おかげさまで、達成率100%を超えることが出来ました。残り2週間を切った時点では50%に達していなかったので、正直、諦めかけていました。それが最後の2週間でグングン伸び、最後の最後、最終日に100%に達しました。本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます。
皆さんからいただいたお金は、一度大学の口座に移し、公式な研究費用として使わせていただく予定です。これで終了ではなく僕にはこれからが開始なので、引き続き頑張っていきたいと思います。
柴藤亮介
肺移植と言う言葉を、聞いたことがある人もいると思います。肺移植とは、病気により肺機能が極度に低下してしまった人たちに対して行われる治療です。肺移植の必要な患者さんは、普通の人が息を3分以上止めた状態と同じような酸素状態での生活を余儀なくされています。そのような患者さんにとっては、肺移植は最終手段であり、唯一の救済方法でもあります。
しかし危険な手術を乗り越えても、術後5年の生存率は50%しかありません。この生存率に一番影響を与えているのは「肺移植後慢性拒絶」です。肺移植後の拒絶には、大きく分けて急性拒絶と慢性拒絶の2種類があります。急性拒絶の研究はかなり進んでおり、免疫抑制剤である程度は症状を抑えることが出来るのですが、慢性拒絶はほとんど研究が進んでいません。慢性拒絶では、患者さんの肺の中の空気の通り道が詰まってしまうなど、移植した肺機能が徐々に低下してしまいます。
慢性拒絶の研究が進んでいない原因のひとつは、動物の実験モデルが存在しないことです。これまでは、マウスの気管を皮膚の下に移植したマウスを「慢性拒絶モデル」に見立てていました。実際に気管を皮下に入れるとマウスが拒絶反応を起こし、ある程度時間が経過した後に気管を取り出すと、空気の通り道が塞がる傾向にあったためです。
しかしこの場合、気管を肺に移植したわけではなく、そもそも気管に空気も血も通らないため、慢性拒絶モデルとしては不十分です。研究者たちは、この慢性拒絶モデルで長年実験を進めていたのですが、モデルの正しさを裏付ける証拠がないため、実際の医療に反映させるための研究にはつながりませんでした。
ところが、数年前にマウスの肺移植を行うためのテクニックが開発されました。このテクニックを使うことにより、マウスと気管と気管、血管と血管どうしをつなげることができるため、実際に肺移植を行い慢性拒絶が起きるモデルを作れる可能性があります。私はこのテクニックを用いて、マウス肺移植後の慢性拒絶モデルを作りたいと考えています。最終的には、人の肺移植後の慢性拒絶を予防し、肺移植の成績を向上させることを目指します。
移植の基礎研究はすこし特殊な分野です。実際に移植をすることで起きる変化を調べる研究なので、肺の場合では、大学病院の臨床の外科の教室でしか研究がされません。しかし、大学病院の外科の教室というのは手術や病棟の仕事、生徒の教育、病院及び大学の運営の仕事と、さまざまな仕事があります。留学期間を含めた大学院生の間は研究が出来ていたのですが、助教になってからはほとんど出来なくなってしまいました。でも基礎研究をしなければ、医療の発展はありません。そこで私は、研究に専念できる環境を求めて、ドイツへの再留学を決めました。
ドイツで研究員にはなれたのですが、研究費を申請できる立場ではありません。幸い、顕微鏡やマウスの肺を評価するためのCT、研究補助メンバーなどは共同で使えるようにしてもらっており、練習用のマウスの調達などは今まで行えました。しかし、実際のモデルを作るための資金が足りない状態です。今回、資金調達が出来ればマウスの購入費や飼育費、肺の様子を見るためのCT撮影費、薬品代に充てる予定です。海外にいるため、研究費申請もままならない状態であり、今回、皆さんのご支援を頂きたいと考え、アカデミストの挑戦を決めました。
中桐伴行
時期 | 計画 |
---|---|
2016年4月 | クラウドファンディングに挑戦 |
2016年~18年 | 実験継続、同時に論文準備、執筆 |
2018年4月 | 学会発表(世界心肺移植学会)予定 |
お礼のメッセージに加えて、学会講演資料をメールでお送りします。最先端の肺移植研究にすこしだけふれてみませんか?
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Hannover Medical School ポロシャツをプレゼントします。ここでしか手に入らない限定商品です。サイズはS, M, Lからお選びください。また、デザインはこちらで選ばせていただきますので、到着してからお楽しみいただければと思います。
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2016年8月19日(金)、20日(土)に大阪でサイエンスカフェを開催します。当日は、はじめに肺移植の現状と課題をお話しします。その後、課題を改善するためにどのような研究が行われているのか、そしてどの程度進んでいるのかということについてお話しするとともに、私の研究の位置づけをお話しいたします。
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論文の謝辞にお名前を掲載します。今回の研究は、肺移植後の研究の中でも、慢性拒絶の免疫に関するもので、その中でもリンパ球のあるグループの働きを見ると言うものです。このように書くと今回の研究はすごく狭い範囲に聞こえてしまいますが、今回のマウスモデルはこの慢性拒絶自身を作るモデルの研究なので、免疫・リンパ球に限らず、あらゆる慢性拒絶の研究に用いることが出来ると考えています。このモデルを通して、他の研究分野も発展してくれることが期待されます。
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