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SUCCESS
齋藤 貴之
北海道武蔵女子短期大学、准教授
Pledged: 536,000 JPY
Target Amount: 500,000 JPY
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Reached the funding target!

みなさまからの温かいご支援とご協力により、今朝、目標金額に達することができました。ありがとうございます。
多数の応援コメント、ありがとうございました。みなさまからの応援コメントを励みに、みなさまに新しい発見をお届けできるような調査研究、そして、北海道の昆布生産地やそこに暮らす人びとを元気にできような調査研究を目指し、努力していきたいと、考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Comment from academist staff
全国からの「#正月飾り昆布」情報大募集!

Maiko Abe

自分やその地域にとっては当たり前で何気ない習慣や風習であっても、その歴史を探ることで、これまで知られることのなかった文化の歴史が明らかになることがあります。齋藤さんは昆布を用いた正月飾りに着目し、その地域的多様性を明らかにすることで地域の歴史を読み解こうとしています。今回のプロジェクトでは、全国各地の昆布を用いた正月飾りの情報を募集し、その情報をもとに全国調査を行うことを目指します。あなたのおうちの正月飾りに昆布は使われていませんか? 情報お待ちしています!

昆布と正月飾り

昆布は日本全国各地で古くから利用され、さまざまな文化の形成において大きな役割を担ってきました。北海道をはじめとする限られた地域でしかとれない昆布が、江戸~明治時代には北前船によって日本海沿岸地域や瀬戸内、近畿へと運ばれ、各地に豊かな昆布文化が生まれました。昆布巻きや佃煮などの食としての利用はもちろん、「よろこぶ」の語呂合わせから、神饌や供物、縁起物として祝いの場には欠かせない存在です。

正月の鏡餅やしめ飾りに昆布を飾りつける地域もあります。その飾り方は多様で、鏡餅であれば、二段に重ねた餅の下に敷くもの、間に挟むもの、上から垂らすものなど、さまざまなバリエーションがあります。ところが、その飾り方のバリエーションがどれほど多様で、全国各地にどのように分布しているのかは、まったく明らかになっていません。それにもかかわらず、担い手の高齢化や、既製品の正月飾りを飾る家々が多くなったことで、そうした地域的多様性が急速に失われつつあります。

そこで私たちは、古くから昆布が流通し消費量も多い日本海沿岸地域を対象に調査を開始しました。すると驚いたことに、日本海沿岸地域だけでも、予想以上にさまざまな飾り方が見つかりました。さらに、盆棚に昆布を用いる地域があること、東北の太平洋岸や瀬戸内、近畿、四国、九州など、日本海沿岸以外の地域にまで広がっているということがわかってきました。

求む、全国の正月飾り昆布情報!

この調査を進めるためには、まず全国各地の昆布を用いた正月飾りの情報を集める必要があります。しかし、正月飾りはその多くが床の間や神棚、歳棚などに飾られることもあって、その家の人以外の目に触れることが少なく、また家々によって飾り方が異なることも多いため、私たち研究者だけで分布を明らかにすることはおろか、情報を集めることも容易ではありません。

そこで私たちは、本プロジェクトやTwitterを通じて全国各地の昆布を用いた正月飾りの情報を集め、その情報をもとに現地調査を行い、分布を明らかにしようと考えています。

昆布を用いた正月飾りから読み解く「歴史情報」

日本の文化は、多彩な地域文化によってかたちづくられています。

それぞれの地域には、日々の暮らしのなかで生み出され受け継がれてきた民俗資料が、風俗や習慣、伝説、生活用具といったさまざまなかたちで残されています。それらに刻み込まれている各地の歴史や暮らしを探ることで、これまで記されることのなかった文化の変遷の歴史を知ることができるのです。

正月飾りもそのひとつです。たとえば富山県では、鏡餅に昆布を飾りつけるという事例は県内全域にみられますが、特に大きな昆布をそのまま丸餅の下に敷いて飾る形式が県東部の黒部市を中心とした一部の地域に集中しています。このことに注目して情報収集し、その分布の実態と特徴を整理した結果、明治の終わりから昭和の初期にかけて歯舞群島にわたり昆布漁にたずさわった越中衆(富山県民)の歴史と暮らしが見えてきました。

