しています (数量制限なし)

このプロジェクトは、 2024年07月19日(金) 10時00分 から 2024年09月06日(金) 17時00分 までの間に目標金額1,000,000円を達成した場合のみ、決済が確定します。
お支払について
お支払にはクレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、Pay-easy、PayPalをご利用頂けます。
追加支援について
リターンの金額に加え、追加支援をすることができます。追加支援分には消費税がかかりません。
セキュリティについて

当サイトは SSL 暗号化通信に対応しております。入力した情報は安全に送信されます。

3,000 円

お礼のメール、活動報告メール、寄付金受領証明書発行

89 人 が支援しています。
(数量制限なし)

5,000 円

プロジェクトのウェブサイトにお名前掲載

49 人 が支援しています。
(数量制限なし)

10,000 円

オンラインサイエンスカフェに招待

25 人 が支援しています。
(数量制限なし)

30,000 円

バードリサーチオリジナルフィールドノート(2冊セット)

4 人 が支援しています。
(数量制限なし)

50,000 円

バードリサーチの生態図鑑と研究誌(PDF)

7 人 が支援しています。
(数量制限なし)

100,000 円

個別ディスカッション

0 人 が支援しています。
(数量制限なし)

200,000 円

1日調査同行または、リモートでの調査報告

0 人 が支援しています。
(数量制限なし)

注目のプロジェクト一覧
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