サポーターの皆様
お盆の真っただ中、今年は3年ぶりに田舎に帰省されている方も多いのではないでしょうか。
感染対策を万全にして休日をお楽しみください。
チャレンジャー山花は昨日も大学に出勤し、春学期の間に溜まったあれやこれを片付けておりましたら、台風の影響で大雨が降り出し、帰るに帰れない状況に陥りました。ただ、今は便利な雨雲レーダーがあるおかげで、雨が小降りになった隙に駅までたどり着くことができました。
前置きはこれくらいにして、
お盆前の8月8日に、あのプラモ名人の林柳太郎さんが研究室にお出でになりました。実は3月にヒヒ神様の実寸大3Dプリントアウトを6分割にしたものをお渡ししていたのですが、寒い時期にプリントアウトしたことや大きい(全高 26㎝)こともあり、各パーツが歪んで組み上げられない状態になっておりました(気が付かずに、すみません)。
入れ歯で言うと、歯茎と入れ歯が合わずガタガタになった状態だったのです。
そのガタガタを見た林さんは、プリントアウト部品から再度型起こしして、そこにレジンを流してゆがみのないパーツを作り、さらに台座や胴体、持ち物の護符などを個別に作り直して、再度組み上げる!!という途方もない作業をしてくださったのです。集中力はいう間でもなく、高い技術力を要する作業をお一人でこなしていただきました。
チャレンジャー山花は本当に素晴らしい方と出会ったものだと、神様(ヒヒ神様)に感謝することしきりです。
で、8月8日は大渋滞の中、3時間もかけてお出でになり、研究室に入るなり座る暇もなく実寸大の模型を出して、塗装前の段階での疑問についてディスカッションをしました。林さん曰く、「一から作っていると、オリジナルを作った時の作成順や塗装順など細かな点が分かって、面白いですね。」と。チャレンジャー山花には模型作りの才能は全くないので偉そうなことは言えませんが、我々オールド考古学者がデジタルトレース世代の若者に「遺物は目で観察して、自分の手で実測図面を描いて初めて理解できる。」と言っている事と同じでした。
文化財の保存修復や調査で最も重要なことは、遺物と向き合い、それこそなめるように上から下まで、そして裏側まで観察し、遺物と「語り合う」ことです。その極意を林さんから再度教えていただいたように思いました。
林さんの模型は現在9割方組みあがっていて、あともう少し調整を入れたのちに塗装に移るそうです。オリジナルのヒヒ様同様、尻尾と男性器の部分はちゃんと布で(しかもそっくり!)作ってくださっています。手の護符や頭の冠、そして布製のパーツは最後に本体に付けることになります。
このページには写真が1枚しかアップロードできないので、ヒヒ様(オリジナルと復元品)を並べたところをお見せします。これからどんな風になっていくのか、とても楽しみです。
今回のクラファンが本当の意味で達成するまで、あと少しです。
みなさま、どうぞお楽しみに!
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