このように、民俗資料は記録に残されてこなかった地域の歴史や生活文化の変遷を立体的に浮かび上がらせる重要な手がかりとなるのです。本プロジェクトではその実践として、昆布を用いた正月飾りの歴史的背景や地域的多様性を探りながら、その全国的な分布の実態と特徴の整理を行うことで、民俗資料から歴史情報を読み解いていきます。

Why we need your support

今回皆さまからいただいた支援金は、全国調査の費用として使用する予定です。いただいた情報と支援金により現地調査を行い、全国各地のさまざまな事例をできるだけ多く収集することができてはじめて、この調査研究は前に進むことができます。そして将来的にはこの調査研究の成果を博物館展示や展示図録としても公開し、昆布生産地の人々へ地元の昆布が日本の地域文化を支えていることを伝えていきたいと考えています。すぐに答えの出る研究ではありませんが、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

皆さまの周りで昆布を用いた正月飾りを見かけたら、その画像と地域名(都道府県名と市町村名)をメールでt-saito(at)hmjc.ac.jp((at)を@に変えて)に送付、または「#正月飾り昆布」でツイートをお願いいたします。

あなたの地域やおうちの正月飾りはどのようなものですか? 何をどのように飾りつけますか? ぜひこの機会に、身の回りの正月飾りに注目してみてください。おじいさんおばあさんにお話を聞いてみてください。そして、その担い手となり次世代へと引き継いでいってください。

***
ご寄附いただいた皆様へ、本学は公益法人の認定を受けておりますので、本学への寄附金は「特定公益増進法人」としての税制優遇措置が適用されます。支援者の方には、確定申告により税制上の優遇措置が適用される領収書を北海道武蔵女子短期大学より発行し送付させていただきます。

なお、領収書の日付は、お申込み受付日やカード決済口座からの振替日ではなく、アカデミスト株式会社より武蔵女子短期大学に入金された日付となります。
領収書は2022年5月までに発行・発送を予定しております。

【法人・団体様からのご寄附】
・全額損金算入が可能です。(法人税法第37条第3項第2号)

【個人様からのご寄附】
・所得税…寄附金額(総所得金額の40%を上限とする)から2,000円を差し引いた額を、当該年の課税所得から控除することができます。
・個人住民税…条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、個人住民税の控除を受けることができます。
***

Profile

齋藤 貴之

専門は、民俗学・文化人類学で、日本の職人文化、特にとんてんかんてんの鍛冶屋さんを研究対象とし、現在でも営業を続けている鍛冶屋さんを見つけては、お話を聞きに行く、といったことをしています。また、北海道に暮らしていることもあって、北海道の昆布に関心を持つようになり、北海道でとれた昆布が、日本全国各地でどのように利用されているのか、特に昆布の食以外の利用に注目して調査研究を進めています。昆布を使った正月飾りや盆飾りがあるという情報を得ては、各地に調査に出かける今日この頃です。

Project timeline

Date Plans
2021年12月 クラウドファンディング挑戦開始
2022年4月 調査票による調査開始
2022年8月 盆棚等に昆布を用いる地域に関する現地調査
2022年12月-2023年1月 正月飾りに昆布を用いる地域に関する現地調査
2023年5月 日本文化人類学会 発表予定
2023年8月 盆棚等に昆布を用いる地域に関する現地調査
2023年10月 日本民俗学会 発表予定
2023年11月 北海道民族学会 発表予定
2023年12月-2024年1月 正月飾りに昆布を用いる地域に関する現地調査
2024年3月 論文執筆・投稿

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1,000 JPY
Featured : 昆布を用いた正月飾り分布図(PDF)、お礼メッセージ、寄附金領収書

私が作成したオリジナルの「昆布を用いた正月飾り分布図」(PDF)をメールにてお送りいたします。

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academist Journalに掲載する研究報告レポートにお名前を掲載いたします。

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私たちが作成したオリジナルの『昆布ガイドブック』(PDF)をメールにてお送りいたします。

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本プロジェクトの成果を学会や論文で発表する際、謝辞にお名前を掲載いたします。

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北海道の昆布と昆布文化についてのオンラインセミナーへご招待いたします。

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Supporters will be charged the funding amount only if the project reaches the funding goal (JPY 500,000) before 17:00 on February 03, 2022 (JST: GMT+9).
Payment options
Credit cards, bank transfer, convenience store payment, Pay-easy and PayPal are available
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